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Yamareco

記録ID: 1735713
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積雪期ピークハント/縦走
東北

穴目ヶ岳

2011年02月27日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.1km
登り
652m
下り
652m
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2011年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

前から登頂を狙っていた穴目が岳へと足を延ばします。

国道455号を東進し、道の駅「三田貝分校」を過ぎ、国道340号へ左折します。
旧版「岩手県の山」を参考にして穴目が岳を目指す場合、注意しなくてはいけないのが国道340号の新しいバイパスの存在です。
旧版が記載された当時には無かった道なので、ガイドブックに書かれている道の様子とはだいぶ勝手が違っています。

…とはいえ、中沢小学校を目印にすれば良いので、そんなに難しいことはありません。
新道、旧道、どちらを進んでも「中沢小学校」の看板を注意深く探せば大丈夫。
中沢小学校の前を通り過ぎると、道は二手に分かれています。
ここは右折して大石沢林道に入ります。

しばらく行くと集落最奥の民家が現れます。
ここまでは除雪されるようなので真冬でも大丈夫…かと。
しかし、この先は除雪されないようなので、積雪期は車はここまでとなります。

この最終民家の近くにわき水と神社があるようで、駐車場が整備されています。
せいぜい2〜3台程度の広さですが、民家の前に車を停めるような事はしなくて済みます。
さて、ようやくここから山行スタートとなります。

まず、ここから本来の登山口までは林道を歩かなくてはなりません。
積雪はごく浅いので、スノーシューはザックに取り付け、ツボ足でスタートします。
雪道とはいえ、やはり林道歩きは冗長な感じが否めません。

やけに道の部分だけ積雪が少ないな、と思いながら歩いていると、途中に除雪の跡を見つけました。
なんでこんな中途半端に除雪されてるのか不思議に思いながらさらに歩くと真新しいのり面工事の施工現場に遭遇しました。
なるほど、これの工事のための除雪だったんですな。
で、工事終了後は除雪されなくなったので、中途半端な除雪になっている…と。
わざわざ積雪期に工事することには疑問も残りますが、
おかげで楽をさせてもらったのでここは何も言いますまい。

その工事現場を過ぎると、まもなく林道は沢を暗渠で乗り越えていきます。
沢の手前にピンクテープがポツンと設置されています。
どうやらここが登山口のようです。
道標もなにもないので、漫然と歩いていたら通り過ぎてしまいそう(^^;

ここでスノーシューを装着。
いよいよ林道を離れて、山道へと踏み出します。

登山道に入ると、雪が深く、やわらかくなりました。
やはりスノーシューを装着して正解でした。
トレースは…ありませんね。
まぁ、マイナーな山ですからね。

登山道は左手に沢を見ながらゆるゆると登っていきます。
純然たる登山道ではなく、森林管理の作業道も兼ねているようで道幅は広く、雪があっても明瞭に道が分かります。

登山道の道しるべとしておなじみなのは赤やピンクのテープですが、ここの道しるべは黄色いテープ。
設置場所も木の枝ではなく、幹に巻き付けてあります。

これがねぇ…、視認しづらいんですよ。
登山者用の目印というよりは、森林作業用なんですかね〜。

途中、あちこちで作業道が分岐していますが、惑わされてはいけません。
ひたすら直進あるのみ、です。
基本はとにかく沢沿いに進むこと。
(ただし枝沢がいくつかあるので惑わされないように…)

標高900m付近にある分岐点で右折しなければならないのですがガイドブックによると、その分岐にある岩に赤ペンキで矢印があるということです。
「岩かぁ。雪に埋もれていたら見つからないかもしれないなぁ。」
そう思いながら歩いていくと矢印の看板発見!
たぶん標高900m分岐っていうのはここだな!
ガイドブック記述後に、誰かが設置してくれたんでしょうね。

分岐点から尾根に向かって一登りします。
ここもやはり作業道を兼ねているようで、道幅広く傾斜は緩やかです。
もっとも、重機が入っていたのはかなり昔のことのようで、今では道の真ん中に幼木が顔を出しています。

山頂から続く尾根に出ました。
ここで初めて穴目が岳の姿をはっきりと捉えました。
あとはあの頂を目指して進んでいけばいいわけです。

…とはいえ、例の黄色テープは見つけづらく、今年の大雪でやられたのであろう倒木とブッシュに阻まれ、なかなか思うように前に進むことができません。

雪の上に変な模様を見つけました。
なんだか縫い目のような模様ですが、何かの足跡のようです。
鳥…ですかね? 初めて見ました。何の足跡か分かる方、教えて下さい♪

ブッシュを抜けると、今度は一転して広々とした雪原に出ます。
尾根とはいえ、傾斜も起伏もあまりなく、のっぺりした地形。
これ、晴れているからいいけど、吹雪かれたら方向分からなくなるかも…。

穴目が岳の足下までやってきました。
いよいよ山頂へアタックですが…中腹あたりまでのブッシュがうるさそうだな〜。
なんか茨も多いようなので、ブッシュの中には入りたくないな〜。
…というわけで、右側のブッシュが薄そうなところを巻いて登ろうと思います。

最後の難関は、雪庇付近の急斜面でした。
雪の状態によるかもしれませんが、スノーシューで登れるギリギリの角度だったかな…と。
万が一滑落したら、30〜50m滑り落ちてブッシュに突入!
死なないけど、かなり痛い思いをする…てなところでしょうか。
アイスバーンになっていたら要注意です。

そして、午後1時ジャスト、山頂に到着です。
今日はスタートが遅かったので「1時までに山頂に着かなかったら敗退」と決めていたので制限時間いっぱいで登り切る事ができました。
ここまで約2時間半でした。

さて、山頂からの眺望ですが、ガイドブックには360°の展望とあったのですが東側は大きな木に邪魔されて、眺望良しとは言えない感じ。

今日は風もなく穏やか…と思っていたのですが、山頂付近だけは轟々たる強風!
寒くてやっていられないので、山頂を踏んだ感動を噛みしめる間もなく下山にかかります。

急斜面を降りきったあたりで昼食にします。
本日は手抜きランチ(笑
ご当地パンスペシャルです。

なんか緑が丘のマルイチでみつけたのですが、イチノベパンの米粉パンと相馬屋の食パンサンド…だそうです。

イチノベパンはたまに見かけますが、米粉パンは初めて見ました。
最近、米粉を使用することに力を入れているようです。
ちなみに、米粉パンの感想ですが…うーん、思ったより普通?(笑
もっともちもちしてるのかと思いましたが、普通のパンとそんなに食感は変わりません。

で、もう一つの相馬屋ですが、こちらは宮古のパンだそうです。
これは初めて見ました。
Webで検索してみると、宮古の人達にとっては馴染みのあるご当地パンのようです。
素朴な、なんか懐かしい感じの味のするパンでした。
(津波、大丈夫だったでしょうかね…)

暖かいスープとコーヒーといっしょにパンをいただき、下山の途に着きます。
復路は、来た道をそのまま帰ります。
下山は早く、1時間くらいで車まで戻ることができました。

穴目が岳ですが、藪がひどい、茨がやばい…といった情報がたくさんあったので正直かなり身構えて登ったのですが(藪が嫌なので積雪期を待っていたくらいです)思ったよりいい山でした(笑

下の方の林間歩きも気持ちよかったですし、山頂付近の雪原、山頂からの展望もなかなか良い感じでした。
ヤブ漕ぎさせられたら、また違った感想になるのかもしれませんが、この季節に登るにはけっこうお勧めの山かもしれません。

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