2018年7月31日（火）函館周辺遺跡巡り
hirokok510
- GPS
- --:--
- 距離
- 320km
- 登り
- 2,789m
- 下り
- 2,800m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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遺跡の環境ー当時はエゾアカマツ、グイマツなどの植生があったようだが、グイマツは氷期の東北にも見られ、現在ではシベリア、沿海州などの永久凍土地帯にしかなく、温暖化した列島にはない。
活動がすでにあった
感想
7月31日（火）4時に目が覚め、身支度をしてレンタカーで今度は遺跡巡りに出る。早朝、函館はまだ車は少なく、少し飛ばし過ぎる。メーターを見てガソリンがかなり減っているので、227号線を少し引き返し、GSまで戻る。幸いすでに一見開いていた。ガソリンを満タンにして再出発、最初に函館戦争の戦場の一つ、二股口古戦場跡を目指す。山道に入り、登っていくと一度通り過ぎ、戻って辛うじて入り口の看板を発見ー6時前、車で山の中に入り、付近を捜索、しかしあたりは藪っぽい林道や草地ばかりでそれらしいものは残されていない。本格的に見学するには数時間、山の中に入って歩き回らないとわからないので今回は場所を確認するにとどめる。土方らはここで奮戦し、大勢の命が失われたようだ。
戦場跡から元の227号まで戻るのに、泥の急坂を苦労して登り、何とか脱出して先を急ぐ。山道を峠まで登り、江刺方面に向かって下る。山道を抜けると直線道路、ここでスピードを出し過ぎ、あとからオービスに捉えられて道警から呼び出され、東京で罰金、免停になる羽目になる―ーイタター。
江刺と厚沢部町の分岐手前で勝山舘跡の道標を見る。今回は距離があるのとガイダンス館が10時まで閉館なのであきらめ、まず乙部漁港付近にある函館戦争時の官軍上陸地点を目指す。6時50分頃漁港に到着し、散歩中の人に場所を訪ね、上陸地点の記念碑のある場所にたどり着く。解説版を読み、絵図などを見て次の目的地、貝子沢化石公園に向かう。7時16分に到着、ここは乙部町が管理するが、そのHPによれば、
「 100万年前以上の貝の化石を含んだ地層がそのまま保存されている公園で、エゾタマキガイ、ビノスガイなど30種を越える貝化石が産出され、北海道で初めて温暖系絶滅種3種も発見されました。公園内は散策路のほか、標高40mの高さから観察できる展望デッキも整備されています。（現在見学停止中）」
とあり、中に進んでいくと、なんと見学デッキが崩壊して、それ以上進むことができず、あきらめて戻る。残念―崩壊しているとは事前に知らなかった。
ここからはさらに北に進み、八雲町八雲温泉の山道を越え、道央道に合流して内浦湾に面した長万部を通過し、国縫ICから230号線に入り、9時過ぎにピリカ遺跡に到着、ピリカ旧石器文化館は9時半会館だが、訪問者が少ないのか、時間前に入場させてもらえた―感謝。ここは瀬棚郡今金町にあり、遺跡は主として今から2万年前＝最終氷期ヴュルム氷期末の寒冷な時代に旧石器人グループがここに遺跡を残した。1時間ばかり、おびただしい数の石器、細石器などの展示を見る。石器群は下層から�機銑祁欧吠�かれ、細石刃などは継続するが、後半には大型の尖頭器のような槍先も目立つ。、石器づくりプロセスや黒曜石、頁岩、緑色岩（アオトラ石）などの原産地、原石に関する展示資料を見てから外に出て遺跡を散策、途中石器製作跡復元施設を見学、土倉や出土石器の状況を見る。10時半前、ピリカ遺跡を後にして、次の目標地、函館市大船町にある大船遺跡に向かう。途中、茅部郡森町御幸町132（公民館内）に立ち寄るつもりだったが、ナビで出てこずあきらめて直接大船遺跡に向かう。公民館の中だったらしいが、なかなかナビでは出てこない。今だったらgoogleマップで検索できるが、当時はまだ習熟していなかった―残念。
