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Yamareco

記録ID: 1815
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳北稜(県連リーダー学校中級)

2006年01月28日(土) 〜 2006年01月29日(日)
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ken その他1人
天候 二日間共に超快晴!
過去天気図(気象庁) 2006年01月の天気図
コース状況/
危険箇所等
神奈川県労山リーダー学校中級実技
同行者:AC横浜
ファイル
非公開 1815.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54)
快晴
2006年01月29日 07:49撮影 by  DSC-U40, SONY
1/29 7:49
快晴
ナイフリッジ
2006年01月29日 09:51撮影 by  DSC-U40, SONY
1/29 9:51
ナイフリッジ
南稜
2006年01月29日 10:04撮影 by  DSC-U40, SONY
1/29 10:04
南稜
撮影機器:

感想

L学校中級コース実技で『阿弥陀北稜』を登りました。
今回の山行は大変素晴らしいモノでした。
とにかく天候に恵まれて、最高のコンディションで登る事が出来ました。
こうして無事に山行を終えて今は大変充実した気持ちでいます。
『一般ルートで味わうより数倍の充実感』が
バリエーションルートの楽しさの一つだと私は感じます。
簡単ですが、以下感想です。

==============================
実は私は冬季バリエーションは今回が初めてでありました!
【冬季】どころか【夏季】でもまだあまり経験がありません。
しかし、その少ない経験ながらもクライミングのトレーニングはしていましたので
必要以上に緊張する様な事はありませんでした。
むしろ、二年間もL学校で学んだのに、技術の未熟さを見せては講師の方々に申し訳が立
ちません。
その事の方がよっぽど気になっていました。。。
(まあ、結果的に未熟さは存分に見せ付けましたが)


阿弥陀北稜は冬季バリエーションの入門コースとあって当日も数パーティが取り付いて
いました。

先を越された感が多少ありましたが、そんな彼らのおかげでトレースバッチリ!
これがトレースも無くラッセルしながらだったら結構大変そうです。
実際に北稜は岩峰は2ピッチのみで、あとは雪稜が主を占めます。
雪の量や状態次第では今回の数段難しくなると聞きました。
過去に下山路で雪崩死亡事故も発生しています。
常に気を引き締めて挑まなければ事故につながってしまいます。


ジャンクションピークを過ぎた辺りから斜度がキツクなりはじめました。
K講師の指示でピッケルからショートバイルに持ち替える。
・深い雪にはシャフトを刺す。
・浅い雪の下が氷や凍土の時はピックを刺す(ピレオトラクション)
持ち方一つ教えてもらっただけでかなり安定するようになりました。


岩峰の取り付き点に到着。
先行パーティが3パーティいました。
しかも7人の大所帯らしいです。
順番まちの間に食事をとりながら熊谷講師から目の前に広がる八ヶ岳西面の数々のルー
トを説明してもらいました。
いや〜、本当に快晴でした。そうでなかったら順番待ちで凍えてしまうでしょう。
そうこうしている間にルートが空いたので取り付く事に。
1ピッチ目はK講師リード。
2ピッチ目は私にリードさせてくれる事に。
しかしいざ登り出してみると、1ピッチ目はペツルのハンガーボルトがあったのに2
ピッチ目は一個もボルトが無い!

怖いな〜と思っていましたが斜度は寝ているので難しさは無いでした。
中間は潅木などを使いながらビレイを取り終了点に到着。
終了点間際のナイフリッジが結構恐くて
私が腰が生まれたての子鹿みたいにガタガタなってしまったのに対して
K講師はなんでも無い風にスタスタ歩ってきました。
そのくらいの余裕が欲しいところです。

そこから一登りで阿弥陀頂上に登頂。
雲一つ無く、360°の大パノラマを鑑賞出来ました。
正直に凄く嬉かったです。


さあ後は下山だけと思っていましたが、この一般ルートの急な事!
岩の登りより神経使ったカモです。
予定下山コースの中岳沢は15センチ程の締り雪の下に顕著な霜ザラメの層でした。
先行パーティのトレースがあったものの、雪崩の可能性は否めませんでした。
表面の締り雪の強度があれば大丈夫という事なのですが
時間にも余裕があったので敢えて危険を冒さず、体力トレーニングもかねて
文三郎尾根経由で下山することにしました。
ちなみにこれらの判断はすべて熊谷講師でした。
私一人だったら迷わずトレースのある沢を下降していたと思われます。反省。
しかも文三郎にぶつかるまでの間にかなりバテテしまいました。また反省。
バリエーションルートをこの先も登って行きたいのであれば今まで以上の体力が必要だ
と痛感しました。


しつこい様ですが今回は天候に恵まれました。
逆に悪天候で同じように行動出来るとは到底思えません。
今回の成功(?)を「自分の力」と過信たら、私などすぐに事故に遭うでしょう。
やはり登山は自然相手なので、これからは
クライミング能力の向上だけでは無く総合的に山を勉強していこうと思います。

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