八甲田山
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 441m
- 下り
- 862m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
2010年10月2日、紅葉を求めて秋の八甲田に行って来ました。
八甲田ロープウェイから赤倉岳・井戸岳を経由して大岳に登り毛無岱を経て酸ヶ湯に降りるという周遊コースです。
10分でロープウェイ山頂駅に到着します。
津軽半島から青森市、夏泊半島を経て下北まで、ぐるりと陸奥湾の全景が見えています。八甲田には雲がかかりやすいので、これだけ綺麗に陸奥湾が見渡せるのも稀です。今日はいい山行になるんじゃないか、そんな気がしてきました。
もちろん、これから向かう赤岳・井戸岳、そして八甲田大岳方面も快晴です。
ちょっと靄った感じなのが気になりますが、予報では夜までは天気が持つハズ…。
ロープウェイ山頂駅を出発し、まずは田茂萢岳方面へ向かいます。
このあたりは、ロープウェイでやってきた「観光客」が散策したりする遊歩道なので登山道という感じはしません。
なるべく体力を温存しておきたかったので今回は田茂萢岳の山頂はスルー。
田茂萢湿原側のルートを通って赤倉岳に直行することにします。
田茂萢の8の字周回コースを過ぎると、道は本格的な登山道になります。
このあたりから赤倉岳への登りが始まり、少しずつ斜度が増していきます。
美しい紅葉が期待される「毛無岱」を上から眺められるポイントに来ました。
うーん、赤い色が見えませんね〜。
まだ早いのか、あるいは今年の猛暑で赤い色が出ていないのか。
道は赤倉岳へと登り詰めていきます。今日のコースで一番長い登り坂です。
この坂を上り詰めると赤倉岳です。
特徴的な爆裂火口の跡が口を開けています。
「赤倉岳」の名のごとく、赤い岩盤が印象的です。
赤倉岳への急登を終えると、一転して穏やかな稜線歩きとなります。
こういう道は天気がよいと本当に気持ちいいですよね♪
道は小さなアップダウンを繰り返しながら井戸岳へと向かっていきます。
景色は刻々と姿を変え、まったく飽きることがありません。
きれいな円錐形の高田大岳が姿を見せ始めます。
カール地形のようにも見える井戸岳火口壁。
緑と赤、そして黄色のグラデーションが綺麗です。
カール地形といえば涸沢ですか。
あそこの紅葉は日本一と言いますから、そのうち行ってみたいものです。
激混みだというのでちょっと腰が引けていますけれども…。
井戸岳の火口壁上を渡り歩いていくと、正面に八甲田連峰の主峰「大岳」が姿を見せます。あの高みに登るためには、ここの急傾斜をくだらなければいけません。
うーん、こんなに下るのはもったいないんですけどね…。
急坂を下り終えると大岳避難小屋に着きます。
大岳避難小屋付近から、いま下ってきた井戸岳を眺めます。
う〜ん、やっぱり例年より赤い色が少ないようです。
良い景色ですが、少々物足りない感じがします。
大岳避難小屋前のベンチでは大勢の登山者が休憩しています。
我々もその一角に陣取り、少しばかり大きく休憩することにします。
大岳への急な坂を登っていきます。
なるべく自分のペースで登れるように、
団体さんや健脚っぽい人が居ないタイミングを見計らって登ります。
追いつかれたら脇によって即休憩。
ツートンがペース配分を気にしながら、母者を引っ張り上げます。
で、無事に大岳山頂に到着しました!
自信なさげな母者でしたが、ふたを開けてみれば避難小屋から大岳までの区間は、ほぼ標準コースタイム通り。
やるじゃん。
大岳避難小屋に戻り、毛無岱経由で酸ヶ湯に向かいます。
途中木陰にひっそりとツルリンドウが咲いていました。
本来主役のハズの秋の花が、なんだか申し訳なさそうにしています。
避難小屋から毛無岱までは、しばらく樹林帯を進みます。
上毛無岱までやってきました。
上空には秋の雲…。
季節は確実に移ろっています。
湿原の紅葉は黄色系統一辺倒。
秋の八甲田には何度か訪れていますが、こんな色合いの紅葉は初めてです。
私より昔から八甲田を知っている母者も、こんな毛無岱は初めて見たと言っていました。やはり今年は色々とおかしい年なんでしょうかね。
毛無岱の木道区間に入ると、にわかに道が混み始めました。
…というか、ここの木道、一者線しかないのですれ違いが滞るとたちまち渋滞するんですね。で、見ていると、どうやら30人規模の団体が連なって歩いているらしく、この団体の前後にかなりの渋滞が発生している模様。
上毛無岱と下毛無岱を繋ぐ階段までやってくると、列は完全に動きを停めてしまいました。ここからの景色は八甲田の名物と言えるもので、みんなここで写真を撮るのです。渋滞も致し方がないかなと思って順番待ちをしていると、前にいた団体から…
まぁ、いろいろありまして(^^;
ちょっと不愉快な思いをしながら階段を下り、下毛無岱に降りました。
ゆっくり写真を撮る事ができなかったので、歩きながら撮影してみましたが…
手ブレ補正機能ってすごいですね!(笑
下毛無岱の紅葉は、上に比べてちょっと赤があるかな〜といった感じ。
下毛無岱でも人が多いことに変わりはなく、立ち止まって写真を撮るなんて悠長なことはなかなかできません。人が来ないタイミングを見計らって、かなりアクロバティックに写真を撮ります(^^;
毛無岱から酸ヶ湯までの道のりは、酸ヶ湯直前までは割合平坦ですがゴール間際に結構急な下りとなります。割と路面も荒れています。ここで母者の足は限界を迎えたようで、ほとんど杖にもたれかかるようにして下っていきます。
正直、いつ転ぶかハラハラし通しでした(^^;
そして無事に酸ヶ湯に到着〜。
およそ5時間30分をかけて歩ききりました!
というわけで、秋の八甲田登山、色々と実り多いものとなりました。
いや〜、やっぱり良いですね。八甲田。癒しの山です。
何度も来ていますが、やはりまた来ちゃうんだろうな〜と思いながら家路につきました。
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