12時20分、南鹿部にある大船遺跡に到着−かつては鹿部町に属したが今では函館が合併で大きくなり、ここも函館市、今同市は縄文遺跡の世界遺産化に熱中して、縄文以外の遺跡は見向きもしてくれない。観光政策と文化財政策の行き過ぎも問題。しかし訪問者が少ないので仕方ない状況か？
遺跡はよく整備され、歩きやすい。同市の説明では
「 縄文時代中期(約5,400〜4,100年前)を中心とした大規模な集落跡です。1996(平成8)年に行われた発掘調査で注目され，2001(平成13)年には国の史跡に指定されました。
特筆すべきは，竪穴住居の規模が非常に大きく，かつ密集していることです。これまでに100軒以上の住居跡が確認されており，地中にはさらに多くの住居跡の存在が推測されます。」（函館市生涯学習部文化財課HP)
とある。復元住居など見学、散策し、次の函館市縄文文化交流館（垣ノ島B遺跡など）に向かう。13時過ぎ、交流館に到着し、見学。温暖期の縄文時代、この噴火湾周辺には多くの縄文集落が展開されていた。交流館の近くにある垣ノ島遺跡は、
「縄文時代早期から後期(約9,000年前から約3,500年前)にかけての長期間にわたり，縄文人の生活の痕跡が残された遺跡です。2011（平成23）年に国の史跡に指定されました。
各期による台地利用の変遷を示す数多くの竪穴住居跡や墓に加え，国内最大級規模の盛り土遺構もみつかっています。
遺物では土器や石器といった生活道具のほか，幼児の足形が付けられた足形付土版や漆塗りの注口土器，装飾品などこれまで20万点以上の遺物が出土しています。
保存状態も良好で，大船遺跡同様に東日本の縄文文化を代表する重要な遺跡です。
さらに函館市では，垣ノ島遺跡の隣接地に国宝「土偶」の展示をはじめ縄文文化の発信および縄文文化を生かした地域づくりの拠点となる施設として『函館市縄文文化交流センター』が2011（平成23）年10月に開館しました。 」（同 HP)
とあり、展示されている縄文土器群や石器群、装身具、足形土版などを見学、
垣ノ島遺跡だけでなく、大船遺跡や臼尻遺跡など様々な遺跡の出土品が展示されていた。もっとじっくり見学できればよかったのだが、函館に戻る予定時間が近づき、30分ほどで終了し、2時前に臼尻B遺跡の発掘現場を訪ねてから函館に戻る。本当はさらに」恵山郷土資料館（恵山貝塚）を訪ねたかったのだが、函館市との合併で閉鎖、今は函館市立博物館でしか見られない。
15時半過ぎに函館市に戻り、市立博物館に向かう。付近の駐車場に車を止め、公園内の博物館へーしかし肝心の見たかった恵山式土器は収蔵され、展示なし。能登川コレクションには恵山土器や同貝塚の骨角器なども含まれているが展示はないようだ。現在は企画展の「昆布展」-どうしようか迷ったが、お金がもったいないとあきらめ、近くの同市立北方民族資料館に行くことにした。しかし後で古代からの北方―倭国=日本との毛皮や鷲羽、昆布の交易の重要性を学び、昆布展も見ておけばよかったと少し後悔――古代・中世の昆布交易の資料がどの程度出ているのか、事前に調べておけばよかったが後の祭りーー。
さて北方民族資料館ではアイヌ民族やオホーツク・樺太、アリュート、シベリア諸民族など北方圏の少数民族・先住民族の様々な衣装、装身具、生活道具などの展示があった。アイヌは交易で中国の錦やガラスなどを使った衣装や装身具を使い、列島王権や北方の鉄器、刀、ナイフ類などを得て木材や骨角器加工などに使っているが、さらに寒い地域の民族は動物の毛皮、魚の川や浮袋などを使って極寒に耐えて少量最終の作業を行う衣装や靴、防寒具が発達している。アイヌとはまた異なる文化圏だ。さらなる北の歴史と生活に思いをはせる。最後にオホーツク文化の部屋があり、ここでオホーツク土器などの展示を見ることができた。今日の見学は終了、宿舎に戻る。
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