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記録ID: 1611981
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ハイキング
東海

<東海の山> Vol.49 : 伊勢山上 (飯福田寺 行場巡り)

2018年10月14日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.5km
登り
400m
下り
401m

コースタイム

日帰り
山行
2:25
休憩
0:16
合計
2:41
12:20
37
うきさとむら前バス停
12:57
13:04
12
飯福田寺
13:16
13:21
16
岩屋本堂
13:37
13:38
39
大天井
14:17
14:20
41
飯福田寺
15:01
うきさとむら前バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路 : 松阪駅から三交バス約40分、うきさとむら前バス停下車。(バスは一日に三便しかありません。)
帰路 : 同。
名古屋からこの地域への移動は近鉄が定石でしょうが、行程に変化を持たせたかったので、往路はJR、帰路は近鉄にしました。
コース状況/
危険箇所等
↓飯福田寺さんのHPです。
http://www12.plala.or.jp/ibutaji/
(引用)
「元々、修験者(山伏)のための霊場・修行の場でありましたが、明治時代以降一般の方にも開放され、多くの方々に入山していただいております。但し、命の危険を伴う場所も多く、入山される場合は、必ず当寺の受付にて入山心得をお聞き頂き、入山名簿にご記帳の上、入山料500円をお納め下さい。入山中の怪我・事故等につきましては、当寺は一切責任を負えませんので、ご了承いただける方のみご入山下さい。」 
その他周辺情報 松阪の市街には牛肉料理のお店が多数あります…が…またの機会に…。
名古屋から快速列車に揺られて一時間あまり、降り立ったのは松阪駅。高級和牛で名高い街ですが、きょうの目的はそれではありません。
名古屋から快速列車に揺られて一時間あまり、降り立ったのは松阪駅。高級和牛で名高い街ですが、きょうの目的はそれではありません。
駅前からバスに乗車します。出発時のお客さんは私以外に二人だけ。その方々も途中で下車され、あとは私一人に。地方のバスは、だいたいこんなものですね。
駅前からバスに乗車します。出発時のお客さんは私以外に二人だけ。その方々も途中で下車され、あとは私一人に。地方のバスは、だいたいこんなものですね。
約40分で「うきさとむら前」というバス停に到着。近くにその名前の食事処があります。
約40分で「うきさとむら前」というバス停に到着。近くにその名前の食事処があります。
標識に従って歩き始めます。
標識に従って歩き始めます。
このあたり、お茶の産地なんですね。
このあたり、お茶の産地なんですね。
杉木立のなか、舗装道路を坦々と歩きます。
杉木立のなか、舗装道路を坦々と歩きます。
約40分程歩いて飯福田寺さんの境内に到着です。奥にこれから目指す岩屋本堂が覗いています。
約40分程歩いて飯福田寺さんの境内に到着です。奥にこれから目指す岩屋本堂が覗いています。
こちらの寺務所で入山料500円を支払います。ご住職の方から、コース、ではなく行場の説明を受けた後、「誓約書」を書きます。「登山届」ではなく「誓約書」、何があっても自己責任。
…ところで、飯福田寺の読み方は「いぶたじ」。読めないっすよ…。
こちらの寺務所で入山料500円を支払います。ご住職の方から、コース、ではなく行場の説明を受けた後、「誓約書」を書きます。「登山届」ではなく「誓約書」、何があっても自己責任。
…ところで、飯福田寺の読み方は「いぶたじ」。読めないっすよ…。
本堂で、本日の安全を祈願します。
本堂で、本日の安全を祈願します。
本堂の傍らに鳥居があります。お寺の鳥居、神仏習合の名残ですかね? この鳥居から先が「行場」です。
本堂の傍らに鳥居があります。お寺の鳥居、神仏習合の名残ですかね? この鳥居から先が「行場」です。
行場を歩き始めます。修行するぞ!
行場を歩き始めます。修行するぞ!
ほどなく、「油こぼし」の岸壁がそそり立ちます。写真では伝わり難いですが、相当な急斜面、70°〜80°くらいはありそうです。
ほどなく、「油こぼし」の岸壁がそそり立ちます。写真では伝わり難いですが、相当な急斜面、70°〜80°くらいはありそうです。
鎖を伝って直登します。こういうところではあまり鎖に頼りすぎないように…と習ってきましたが、ここは鎖なしでは到底無理。両手は鎖、両足で足場を探しながら無我夢中の登攀です。石鎚山の山頂直下の鎖場を思い出します。
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鎖を伝って直登します。こういうところではあまり鎖に頼りすぎないように…と習ってきましたが、ここは鎖なしでは到底無理。両手は鎖、両足で足場を探しながら無我夢中の登攀です。石鎚山の山頂直下の鎖場を思い出します。
(冷)汗びっしょりになって、岩場の上に出ます。振り返ると見晴らしが開けています。
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(冷)汗びっしょりになって、岩場の上に出ます。振り返ると見晴らしが開けています。
ここからは岩伝いに岩屋本堂へ向かいます。
ここからは岩伝いに岩屋本堂へ向かいます。
これが岩屋本堂、その名の通りの佇まいですね。
これが岩屋本堂、その名の通りの佇まいですね。
上の岩場へは「鐘掛」という行場を通って登るのですが、え"、ここをボルダリング?! …絶対無理無理カタツムリ!!
