ブルーポピーを見に4000mの東チベット紀行2
hagure1945
その他11人 コースタイム
7/27 9:00新都橋〜11:50-12:10剪子湾峠(4658m)〜14:004718m峠〜15:30理塘へ18�卉賄澄�16:00-16:40理塘(リータン)〜17:30江文村〜18:40海子山付近(4600mの峠を越える)〜20:03稲城ホテル
7/28 9:00稲城〜9:30棒河橋〜10:00-10:20峠の手前の村で子供たち〜11:50-12:004300mの峠〜3800mの村付近で昼タイム〜14:30日瓦多村〜14:40亜丁(日瓦)(シャングリラ郷)ホテル着
| 過去天気図（気象庁） | 2010年07月の天気図 |
|---|---|
| コース状況／ 危険箇所等 |
新都橋から道は悪くなる。舗装はされているけれどガタガタ道。 新都橋がすでに3800mほどあるので、そこから800mをUPする山道。 理塘(リータン)〜稲城間は舗装された道。 理塘の町がすでに4000mあり、ここから4000mの高原がチベット本土までつづく。 |
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感想
7月27日
新都橋〜理糖〜稲城
5時半に目覚める。頭痛気味で古川さんから食べる酸素をもらう。上條さんは74歳だというが元気だ。
今日越える峠
高弥寺峠4412m
剪子雪山峠4657m
カズラ峠4778m(不明)
海子山峠4657m
ホテルは7時40分に出発。
この新都橋の街は川蔵街道北道との分岐になっている。
町の中を通る。古い建物が建て替えられているようだ。町はずれから道路が一気に悪くなった。昔のままの道路であることがわかる。
高弥寺峠4412m に8時35分。10分間写真撮影。リータンまで悪路が続く。
雅江県9:40に通過。小さな町。中国でいう県は日本の市と同じ。10時45分にトイレ休憩。リータンまで147km。
剪子雪山峠4658mに11時50分到着。ここでも写真休憩して12時10分に出発。
この高さは初めての経験だから、動き回らずに、ゆっくり歩く。
花の写真は亜丁で撮ることにして、4000mの風景をとる。
ともかく広大な草原がずうっとひろがっていて、樹木はない。リータンの街が見えてきたときは西部劇のような光景が眼下にあった。
リータンには午後4時くらいについて、街の食堂で遅いお昼となった。ワンタンのようなもので味付けもよく美味しかった。でも半分は残した。街にあるトイレは有料トイレで、5斤。中国式トイレで落ち着かぬ。とりあえず小便が出てほっとする。
有料トイレとはいえきれいではない。
食べて少し元気になったが、峠からリータンの街に着くまでが一番気分が悪かった。さすがにくたびれてきた。
リータンの街は帰りに2泊するので、街の様子はその時に書く。先を急ぐ。
リータンから稲城への道は舗装されていていい道だ。このリータンのエリアは、理糖県になっているが範囲は広く、草原の盆地のような地形だ。稲城には再び峠を越えて山道を行くことになる。今日が一番の長丁場で、高いところを走る。
多くの人たちがダウンしている。
リータンから40分ほど走ると再び山道になった。
17時30分ころ江文村を通る。遊牧民のテントの村だ。日本流でいえば集落。夕立が激しくなる。途中で歩いている人に出会う。この道を歩いてくるなんて驚き。丘の上にチベットのストーパがある。17時40分の中を走る。18時40分今日一番高い峠を越えているようだ。名前もない。カズラ峠?かな。4700mに近い。雹が降ってくる。海子山一帯を抜けているのだが、まだ抜け切れていない。4600mほどの高原を走っているのだが、この山の一帯は岩が露出していて変わった風景だ。大昔海底だったところが隆起したような感じ。そこらに池塘があり花も多い。まだ日が落ちていないので明るい。
19時25分に集落が現れて、3800mに降りたようだ。稲城まであと少しだろう。雨エリアは抜けた。かなり冷え込んできて車内も寒く、暖房もきいていない。
稲城の街は人口3万人。リータンが8万人というから小さな町だ。街の入口、川を渡る橋の手前のガソリンスタンドでトイレ休憩をする。トイレが作りかけのようで時間を食った。
20時3分にホテルに着く。ここまでトイレを我慢した方がよかったような。
まだ明るいので、まあ到着できてほっとする。このホテルの経営者は中国人ではない。チベタンにも貧富の差はついているようだ。
稲城のホテルは設備もよく、最近できたようなホテル。欠点は照明が暗いことだ。部屋全体を明るくする証明がない。シャワー設備はなかなかよい。バスタブなどない。
