記録ID: 1708674
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
アフリカ
キリマンジャロは白昼夢
2019年01月04日(金) 〜
2019年01月09日(水)
体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 35:11
- 距離
- 54.6km
- 登り
- 6,137m
- 下り
- 4,185m
コースタイム
Day0
ダイアモックスを1日半錠服用開始。高山病には自信がない。富士山で軽い頭痛を感じたこと複数回。頭痛が酷くなったら即下山だ。あきらめは早い。言葉を換えれば根性は無い。
Day1
元気に登りはじめる。サポートスタッフはガイド以下4名。客は俺一人。ガイドはFrank、50歳。道中仲間からFrankyと声がかかる。この山で30年、ハイシーズンは月4本もこなすこともある超ベテラン。人望がありそうだ。後に、彼の熱いサポートを受けることになる。挨拶はジャンボ。ペースはポリポリ。
Day2
夕食まで順調。しかし夜半下痢。胃は弱い体質でよく下痢をする。夕食を無理して腹120%食ったせいではないかと思う。
Day3
食欲無く、水と果物だけ食べる。食欲不振は高山病だと思われる。日本の3千メートル級でも、概ね食欲をなくす。一番心配なのは頭痛、しかしそれは無い。
Day4&5
ベースキャンプへ。あいかわらず食欲は無かったのだが、無理をしてでも食えと言われて、食べる吐くを3回リピート、やっぱ食えんわ。
11pm御来光登山、強風の中出発。しかしピーク前でアクシデント発生。それは失明。そう目が見えない。正確には光の強弱はわかる、ときどきはぼやけた輪郭がわかる事も。なんで?ガイドは寒さのせいだという!?ほんまかいな?かなりヤバい症状?そりゃそうだわ目が見えないんだから。こりゃ無理だ登山中止しよう。と言ったものの、ガイドはいたって冷静。どっちみちヘリポートまでは歩く必要がある。俺がしっかりサポートするから予定通りピークを踏んで行こう。と言って片腕を力強く掴まれたのだった。よろめき、ふらつき、転び、ある時は二人で両腕を支えられ、歩き続けるのだった。
ずいぶん賑やかだ。頂上らしい。記念写真を撮るという。確かにその写真はあるんだけど、俺の目は見ていない。あの写真はフェイクかもしれない。
視覚を失った俺は体力もやばい、もう三日もまともな食事をとっていない。次の瞬間、白昼夢開始。俺は今タンザニアの過激派に拉致されている。ボスの名はFrankだ。身代金目的の誘拐だと思う。山を越え海岸へ向かう。目的地はザンジバル。そうあのFreddy Mercuryの生誕の地。海は遠い。歩くのが辛い。しかしながらこいつら過激派からは殺意を感じない。むしろ愛を感じる。なんなんだこいつら、みんなFreddyのお友達でLGBTなのか?
夢は終わった。数秒だったのか数時間だったのか?書き換えられた記憶の時間は不明。野営地に到着。爆死immediately
Day6
一晩寝たら目が見える。オー光よ!すばらしい。ドクターヘリは呼ばなくていい。自力で歩いて下山できる。ヤッホー。失明の原因を冷静に考えたら。強風->微粒子->眼球に傷 ということだったのか。夜間登山だったのでサングラスをかけていないことが致命傷になった。スキーゴーグルをもってくれば尚よかった。相変わらず食欲は無い。食べなくなって四日目だが、それでも結構元気だった。朝食はコーヒーのみで、下山開始。とくに問題なく下山終了。それほど疲労は感じない。Frankは明後日からまた仕事だそうだ。客はオランダ人父65際娘26歳。ここは世界中の老若男女に愛される山なのである。
ダイアモックスを1日半錠服用開始。高山病には自信がない。富士山で軽い頭痛を感じたこと複数回。頭痛が酷くなったら即下山だ。あきらめは早い。言葉を換えれば根性は無い。
Day1
元気に登りはじめる。サポートスタッフはガイド以下4名。客は俺一人。ガイドはFrank、50歳。道中仲間からFrankyと声がかかる。この山で30年、ハイシーズンは月4本もこなすこともある超ベテラン。人望がありそうだ。後に、彼の熱いサポートを受けることになる。挨拶はジャンボ。ペースはポリポリ。
Day2
夕食まで順調。しかし夜半下痢。胃は弱い体質でよく下痢をする。夕食を無理して腹120%食ったせいではないかと思う。