上の岩場へは「鐘掛」という行場を通って登るのですが、え"、ここをボルダリング?! …絶対無理無理カタツムリ!!
…というわけで、迂回路を進みます。迂回路といっても岩場伝いで、決して安全というわけではないのですが…。
…というわけで、迂回路を進みます。迂回路といっても岩場伝いで、決して安全というわけではないのですが…。
迂回路を経て、岩屋本堂の上の岩場に出ました。ここからの眺めは爽快です。これから歩く行場の尾根が一望です。
迂回路を経て、岩屋本堂の上の岩場に出ました。ここからの眺めは爽快です。これから歩く行場の尾根が一望です。
裏側には「抱付岩」という岩があります。これも行場ですが、どこをどう抱き付いたらいいのか分からないので、ここも迂回します。
裏側には「抱付岩」という岩があります。これも行場ですが、どこをどう抱き付いたらいいのか分からないので、ここも迂回します。
抱付岩からは少し急登になります。
抱付岩からは少し急登になります。
急登が尽きると「小天上」という小さなピークがあります。
急登が尽きると「小天上」という小さなピークがあります。
小天上からは尾根歩きとなります。少しほっとします。
小天上からは尾根歩きとなります。少しほっとします。
尾根道はとくに危険個所はありません。緩やかに登っていきます。
尾根道はとくに危険個所はありません。緩やかに登っていきます。
折り返し地点の「大天井」です。…一瞬「大天丼」に見えてしまった。我身は煩悩の虜なり…。
折り返し地点の「大天井」です。…一瞬「大天丼」に見えてしまった。我身は煩悩の虜なり…。
大天井から先はところどころ岩場が点在します。いずれも行場です。まずは「亀岩」。
大天井から先はところどころ岩場が点在します。いずれも行場です。まずは「亀岩」。
亀岩からの眺めも爽快です。
亀岩からの眺めも爽快です。
続いて鞍掛岩。両側が切れ落ちた険しい岩場です。登るべきか逡巡しましたが、行けるところまで行くことにします。
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続いて鞍掛岩。両側が切れ落ちた険しい岩場です。登るべきか逡巡しましたが、行けるところまで行くことにします。
進むにつれてさらに険しくなってきて…こりゃ自分には無理だわ…
進むにつれてさらに険しくなってきて…こりゃ自分には無理だわ…
…というわけで、途中で引き返して…
…というわけで、途中で引き返して…
…迂回路を進みます。ここの迂回路も安全な道とはいえず、踏み跡程度の荒れ気味の道です。
…迂回路を進みます。ここの迂回路も安全な道とはいえず、踏み跡程度の荒れ気味の道です。
まだまだ岩場が続きます。
まだまだ岩場が続きます。
ここは「小尻返し」。その名の通りの形状です。宮崎県は大崩山の湧塚をミニチュアにしたような感じです。
ここは「小尻返し」。その名の通りの形状です。宮崎県は大崩山の湧塚をミニチュアにしたような感じです。
尻のてっぺんまでは到達しましたが、そこから先を下る技術も勇気もないので、引き返して迂回します。あまり修行になっていないなぁ…。
尻のてっぺんまでは到達しましたが、そこから先を下る技術も勇気もないので、引き返して迂回します。あまり修行になっていないなぁ…。
そして最後の行場、「飛石」です。ここもてっぺんに到着した後は迂回。
そして最後の行場、「飛石」です。ここもてっぺんに到着した後は迂回。
飛石からは坦々とした下り坂です。
飛石からは坦々とした下り坂です。
樹々の間から、先程の岩屋本堂を遥拝します。
樹々の間から、先程の岩屋本堂を遥拝します。
急な石段です。苔むして滑り易いのでゆっくりと下ります。
急な石段です。苔むして滑り易いのでゆっくりと下ります。
石段を下りきったところで行場が終わります。この後、先程の寺務所に立ち寄って下山の記帳をします。本来であればさらに「裏行場」というのがあるのですが、ここまでで「お腹一杯」なうえ、バスの時間の都合もあって、割愛します。
石段を下りきったところで行場が終わります。この後、先程の寺務所に立ち寄って下山の記帳をします。本来であればさらに「裏行場」というのがあるのですが、ここまでで「お腹一杯」なうえ、バスの時間の都合もあって、割愛します。
行場は終わったのですが、まだ舗装道路を歩くという修行が残っています。
行場は終わったのですが、まだ舗装道路を歩くという修行が残っています。
バス停に辿りついて、再びバスに乗り込みます。帰路も途中まで私一人。普段は空気を運んでいるんだろうな…。
バス停に辿りついて、再びバスに乗り込みます。帰路も途中まで私一人。普段は空気を運んでいるんだろうな…。
松阪駅に戻ってきました。ここから帰途につきます。
松阪駅に戻ってきました。ここから帰途につきます。
ちょっとリッチに、近鉄特急。
ちょっとリッチに、近鉄特急。
修行のあとの、精進落とし。
修行のあとの、精進落とし。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 サブザック 非常食 飲料 GPS ガイド地図(ブック) ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル
備考 秋の半ば、この時季は服装の調節に少し悩みます。山のなかではTシャツ一枚でも暑いくらいですが、下界では長袖が欲しくなって…。夏山とは逆?

感想

予想していたよりもずっとハードな「行場」でした。ガイドブック等で見る限り、国東半島の中山仙境程度のレベルかなと予想していたのですが…いやはやとんでもない…。岩登りの技術も自信もないので、迂回したところが多く、あまり「修行」になりませんでしたが、まぁ仕方ない、安全第一ですからね。

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