岩黒山(ちょっと歩いて撤退。なので面河山岳博物館などへ!)
- GPS
- 01:17
- 距離
- 1.7km
- 登り
- 173m
- 下り
- 168m
コースタイム
09:41-45 撤退(1657m)
10:28 土小屋駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今日(4月1日)から、土小屋まで行く石鎚スカイラインが冬期閉鎖から開放です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはなかった。 アイゼン、ピッケルが必須の状況でした。 この時期は山道は整備されていないので笹薮もあります。 |
写真
感想
今日4月1日は、冬期閉鎖中だった石鎚スカイラインの開通日、石鎚スカイラインを利用して、石鎚山の登山口である土小屋までクルマを走らせ、石鎚山の反対側にある岩黒山、筒上山、手箱山に行こう。
石鎚スカイラインの上部はうっすら雪が積もって凍結もしていますが、丁寧に走ればノーマルタイヤでも問題ありません。
9時過ぎに土小屋駐車場に到着、30台ほどクルマがあります。
土小屋から先の瓶ヶ森林道への入口には、冬期通行止めの措置が取られていました。
この日を待ってました。って感じの登山者が石鎚山への登山準備をしています。
こんな中、石鎚山とは反対側の岩黒山方面へ向かいます。
先行者1人のトレースがあります。
100mほど歩いたところで、先行者は12本歯アイゼンを着けているようです。
ああっやばいかも、アイゼン、ピッケルは家に置いて来てしまった。
斜面の残雪はガチガチ状態で、キックステップで慎重に進みます。
眼前に氷が張り付いた岩が現れ、何とか岩を登ろうとしますが、ツボ足では凍った岩場は手強く、木の枝に掴まってなんとかと思いましたがボキッ折れる始末です。
他のルートを探すと先行者のトレースを発見、雪の斜面をトラバースします。
このトラバースもツボ足では、なかなか歯が立ちません。
そして、稜線への雪の小さな斜面。
キックステップで足場を作りますが、雪が堅くしっかりした足場は作れません。
一歩踏み外すと、滑落でピッケルもないので制動出来ません。
そんな訳で、ここで撤退です。
同じ石鎚山系である伊吹山や瓶ヶ森に先週と先々週登りましたが、アイゼン、ピッケルはなくても何とかなったので、今回は装備から外してしまった。
安易に考えていたことを後悔です。
こんな装備じゃ、石鎚山なんてもっての他です。
石鎚スカイラインをゆっくり下りながら、石鎚山などの写真を撮りました。
折角なので、石鎚スカイラインの登り口近くにある面河山岳博物館に行くことに。
入館すると受付付近でぞうきんでホコリを落としている女性が、
「いらっしゃい。300円です。ゆっくり観て下さい。今日から本格営業(開館)なんです。」とのこと。
見渡すと、他に来館者はいません。
「ひょっとして、僕が今シーズンの入館者1番目ですか。」
「そうですよ。」
一通り館内を見学し、再度受付の女性と石鎚や面河周辺、久万高原町、開通したばかりの三坂道路などの話をさせてもらった。
山岳博物館を冠する博物館は、日本では長野県大町市の大町山岳博物館とここだけとのこと。
大町山岳博物館には昨年6月に行きましたが、山岳に特化した博物館で、山岳・近代登山に関する展示が充実しています。
面河山岳博物館は、石鎚山系の成り立ち、生態系、石鎚山信仰などに関する展示が主で、山岳・登山関係の展示はごく僅かだったのでちょっと残念でした。
石鎚山系の哺乳類の剥製がジオラマ展示されてますが、右端に真っ黒なツキノワグマがあります。
しかし展示哺乳類の位置を表示している表示板には、ツキノワグマのことだけ抜けてます。
平成3年4月にオープンしているとのことですが、その頃は四国(石鎚山系も含め)のツキノワグマは既に絶滅していると思われていたので、当初はツキノワグマの展示はなく、その後四国でもツキノワグマの目撃情報があり、生息が確実視されているので、後でツキノワグマの展示になったようです。
4月に入り、下界では桜も咲き始めました。
そんな陽気だからでしょうか、途中遍路道をクルマで通りますが、今日は20人以上の歩き遍路さんを見かけました。
黙々と歩く姿には、いつも頭が下がります。
コメント
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kusmmkさん、こんばんわ。
