香港トレイル第8セクション・ドラゴンズバック(龍脊、Dragon's Back)
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 699m
- 下り
- 587m
コースタイム
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:07
天候 | 晴れ 日の入り時刻:18:15 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
1. MTR筲箕灣(Shau Kei Wan)駅A3出口から9番バス(2階建て)に乗る。乗り場案内がありまず迷わない。バスは乗車時に前払い。オクトパスカードで3.5HKD(香港ドル)程度(うろ覚え)。 2. 9番バスで石澳(Shek O)方面、途中の大浪湾道(Big Wave Bay Rd)バス停で降車して登山道のある大浪湾の集落まで徒歩(10分程度でした)。 復路: 土地湾(To Tei Wan)登山口から土地湾(To Tei Wan)バス停はすぐです。決して迷いません。バス停から赤いミニバスでMTR筲箕灣(Shau Kei Wan)駅へ。運賃は降車時後払い10HKD。オクトパスカードは使用不可でした。 留意事項: ・「香港ナビ」やdiscoverhongkong.comなどでは土地湾(To Tei Wan)から大浪湾(Big Wave Bay)へのルート(セクション7からの続き)で案内されており、今回紹介したアクセスは逆であるからおそらく一般的ではありません。ですが稜線歩きとShek O peakのピークハントが後半部でハイキングのハイライトとなることから、お勧めできます。 ・2階建てバスは朝6時から20時頃まで10分毎なので終バスなどの心配はまずありません。 ・土地湾(To Tei Wan)バス停では9番バス(2階建てバス)を待っていたのですが、赤いミニバスがやってきていきなり自分の前でドアが開き、半ば強引に乗らされた形になりました(笑)。 ・赤いミニバスは2階建てバスよりも遅い時間まで営業している模様。個人営業らしいので詳細は不明です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道は500m毎にDistance Postや案内板があり、初めてでも迷うことはほとんどありませんが、大浪湾(Big Wave Bay)登山口だけはやや注意が必要だと思いました。 ・大浪湾(Big Wave Bay)登山口〜石澳郊野公園(Shek O Country Park)まで(Distance Post 100番目〜98番目)までは登山道の整備工事が行われていました。 ・セクション8のトレイルは全体的には稜線の巻き道になっており、セクション8のハイライトとなる稜線歩き・Shek O peakへの道と平行して巻き道もあります。悪天候時はこちらの道も検討すべきかなと思います。 |
その他周辺情報 | ・土地湾(To Tei Wan)登山口およびバス停:土地湾集落から少し高台にあるようで、周辺には店や自販機はなし。 ・大浪湾(Big Wave Bay)登山口周辺には売店多数。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
靴
飲料
地図(地形図)
時計
カメラ
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備考 | ・すれ違った人の中にはサンダル姿の人(欧米男性)がいましたが、大部分は普通の登山道であるため、最低限スニーカー、なるべくハイカットの登山靴が望ましいと思いました。 ・虫さされやヒルを心配しましたが、きわめてよく歩かれているハイキング道で明るい登山道であり、半袖でも問題ありませんでした。 |
感想
香港出張の折、天気が崩れなければハイキングがしたいと思っていて、Dragon's Backというハイキングがあることを知り、登りたい気持ちが高まりました。日本出発前には、おもに「香港ナビ」という観光サイトなどを用いて電車、バス、登山口、所要時間など色々調べ物をしてから行きました。なお、書店で売っているようなガイドブックには、このトレイルについての記述は見つけられませんでした。
香港到着前日まで、香港は台風22号のため大変な嵐になり、香港のあちこちで木が折れる、根元から倒れる、看板が落ちるなどの被害が香港全域であったようでした。しかし、台風通過後の出張は晴れる日々が続き、「ハイキングができるかも!」と期待に胸が高鳴りました。
用務のときに地元香港の方々と話したときには、「『Dragon's Back』にハイキングに行くんだ!」と話しても「Dragon's Back?」と聞き返されてしまい、「Shek O Peak」と言ったら「Oh! Shek O!」という感じの反応でした。何が言いたいかというと、Dragon's Backのトレイルは地元香港民の方々にあまり知らないのではないかということでした。
出張の用務が午前中に終わり、午後13時半頃からでしたが、せっかくだから登ろう、日没までにバス停に到着しようと意気込んでの出発でした。
9番バス(2階建てバス)の中では、日本語で話していた男女2人のグループ(カップルではないとのこと)と話す機会がありました。彼らは香港の北西部にある嶺南大学の大学院生で、「良い景色を見に来た」と言い、途中の鶴咀(Cape D'Aguilar)バス停で降りていきました。地元香港の人たちにとっても観光地ということで、胸が躍りました。
今回の私の唯一の失敗は、土地湾(To Tei Wan)から登るつもりが彼らとの会話に夢中になってしまい、土地湾(To Tei Wan)バス停を通り過ぎてしまったことです。スマホで地図を見ながら咄嗟に大浪湾道(Big Wave Bay Road)で降車して、釣り人と思われる人に「(登山口のある)大浪湾(Big Wave Bay)まで行けるよ」と教えてもらい、10分程度歩いて無事登山道から登り始めることができましたが、焦りました。
15時半頃からのハイキング開始でしたが、すれ違った人たちは、地元の高齢夫婦、欧米の男性、日本人男性、中国からのグループ、台湾からの高齢夫婦と少ないながら非常にインターナショナルな登山道でした。なお、私は海外の登山は初めてで、挨拶はするのかどうか気になっていました。挨拶を彼らにすると、「メイホウ」(広東語でこんにちは)ならば「メイホウ」と返してくれるし、「ハロー」ならば「ハロー」と返してくれました。また、彼らから挨拶してくれた場合もありました。ということで、もしかしたら山での挨拶は世界共通なのかもしれないと思いました。どうでしょうか?知っている人教えてください。
登山道自体は概ね歩きやすかったです。が、普通のローカットかハイカットの登山靴ならば易々通過できるものの、靴底の柔らかいスニーカーでは歩きにくい道もありました。国際都市香港に似つかわしくなく、渡渉点や沢が何箇所かあり、自然あふれる香港という側面が味わえました。
セクション8のハイライトである龍背(Dragon's Back)は稜線歩きで、ここからの眺めは高度感があり、都市部から1時間弱で来られる所としては非常に素晴らしかったです。「龍の背に乗って香港を見下ろす」という形容がしっくりくる稜線歩きでした。
今回歩いた香港トレイルのセクション8は、同じく国際都市東京で無理矢理当てはめると高尾山登山になるかと思います。高尾山も高尾駅(高尾山口駅)から東京駅・新宿駅まで直通で行けますし、山頂から東側・八王子市街方面の眺めは素晴らしいです。しかし、標高が599mとShek O Peakの284mの2倍以上あり、都心から半日(6時間以内)で余裕を持って行って帰ってこられるのは健脚者位のものだと思います。一方の香港のセクション8は、15時過ぎから登り始めでも2時間半程度で下山でき、立派な稜線歩きが楽しめ、ずっとアルプス的楽しさがありました。赤柱(Stanley)や石澳(Shek O)に行ったことがある旅行者は、眼下に見えるので、さらに楽しめると思います。アジアのベスト・ハイキング・コースに選ばれるだけのことはありました。
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