遠音別岳
- GPS
- 07:57
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,466m
- 下り
- 1,459m
天候 | 快晴 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道の雪は残っていましたが、山の雪は少なめでした。 |
写真
感想
長年憧れていた山。三年前、はるか下で敗退した遠音別岳。しかし、昨日の知床岳の疲労も少しあり、そして今日は1人。昨日に次いで天気もいいので絶対誰か登っているだろうと思っていたが、鹿柵ゲートを開けると車が無い。しかも、雪は少ないのに、林道だけ雪が残っていて、ほとんど海からの出発。三年前のクマさんの跡の数を考えると全く気が乗らない。出発しかけ、プロトレックをするのを忘れて鍵を開け直したのが後で最大のピンチを招く。しかし、シートラで出発。雪の林道はすぐ土の林道になり、もう少し車で入りたかった。が、また腐れ雪林道。チンタラシートラで進み、森の近道、元々行く気は無かったが、雪は全くない。何故、林道だけ雪が残っているのだろう。途中から見えた遠音別はハイマツが結構出ている。あまりの雪の無さにスノーシューにすれば良かったと後悔しながら登り続け、林道から人工斜面を登り、電線下尾根頂上部へ。遠くに海別とラサウの牙が見える。三年前と同じように少し下ってから森の中へ。雪は残っていたので、スキーを着け、枯れ枝の落ちまくる森の中を進む。微かに残る先週の北見山岳会の跡?を見つけるとちょっと嬉しいが、クマさんの恐怖にとらわれて精神的に弱っている。知床岳や三年前に比べれば少ないが、今日も確実にクマさんは居る世界。撤退する理由を考えながらも足は勝手に進んでしまう。それにしても、枯れ枝とシカと鹿糞が多い。
500m付近の短い急斜面を登りきると徐々に大木が増えだし、広い尾根の平らな疎林帯となる。なかなか美しい森、地図を見て遠音別湖の近くまで来ていることに気がつく。原生保全地域の一部。その雰囲気はあるが、クマさんの足跡。早く降りたい病に取り付かれたまま、しかし登り続けると森林限界を越えて目の前に遠音別岳が見えだす。右手にラサウと牙、海別。左からは羅臼岳が。しかし、いつものように楽しむ余裕はない。完全に精神がやられてしまっていることを自覚しながらもどんどん進み、だんだん斜度が上がっていく。そして息切れ、ガス欠。風が強く、硬めの斜面。斜めに登らねばならないため、シールが滑り買って2回目のアイゼくん装着。雪に気持ち良く刺さり、順調に進めるが体力が進まない。それでも生温い強風の中ヘロヘロで登り続けると向こう側が無くなり、遠音別岳山頂到着。不思議なことに山頂は風がそれほど強くない。昨日見えた流氷の帯が微かに見える。羅臼岳もくっきり見え、ラサウ、海別、標津山塊も。コンデジで撮り、iphone4で完全パノラマを撮り、Kissデジで撮ろうとザックのヘッドを開けると裏のポケットジッパーが少し開いている。まさか・・・と思ったら車のかぎが無い。愕然としてショックを受ける。何処で落としたのだろうと考えるが、後の祭り。三年前は下の森でデジカメを落とし、今日は車のカギを落とし、どうやって帰ろうか?家にはどうやって入ろう?と頭を巡らせつつ、悲しい気持ちでとっとと降りる準備をしてザックをあげた瞬間、下の雪の中に金属片が。??と車のカギでした。
現金なもので精神状態がコロッと変わり、感謝感激雨霰、クマさんの恐怖からも解放され、早く降りたい病も吹っ飛び、改めて景色を堪能。狭い山頂。東は断崖絶壁なので何処まで雪庇かわからない。気をつけながら移動し、再度写真とパノラマを取り直し、遠音別岳と羅臼岳、海別岳に感謝して直下の快適な滑走。が、少し降りるとあれだけカリカリだったのにもう超腐れ雪。強風と腐れ雪に苦労しながらどんどん降り、異常な精神状態からは回復したが、夕方になる前に降りたいのは変わらない。褒められたものではないが、左手にGPSを見ながら、溶けてしまった自分のトレースから外れないようにどんどん降り、画面ばかり見ていたので、余計なクマさんの跡に気付かずに済んだことが良かったようだ。気付くとプロトレックの高度計は400mを切り、緩やかな登り返しでシールを着け直し、どんどん下り電線下まで。人工物の下に出るとホッとする。鹿を追い散らしながらシールのまま滑り降り、少し藪を通って林道に出る。あとはチンタラシートラで林道歩き。車に着くと鍵が開けっぱなしだった。
木端だらけなので、ゲートの外で干しながら道具を拭いていると親子連れがやってきた。上の林道横の水たまりで子供がカエルを採りたいと言ってきかないそうで、しかし雪で奥まで入れない。それでも、ゲート脇の水溜まりでカエルを喜んで採って行った。
帰りはウナベツ温泉へ。300円。石鹸付。やっぱり良いお湯でした。しかし、さすがにヘロヘロになっていた。
もう一人では来ないと思うが、登るならもう少し早い時期が良いだろう。
知床岳とこの山のために急いで手に入れた ”iphone4”
それで撮った完全パノラマです。↓
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