手が痺れた〜「シークレット大滝の登攀」
コースタイム
天候 | 晴れ 最高気温:-1℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・尾白川林道ゲートから錦の滝に向かう途中に大崩落の跡。林道に堆積した土砂や木々の間を縫って、クライマーたちの踏み跡がある。頭上注意! |
写真
感想
・スナッチ&ミズキの俊足コンビで、甲斐駒ケ岳に食い込む尾白川の支流、ガンガの沢に架かる「シークレット大滝:150m」のアイスクライミングに行ってきた。
・前夜は、白州道の駅に幕営。
・8時ごろ出発したが、林道が手前で通行禁止になっていたため、歩く距離が長くなってしまった。
・ガンガノ沢F1「錦の滝」の氷結は見事! でも、私たちはその奥のシークレット大滝を目指す。早く終えれば、帰りに遊んで帰ろう。
・シークレット大滝には、クライアントを二人連れたガイド・パーティーの先客あり。彼らの内の最後の一人が2P目に登り上げるのを待って、スタート。
【1P目:スナッチリード】
・1枚岩に張り付いた傾斜のきつい氷。気温が低くアックスを打ち込むと氷が割れてしまい、一発で決まらない。慎重に高度を稼ぐスナッチ。ビレーは左の木なので、上部バンドあたりから、左上に向かって登り上げる。
・次に、ミズキがフォロー。ロープが左に引かれるので、結構、登りづらい。6本のスクリューを抜くのも、もこもこ手袋では、ハードなアルバイト。
【2P目:ミズキリード】
・F2を、F3めがけて右斜め上に登っていく。
・当初、F3の基部で氷の壁にスクリューをを打って支点を作り、2P目を切る予定であったが、スナッチから「ガイドは右側を登って行ったよ。」との報告がある。
・それもいいかと右側に登り、3P目を継続しようとしたが、3p目の終了点は、先のガイドパーティー3人が懸垂下降の準備中で使用できない。仕方がないので、途中の木でピッチを切る。
・ここは、やはり、F3の基部でピッチを切るのが正解! せっかくのF3のバーティカルアイスの登攀の楽しみが半減してしまう!
【3P目:スナッチリード】
・ガイドパーティーが懸垂下降を終えるのを待ち、スタート。F3の半分上からのスタートになってしまったので、ここは、簡単。
【4P目:ミズキリード】
・バーティカルな2つの氷瀑を超え、終了点の大岩前の立木に支点を作り、スナッチを確保する。
・終了点の大岩の下から湧き出る清水。どんなに気温が低くても凍りつくことは無いそうだ。この水が、冬になると、シークレット大滝を創り出すのだ。
・持参の折り畳みコップに清水を受けて、二人とも喉を潤す。
【1回目の懸垂下降:先行:スナッチ】
・F3上の立木まで。素直に降りられる。
【2回目の懸垂下降:先行:ミズキ】
・1p目の終了点の大木まで。
【3回目の懸垂下降で取付へ:先行:スナッチ】
・大木に残置スリングとカラビナがある。
・左に、降られる。
・大木のしたの大岩の下が、透明の氷になっており、氷に閉じ込められた緑の苔が美しかった。
・終了したのが14:40頃。長い林道歩きが待っているので、錦の滝は素通り。
・充実感いっぱいの登攀であった。
mizukiさん
はじめまして。
「シークレット大滝」なんてところあったんですね〜
今度挑戦してみます。
今シーズンからアイス始めたばかりなので、どこまでできるかわかりませんが…
情報ありがたいっす!
kanemaru
kanemaruさん、ご訪問、ありがとうございました。
ぜひ、挑戦してください。4ピッチの、登りごたえのある氷瀑です。基本的に左側の立木でビレーしますが、1か所、スリングでぶら下がってビレーをするようになりますので、二人がベスト。3人だと、ちょっと大変かな?
今が旬の氷瀑なので、今なら、トレースがついていて、迷わずたどり着けると思います。錦ノ滝前の東屋から日向山への登山道を登り、赤い鉄梯子を登ります。さらに登山道を登ると、トラロープがついたところを通りますから、其の辺りで左側を注意していると、ガンガノ沢へ離れていくトレースを見つけられるでしょう。
ただ、問題が一つ。林道のダイブ手前で通行止めです。この付近に駐車して歩くことになりますが、東屋まで3時間はかかります!
頑張ってください。
mizukiさん
どもです。
度々申し訳ないですが、質問です!
滝のサイズを知りたいのですが、
1P:下の緩いところ20m、立ったところ20mで計40m
2P:ナメ20〜30m
3P:80度くらい10m
4P:ナメ40〜50m
みたいな感じでしょうか。
なんか僕の実力的に1P目で敗退しそうですが…
kanemaru
mizukiです。
滝の落差は、kanemaruさんの予想で大体合ってます。
1p目は、最初から傾斜はきつく、75度はあるでしょう。45m位あります。この滝の1番目のハイライト!
気温が低いと、アックスを打ち込んだ先から氷がかけて飛び散り、2度、3度と打ち込まなければならず、手が痺れてきます。
2p目はF3の右側の基部氷壁でスクリュー視点を作る方が、F3を丸ごと楽しめます。傾斜のきつい滑です。
3p目は出だし6m位はヴァーティカルです。立木までは、20m位です。ここが2番目のハイライト。
4p目は、75度くらいの2つの滝を超えていき、終了点まで45mあります。
・アイススクリューは、パーティーとして7〜8本程度。1p目は一枚岩に張り付いた氷で厚みがありませんので、15cm〜17cm の長さのものがベスト。
・木にタイオフして支点を作るので、120cmのスリングを持参なさってください。
それでは、ぜひ、折り畳みコップを持参して、パートナーと終了点の湧き水で乾杯を!
情報ありがとうございます〜
フィフィ持って挑戦してみます!
kanemaru
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