四国の雪景色もだいぶ見慣れて来ました
でも!山岳博物館があるとは驚きました
ツキノワグマもいるというのも意外です。
今度、かずら橋のレポートお願いします
kusmmkさん こんばんは bergheilです。
4月になりましたが、石鎚に近い山々は、まだ冬の装いのようですね。
私は同じ日、石鎚山を目指しましたが、瓶が森林道が通行止めのままだったので、寒風山に行きました。
寒風山は雪はほとんどなくて、拍子抜けしました。ピッケルを持ってきているのが恥ずかしいような感じでした。
4月の石鎚山系は、年によって雪の残り方が大きく違い、なかなか判断は難しいです。
石鎚山は、4月中旬まではアイゼン、ピッケルは必須のことが多いです。GW前半でも、最上部は氷化した残雪があることもあります。
石鎚山系も、東に行くにしたがって残雪は少なくなるので、登る山によって状況はかなり変わりますし、雨が降っても、そのあとに寒気が来ると残雪が氷化することがあるので、なかなか判断は難しいですね。
sakusakuさん、こんばんは。
四国愛媛に来て初めての冬は、雪山狙いの山行を重ねました
長野であれば、冬は雪山が当然だったんですが四国では雪のありそうな山を調べてでした
面河山岳博物館、機会があれば是非
でも、石鎚山系に興味がないと、ちょっとって感じかな。
九州にはいないツキノワグマが四国にいるとは、確かに以外ですよね。
かずら橋、修学旅行で大歩危小歩危に行ったので、渡ったかも、、、記憶が、、、
でも、吊橋大好きとしては、今かずら橋を渡ってもあんまり面白くないレポートのなってしまいそうです
bergheilさん、こんばんは。
寒風山のレポ、拝見しました。
ついこの間まで、寒風山には結構雪があったようですが、あっと云う間に消えてしまいますね
雪山好きにとっては名残惜しいです。
今回の岩黒山へは、アイゼンとピッケルをクルマに入れておけば良かったなぁ〜、と思いました。
備えあれば憂いなしですね
kusmmkさんこんばんはsaibabaです。
4/1は山行を休み
車のタイヤを夏用に交換し冬用アイテムを整理し
春、夏モードへ切り替えをしました。
面河山岳博物館は2010年8月に行きました。土小屋か
ら皿ヶ嶺まで縦走を企てましたが、熱中症で二日目で
ギブアップその時に博物館へ寄りました。
四国のツキノワグマの生息地は剣山系の中東山の周囲と
聞いています。
愛媛県にはいないと確信して山中泊しています。
saibabaさん、こんばんは。
春夏モードへの切り替えですか、流石にスタッドレス必須って感じではもうありませんね。
土小屋から皿ヶ峰の縦走計画は、四国分水嶺踏破の一環ですね。
面河山岳博物館で貰った「山岳博物館たよりNo.14」(平成17年3月発行)に、平成16年4月から6月に掛けて開催された写真展「ツキノワグマ〜四国の森に棲む〜」の記事と四国でのツキノワグマのことについて触れられていて「・・・四国では剣山山系を中心に10数頭程度しか生息していないと考えられおり・・・。石鎚山系では明治時代に絶滅したと云われ・・・」と書かれていました。
でも、3月25日に登った石鎚山系伊吹山の白猪谷側登山口には、ツキノワグマの目撃情報があった旨の看板がありましたので、もしかしたら石鎚山系でも高知県側の森には居るのかも知れませんね。
長野の山ではクマと目が合ったり、新雪を踏むクマの足跡を辿ったりしましたが、四国の山中で目撃とのことであればニュースですね。
kusmmkさん 遅いコメになりました。
下界ではお花見シーズンとなりましたが、今年の
積雪や気温が低い事の影響で山登りもお道具を
考えちゃいますね。
無事の下山で安心しました。
山岳博物館は行って見たいです。
山で動物の足跡と思われる物は(糞も)よく見かけますが、
ツキノワグマの目撃情報は怖いですね。
餌を求めて山から山へ移動するのでしょうか。
sumikoさん、コメントありがとうございます。
面河山岳博物館に入ったら、掃除をしていたのでちょっと面食らいました
1時間半ほど居ましたが、他の入館者は夫婦連れの1組のみでしたよ
もし、長野大町の大町山岳博物館に行っていなかったら、まずは大町の方をお勧めします。
山登り好きには、たまらない展示がいっぱいです
それから、四国ではツキノワグマは絶滅に瀕しており、お目に掛かれそうもありませんね
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