会津駒ヶ岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,139m
- 下り
- 1,139m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
10月の三連休は福島県に遠征してきました。
福島遠征1座目の山は会津駒ヶ岳。
日本百名山であり、花の百名山でもあり、東北百名山でもあるという複数の「名山」の称号を冠した山なので期待して出かけて行きました。
朝6時、国道から登山口へ至る林道の分岐点に到着。
するとなにやら係員の方がトランシーバー片手に誘導をしています。
聞くと
「登山口の駐車場が満車のため、林道の途中のスペースに停めてくれ」
とのこと。
混雑すると駐車場が満車になることがあるとは聞いていましたがまだ明るくなったばかりの時間ですよ。
やっぱり人気のある山は違いますなぁ。
というわけで、林道中程の駐車スペースに車を止め、登山口に向います。
舗装された林道を歩く事10分。
登山道最寄りの駐車場に到着。
ここから先は車両通行止めのため、駐車場に停められた人も徒歩になります。
駐車場から数分歩いたところに登山口があります。
のっけから急な階段がしつらえてあり、ちょっとげんなり。
実は二人とも寝不足で、ここまで歩いた時点ですでに変な汗をかいていました。
遠征といっても東北なので、到着後十分に仮眠をとる時間があったはずなのですがトラブル等で出発が遅れたり、道を間違ったりしているうちに寝る時間を失ったわけです。
樹林帯の中の登山道をえっちらおっちらと登ります。
このあたり、かなりの急坂でたっぷり汗を絞られます。
眺望もないので我慢の登りが続きます。
登山口と山頂の中間に位置する水場に着きました。
(正確には水場への入り口ですが)
ここにはベンチが設置されています。
長い長い登りのあとなので、これはありがたい〜
ここまでで、出発から1時間半経っていました。
だいたいコースタイム通りのペースで登ってきています。
寝不足でヘロヘロしている割にはいいペースで歩けてるんじゃない?
予想外に良いペースにちょっと調子に乗ってみたり(笑
水場を過ぎると登山道の傾斜はいくぶん緩くなります。
木々の間から周辺の山々が見える場所も多くなります。
…が、なんだか天気が怪しい…。
木々も色づき始め、秋の訪れを感じさせます。
登るにつれ益々傾斜は緩くなり、よく整備された登山道と相まってペースがあがります。
気温もだいぶ低くなり、非常に快適に歩く事ができます。
登山道はやがて木道となり、湿原が現れました。
草紅葉が始まっていて、枯草色に染まっています。
地元の人曰く、晴れていればここから山頂や駒の小屋が見えるんだけど…との事でしたが、あいにくのガスで、見えるのは枯野原ばかり也。
ただ、このガス、あまり濃くないのでもしかしたら晴れるかも?
ほら、さっきまで見えなかった小屋が見えてきています。
そんな期待を抱きつつ、まずは駒の小屋に向います。
出発から2時間半、駒の小屋に到着です。
コースタイムは3時間くらいなので30分も早く歩けたことになります。
登りでコースタイムを上回るとは珍しい…。
寝不足で頭はぼ〜っとしているのに、体は動くんですよね。
これは、なにか変な脳内物質が分泌されているのでは…(^^;
あとからダメージが来るのが少し心配ではあります。
小屋のそばには椅子とテーブルが設置され休憩所になっています。
しかし、まだ時間が早いので休憩はあとにして山頂に向います。
それにしても会津駒ヶ岳の湿原はずいぶんと傾斜やうねりがありますね。
八幡平や八甲田の比較的平坦な湿原を見慣れた目には珍しい景色に写ります。
こんなに斜度のある場所では、すぐに水が流れてしまって湿原たりえないような気がするのですが
…不思議なものです。
ふと振り返ると、小屋が小さく見えています。
木道歩きだったので、あまり登った感じが無かったのですが、いつの間にか結構登っていました。
景色が良くなってきたので、ついついそちらに目を奪われがちですが
気を付けなければいけないのは、このあたりの木道です。
すっげぇ滑るんです(^^;
