丹沢山(雷鳴の中を下山)
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:43
天候 | 晴れ時々曇り、後雷雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大倉バス停近くに登山ポスト(用紙もおいてある) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
この記事は登山翌日の5月5日に書いている。
本当は帰宅後に書くつもりだったのだが、ただでさえ文章力がないのに睡眠時間が短かった上に一日の山歩きと車の運転で疲れてしまい断念。一日遅れのレポートとなった。
今回の山行、なんと言っても雷雨のことが一番印象に残った。
当初、連休前半の4月29日に行くことを予定していた。しかし、連休前の予報で天候があまりよくなさそうだったためGW後半、3,4日が天候が不安定で6日が良いと予想されていたので、その時点で6日に変更した。5月に入り、今度は6日の天候が今ひとつ、4,5日が良さそうと変わってきたこと、道路の事情を考慮して4日とした。ただ、前日3日の時点で4日はやはり天候が不安定と言われてしまい、1時間毎の予報で昼までなら問題なさそう、雷は3時頃ということがわかったので、早めに行動すれば問題ないと判断した。3日を候補から外さないでおけば、天候が安定していたそちらにしたと思う。
そもそも、GWは天候が意外に不安定で、5月3,4,5日のいずれか1日は雨になることが多い。それと今でも忘れない事があって、雨の確率予報が導入されてまだそれほど経っていなかったあるGWのこと。友人たちと山に行く予定だったのだが、前日夜の予報では雨の確率100%で大荒れと言われていたことから登山を中止したところ、なんと一日中安定した快晴だった。今ほど予想が正確だった時代ではなかったとは言え、とても印象に残っている。
で、雷の話である。午前9時半頃だから丹沢山にいた頃だと思う。航空機の音に混じって、遠くで雷の音が聞こえた。予報より少し早いなあとは思ったが、黒い雲もそれほど出ていなかったこともあり、この時点で危機感はなかった。それでも、雷の予想が出ていたこともあるし、のんびりしていては良くないと考えて早めに下山を開始した。
下山終盤となった12時半頃、駒止茶屋から見晴茶屋の間で再び雷鳴が聞こえ、空を見ると北西側に黒い雲が出ていた。雑事場ノ平で足のマッサージを兼ねて最後の休憩をしていると、より大きな雷鳴が何度か聞こえた。このときに丁寧にマッサージしたことがこの後の下山に役立った。雑事場ノ平を出て数分たったころ(13時12分頃か)、ひときわ大きな雷鳴がとどろき、思わず「あっ」と声を上げ、肩をすくめてしまった。もし尾根筋を歩いているときだったらとても怖かったと思う。ともかく下山を急ぐしかない。
このとき膝の痛みは嘘のように感じず、とても早く歩けた。階段や急坂でなかったことも幸いしたように思う。とはいえバス停までの約30分は気が気でなかった。途中で雨も降り出したが、林の中だったことから雨具を出すこともなくとにかく急いだ。急ぎながらもICレコーダで雷鳴を録音するだけの余裕はあった。帰ってから聞いてみたら音が割れていた。鳥の鳴き声を録音するよう感度を上げていたためであろう。
バス停に到着してすぐに雨が本降りになった。車の中で帰る準備をしていると車体に当たる雨の音が変わった。地面を見ると白い粒。霰(アラレ)にしては少し大きく、雹(ヒョウ)だったかもしれない。
下山途中の人、遅い時間に登っていった人たちは大丈夫だったのだろうか。雨を見ながらそう考えていた。
次は花の話。
昨年、塔ノ岳から丹沢山に向かうときにたまたま見つけたこの花を撮影しているときに、ちょうど下山してきた人に教えていただいた花でコケリンドウの話である。前回は一輪を見つけただけだったので、非常に珍しい花だと思っていた。今回、同じ区間で見つけることができず、見られないものと思って諦めていたのだが、塔ノ岳から下山して花立の手前で見つけ、さらに、花立山荘近くには群生している、と言ってもいいくらいにたくさん咲いているところを見ることができた。
つぎにエイザンスミレ。
これも塔ノ岳から丹沢山の間で何度か見ていた。今回は堀山の家から花立山荘の間、金冷しから塔ノ岳の間でもたくさん見られた。このスミレに限らず、他のスミレも白い線が入っていたり、少し色合いが異なったりしていて、歩きながら見るのはもったいないと感じてしまう。ついつい立ち止まって写真を撮り、自分で歩くペースを乱してしまった。そのロスを取り戻そうとしたことが、今回の膝痛につながったかどうかは不明である。いや、膝痛の原因が花だというのは正しくない。間違いなく筋トレ不足。