お腹の具合は今日も一日、朝から夕方まで無事もった。ホテルで用を足すことになったが、ホテルについてもう3回も座り込んでいる。ここは様式なので助かる。風呂場の明かりが一番明るいのでノートがつけられる。
リータンまでの峠越えをサイクリングで走っている中国の若者がいたのにはびっくり。いま流行っているようだ。
新都橋からリータンまで凸凹道であったが、中国通の同行者によると、悠語句で道路を舗装するときには、道路を全部通行止めにしてしまうのだそうで、ところがこの道は代替え用の道がないからできないのだと解説してくれた。
今日は疲れた。
7月28日
稲城〜亜丁(シャングリラ鎮)
稲城のホテル出発9時
商店街の店を覗く。判明したことは店を構えて商売をしているのは中国人で、露天で商いをしているのがチベット人ということで、街の商業を占めているのは中国人なのだ。
小さな軍隊基地もあった。
新しい街とチベット人の居住区は分かれていた。
棒河橋の上から写真を撮る。10分ほど写真会。
今日は、日瓦村、今ではシャングリラ鎮へ行くのだが、写真を撮りながらゆっくり行くという。昼は弁当にするというので、商店でお昼になるような食料を買いためて出かける。
街をでて1時間、峠に向かう手前で小さな集落があった。家が5軒ある。木造のつくりで平屋の昔ながらの家だろう。今まで見てきた石積み家とは違い、貧相な家だ。昔のままの暮らしなのだろう。タルチョがはためいている。そこで車を止めて風景を撮影する。子供たちが出てきた。若い母親と12歳からまだ1歳くらいの子供たち7人くらいいたか。一人ずつ写真を撮り、見せてあげると恥ずかしそうにしながら喜んだ。江川さんがもっていたキャンディを子供たちにあげたら、2個足らなかったが、みんなでわけるからというようにしぐさをした。
その家族のいる小さな集落の上に寺院があった。こんなところにも寺院があることに驚かされる。ここはやはりチベットだ。峠へはジグザグの九十九折れの道を登って行く。峠らしいところは平坦になっていて池などがあり、お花畑もある。かなり寒く感じられた。
11時50分から12時10分まで休憩。やはりゆっくり動くようにする。そこへオートバイに乗ったチベタンのおじさんがやってきた。おじさんが話しかけてきたが、チベット語でわからなかった。彼は放牧されているヤクを見に来たのだった。昔は馬であったのが、今ではオートバイなのだ。
4300mの峠から下って、3800mの峡谷のほとりで柳ランが群生していたので、車を止めて撮影会。そして昼食タイム。
私もバナナ2本とチベタンブレッド一切れとりんごを食べた。コーヒーを飲む。りんごは小さくて酸味が強い青りんご。今日は昨日と違ってのんびりだ。洗濯物を車に持ち込んで乾かそうとするが少しも乾かないので困った。
小さなトラクターに雑木をたくさん積んでこちらにチベタンがやってくる。絵になる光景にカメラを向ける。近づいたときに「タシデレ!」とあいさつしたら彼らも「タシデレ!」と大きい声で返してくれた。夫婦のようだ。仲良しに見える。
そこからさらに下ると、畑で女性たちが働いていた。
チベタンの女性が麦刈りをしていたので、再び車を止めて道路わきから彼女たちを眺めやる。彼女たちは遠くから我々を見てさわいでいるが麦を刈る手は休めていない。タシデレとあいさつすると、タシデレと答えてくれて、道路から降りてきなさいという身振り。小高い道路のはたから写真を撮りながら、彼女たちの畑に私が下りていくと、みんなもついてきた。
陽気なチベタンの女性が歌を歌ってくれて、にぎやかで楽しい。みんなで和気あいあいと仕事を楽しんでいる。刈り終えた麦を集め、背負って車に積む。様子を見ていたら、畑の下に集落があって、そこへ運んでいく。われわれもその集落の中まで入って行った。一軒の家で垣根越に子供たちの写真を撮っていたら、おばあさんが出てきた。まったくのチベットの光景だ。
その小さな集落で、小1時間過ごしただろうか、午後2時40分ころに、日瓦村(呼び名はわからないが、)今ではシャングリラ鎮と呼んでいる村を通り、今日の宿舎の亜丁酒店に到着。ここから亜丁までは30キロほどの距離になるという。
村の中心までは、歩くとかなりの距離がありそうだが、街を歩きたいというので、3時30分にロビーに集合となった。
ホテルは真新しくきれいで、トイレは様式、ただし、部屋の灯りがない。ベッドの照明しかない。それでも観光客目当てのホテルで、村のはずれに建てられたのだ。もう一軒建築中であった。
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