油かローションか、そういうモノを塗っているんではないかと思うほど。
木道から落ちても死ぬような場所ではないですが、思いっきりスネっから打ち付けて悶絶すること必至。
そのすっげぇ滑る木道を、恐る恐る登っていくと
笹藪の中に山名標識が見えてきます。
会津駒ヶ岳山頂です。
残念ながらガスで眺望はありませんが…ともかく頂上に立てました。
至仏山や燧ヶ岳、条件が良ければ富士山も見えるという眺望を見ることができなかったのはとても残念ではあります。
無事に会津駒ヶ岳の山頂に立てたことで本日の目的は達成したわけですがここから中門岳へと延びる登山道の景色が良いようなのでそちらへ向います。
ここから先が本日の絶景ハイライトなわけですが、ここへ来てガスが晴れてきました。
最近、天気運に見放されていましたが段々晴れ男晴れ女の運気が回復して来たような気がします。
ツートンと二人、
「いや〜、やっぱり晴れると景色が違うわ〜」
「最高!」
と、はしゃいでいると、前を歩いていたお兄さんが
「二人で撮ってあげるよ。ここで撮らないといつ撮るのって感じでしょ〜」
と話しかけてきてくれて、二人の写真を撮っていただきました。
見知らぬお兄さん、ありがとうございました♪
写真ではなかなか表現できないのですが、時折日が差し込んでくると草紅葉が黄金色に照り映え、点在する池塘がキラキラと輝きそれはそれは美しい世界が眼前に広がります。
常に晴れた絶好の天気もいいですが、こうやって雲間から日が差し込んでくるような天気もまた変化があっていいものですね。
一段と大きな池塘のほとりに中門岳山頂の標柱が立っていました。
…どう見ても、周りよりも一段低い場所にあるのに「山頂」と言われても違和感が…(^^;
平らな場所に櫓が組まれている八幡平の「山頂」より違和感を感じます。
山頂標識から先にも木道は続いていますが、しばらく行くと池塘の回りをループし行き止まりとなります。
残念ながら三岩岳方面はガスに覆われ真っ白。
どうやら会津駒上空は晴れているものの、回りの山々は見えない…と、本日はそういうお天気のようです。
木道はここで終了ですが、細い踏み跡はまだ先へと続いていますが来た道を戻ります。
逆側からの眺望を楽しめるかな〜と思ったのですが、再びガスが湧いてきました。
秋の紅葉シーズンの走りということで、団体登山も多いようです。
木道上にカラフルな行列ができています。
小屋まで戻ると、ちょうどお昼時という事もあり休憩所は超満員。
しばし空席を求めてウロウロしましたが、親切な親子連れの登山者が相席を勧めてくれたので無事に昼食を「座って」食べる事ができました♪
どこの方かは存じませんが、ありがとうございました。
ところで、駒の小屋のHPには小屋オリジナルのバッチがあると記載されているのですがビールと一緒にバッチを買おうとしたら「ここにはない。下のお土産店にあるはず」という答えが返ってきました。
…せっかくオリジナルバッチを楽しみにしてきたんだけど…。
まぁ、無いモノは仕方ないですけどねー。
「オリジナル」かどうかはわかりませんが、下で無事に買えたし。
ビールと満足感と寝不足が相まって、昼食後にはすっかり眠くなってしまいました。
一眠りして下山することにします。
…最近、山の上で昼寝するのが癖になりつつあるような…。
一眠りしてシャッキリして、下りは高速下山モードで一気に駆け下ります。
会津駒の木道はお世辞にもしっかりしているとは言い難くところどころ斜めになったり、腐っていたりと結構怖い場所も多いですから急ぎながらも細心の注意を払いました。
それでも二度、三度とずっこけそうになりましたが…ね。
下りは1時間半でした。
木道はちょっとアレでしたが、非常に歩きやすい道だったので下りは本当にサクサクと降りてこれました。
会津駒ヶ岳は期待を裏切らず素晴らしい山でした♪
特に山頂付近の湿原地帯は圧巻でした。
今回は草紅葉を堪能しましたが、花の季節も素晴らしい事でしょうね。
また、ぜひ再訪したいと思わせられました。
次に来るとすれば、小屋に一泊してキリンテ登山口まで縦走してみたいですね。
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