Day3
食欲無く、水と果物だけ食べる。食欲不振は高山病だと思われる。日本の3千メートル級でも、概ね食欲をなくす。一番心配なのは頭痛、しかしそれは無い。
Day4&5
ベースキャンプへ。あいかわらず食欲は無かったのだが、無理をしてでも食えと言われて、食べる吐くを3回リピート、やっぱ食えんわ。
11pm御来光登山、強風の中出発。しかしピーク前でアクシデント発生。それは失明。そう目が見えない。正確には光の強弱はわかる、ときどきはぼやけた輪郭がわかる事も。なんで?ガイドは寒さのせいだという!?ほんまかいな?かなりヤバい症状?そりゃそうだわ目が見えないんだから。こりゃ無理だ登山中止しよう。と言ったものの、ガイドはいたって冷静。どっちみちヘリポートまでは歩く必要がある。俺がしっかりサポートするから予定通りピークを踏んで行こう。と言って片腕を力強く掴まれたのだった。よろめき、ふらつき、転び、ある時は二人で両腕を支えられ、歩き続けるのだった。
ずいぶん賑やかだ。頂上らしい。記念写真を撮るという。確かにその写真はあるんだけど、俺の目は見ていない。あの写真はフェイクかもしれない。
視覚を失った俺は体力もやばい、もう三日もまともな食事をとっていない。次の瞬間、白昼夢開始。俺は今タンザニアの過激派に拉致されている。ボスの名はFrankだ。身代金目的の誘拐だと思う。山を越え海岸へ向かう。目的地はザンジバル。そうあのFreddy Mercuryの生誕の地。海は遠い。歩くのが辛い。しかしながらこいつら過激派からは殺意を感じない。むしろ愛を感じる。なんなんだこいつら、みんなFreddyのお友達でLGBTなのか?
夢は終わった。数秒だったのか数時間だったのか?書き換えられた記憶の時間は不明。野営地に到着。爆死immediately
Day6
一晩寝たら目が見える。オー光よ!すばらしい。ドクターヘリは呼ばなくていい。自力で歩いて下山できる。ヤッホー。失明の原因を冷静に考えたら。強風->微粒子->眼球に傷 ということだったのか。夜間登山だったのでサングラスをかけていないことが致命傷になった。スキーゴーグルをもってくれば尚よかった。相変わらず食欲は無い。食べなくなって四日目だが、それでも結構元気だった。朝食はコーヒーのみで、下山開始。とくに問題なく下山終了。それほど疲労は感じない。Frankは明後日からまた仕事だそうだ。客はオランダ人父65際娘26歳。ここは世界中の老若男女に愛される山なのである。
天候 | 概ね晴れ、ガス |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
1/1/2019 23:50 HND->DOH->JRO 14/1/2019 17:10 JRO->DOH->NRT |
コース状況/ 危険箇所等 |
マチャメ 一番ポピュラーなルートだそうだ。 |
写真
撮影機器:
装備
備考 | 持って行けば良かったもの:ゴーグル、ウィダーインゼリー |
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感想
日本での準備はe-ticketのみ。
現地でガイドを手配したエージェントは
http://www.marangutreks.com/
Fadhili Frank@ FB mess,WhatsApp,LINE
下山後食欲が戻らないので病院へ行った。体重を計ったら6kg落ちていた。危険なレベルのダイエットだ。登山中の下痢は高山病とは関係がない。感染症の疑いがあると医者に言われて、血液検査後、各種抗感染症薬と下痢止めを処方される。半信半疑服用を始めたが、三日後食欲が戻ってきたので、薬は捨てた。単に内蔵疲労だったと思う。真相は知らんけどね。
余った日は、「滝とコーヒー」「Hot spring」それぞれ半日ツアーに参加。
コーヒーセレモニーはキリマンジャロコーヒーの講義のあと伝統的調理法でコーヒーを頂くのだが、ここはアフリカ、歌とダンス付き。コーヒーも流行のロハスでオーガニックな栽培方法がとられている。大規模プランテーションではなく、バナナと里芋とコーヒーの相互補完的畑。収穫期もバラバラ。家族経営。といった風にね。
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