岡山県 長島愛生園クリーンハイク・・清掃活動を通じてハンセン病を学ぶ(-_-)

- GPS
- 02:56
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 103m
- 下り
- 88m
コースタイム
- 山行
- 1:01
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 2:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは普通の歩きやすいコースですが、コース外はゴミの山でした・・。 |
その他周辺情報 | 長島愛生園歴史館などがあり、ハンセン病及びハンセン病患者の方々のかつての過酷な状況が学べます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
かつてハンセン病はらい病と呼ばれ、昔は有効な治療方法が無かったことに加え、発症者の症状・外見に起因する偏見、1903年の隔離政策開始、各県が展開した無らい県運動などにより一般には恐ろしい伝染病であると間違って認識されていました。患者の方々は激しく差別・弾圧され、療養所という名の収容所へ隔離されていたそうです。長島愛生園は1930年に国内初の国立療養所として設立された施設です。
隔離された入所者の方は長島から一歩も外へ出る事ができず、生活ゴミも島から搬出する事ができませんでした。そのため、発生した生活ゴミは山奥へ廃棄される事となり、ゴミの山中への廃棄は60年代頃まで続き、その結果、多量のゴミが山中に溜まってしまったのでした。
今回、そのゴミの回収に参加させていただきました。今回参加するまで知らなかったのですが、2017年から「長島愛生園」と「邑久光明園」さらには高松市の「大島青松園」の3園で世界文化遺産登録に向けてNPO法人「ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会」を発足して活動を開始したのだそうです。今回の清掃活動はその世界遺産登録も見据えた活動の一環でもあったようです。
実際に清掃活動をしてみますと、聞きしに勝るゴミの量でした。ビンを一つ見つけてその周りを少し掘り返してみたら、例えは適切でないかもしれませんが、潮干狩りのアサリのように周りからいくつもビンが出てくる出てくる。内容物も残っていたりして悪臭のするものもありました。
今回正味2時間程度の清掃活動で、かなり大量のゴミを回収できましたが、すべて回収するにはまだ時間がかかりそうです・・。
清掃活動終了後、園内にある歴史館を見学させていただきました。書ききれませんので詳細省略しますが、多くの資料、解説、入所者の方の証言映像など豊富な情報があり、非常に勉強になりました。ハンセン病についてある程度知っているつもりでしたが、全く知識不足でした。ハンセン病の病原菌であるらい菌は非常に感染力が弱い事(感染してもめったに発症しない)、今ではハンセン病は完治できる病気である事、愛生園の入所者も実はハンセン病は治っていて現在では患者はほぼいない事、完治しているにも関わらず出所できない現実がある事、未だに世間には偏見と差別が強く残っている事、などなど・・。
実際、日本ではハンセン病の発症者は年間数名程度で(※ハンセン病の発症は環境の影響を強く受けるらしく、インド・アフリカなど生活環境の悪い地域では今も毎年数万人レベルで発症しているが日本のような衛生的な環境下ではほぼ発症しなくなっているとの事でした)、しかも治療法が確立しているので、恐ろしいどころかインフルエンザなど年間多数の死者の出る病気に比べたらむしろ軽い病気とすら言えるかもしれません。今回、自分の中にもなんか判らんけど恐ろしい病気というイメージがあって偏見を持っていた事にも気付かされました。
今回のクリーンハイクは微力ながら貢献したという満足感とハンセン病に対する多くの知識を得る事ができ、たいへん有意義なものでありました。
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