もう一つ。今回見ることができずに残念だったのは、昨年見ることができたキンランが見られなかったこと。登山道の脇にあったのですぐに見つかると思って、登りでも下りでも気をつけていたのだが、結局その場所さえわからなかった。事前に前回の写真を見て場所をある程度特定しておくべきだったと反省している。昨年の写真がピンボケだっただけに、特にそう思う。
最後は膝痛の話。
登っている際に太ももに負担がかかっていることを感じていて、帰りの膝痛を確信していた。ただ、今回がいつもと違っていたのは、膝痛に我慢できなくなってきたら躊躇せずに休憩を取り、膝近くの筋肉、膝周りを数分間マッサージしたり、筋肉を伸ばしたりしたことである。自分の過去の記録に「早め早めのマッサージを心がけたことから、前回ほどひどくなることはありませんでした」とあって、それを今回も実践したことが良かったものと思っている。次回はそもそも膝痛にならないように事前に対策しておいて、下山までを楽しみたい。
5月6日追記
4日に鍋割山の登山者が落雷で亡くなったと報道がありました。
通報があったのは13時半頃だそうで、私が登山道から舗装された道路に出る前後だと思います。確かに落雷があったような雷鳴が何回かありました。
下山中に雷鳴を聞いていますから、私が難を逃れたのは単なる偶然です。雷の予報を認識していたのであれば雷が鳴る前に登山を終えているべきでした。丹沢山に行ったことが判断ミス(行かなければ雷が鳴り始める30分は前に下山を終えていたはず)。今後にこの経験を生かしたいと思います。
お亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします。
主様同様に5:00頃に大倉のコインパーキングから出発し、塔ノ岳・丹沢山を目指しました。
私の場合、大倉尾根のような高低差と長距離は初めてで、登るスピードも大分遅くコースタイムの1.2倍はかかります。塔ノ岳山頂には9:30頃、30分休憩して10:00に丹沢山に向かって途中日高に10:30過ぎに到着しましたが、これ以上進むと塔ノ岳からの下山時間が遅くなると判断して戻りました。主様とはこの付近りですれ違っていたのかもしれません。
昼食を塔ノ岳山頂でとり、12時過ぎに下山を開始しようとしたところ、付近にいた子供が雨が顔に当たったと言っておりましたが、特にそれ以上降る様子もなく、空には雲が掛かってはいたものの青空も見えており、何ら気にする事もなく下山を開始しました。やはり12時半頃、金冷し付近で雷鳴と、またポツポツと降雨が始まり、花立山荘下辺りから雹が降りだし間もなく大粒になり激しい雷雨となり結局15:00過ぎに大倉に戻るまでこの雷雨は続きました。花立山荘位まではまだ登っている方も結構おられたように思います。
私の場合は、決定的なミスとして前日の天気予報しか確認しておらず、当日の早朝には「雷注意報」が発令されていたのを認識しておりませんでした。また、主様と同じく午前中に雷鳴らしき音を聞いたのですが、付近の方が”自衛隊の演習音”だ言っておられたので気にも留めませんでしたし、尾根筋で冷たい風が吹いていたり、北方に白い入道雲が沸き上がっていたり、今から思えば予兆だったものを見逃しておりました。
主様の「私が難を逃れたのは単なる偶然です。雷の予報を認識していたのであれば雷が鳴る前に登山を終えているべきでした。」にとても共感しコメントさせていただきました。
私も同じく翌日に亡くなった方がおられたとニュースで知り愕然としてしまいました。ご冥福をお祈りすると共に、主様の今後の山行の無事を祈念しております。
こんばんは。
丁寧なコメントをいただきましてありがとうございました。
おっしゃるとおり丹沢山と塔ノ岳の途中、どこかですれ違っていたようです。私は、右手に一眼レフをくっつけて(ハンドストラップでぶら下げて)歩いていました。
午前中に聞いた音は、帰りにたまたま雷の話をした下山中のどなたかと「雷の音がした」と認識が一致していました。とはいえ、聞き分けるのは難しそうです。演習場の音だと聞こえるのは雷だ、というyahoo!ニュースへのコメントもありましたし。
今回のことは自分の中でまだ引きずっています。何が良くなかったのか、どうすればこのようなことにならないかをもうしばらく考えることになりそうです。
その結果得られたことを教訓としてこれからも山歩きを続けたいと思います。家に帰るまでが遠足、とはよくいったものです。最近は「家に帰るまでが登山」だと思って、車の運転も気をつけるようにしています。
また丹沢においで下さい。いつかお目にかかれますように。
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