池小屋山 遭難録
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
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感想
前置きをすると少しでも遭難する人を減らしたいと思い、実際に体験した事を記録することにしました。
2019年6月9日 入山
入山前には登山計画を立てていました。ただし、遭難しないということを前提とした考えで計画していました。
当日の6時に入山し、蛇滝、沢を登って高滝まで到達!
ここまでは順調に進みました。それ以降、登山道は無くあったとしても一歩、間違えれば転落するような道でした。また、斜面を登るときは木の根っこを持ちながら登っていました。下山の事を考えると恐怖がありました。
登頂を目前にしたとき、すでに14時!登頂を諦めて引き返しましたが、時すでに遅し。下山ルートも分かりづらく迷路状態。常に崖からの転落しないよう木の根っこを探しながら移動でした。
18時になり、その日の下山を諦め、夜を迎えることにしました。遭難すると思ってなく装備も不十分。川の水を温めてカイロ代わりにしたり、飲んで体を温めていました。ですが、雨が降り、屋根となる穴を探す事もできず雨にうたれながら夜を過ごしていました。寒くてもうダメかと何回も思いましたが、もし自分がダメになったら相方もたぶん無事に下山することはできないだろうと思い、必死に寒さに耐えていました。眠たい中でも寝て、体温調節がうまくできなくなったらダメだと思い必死に起きたり、川の水を汲みに立ち上がると寒くて体がガクガク震えていました。
やっとの思いで、午前5時頃に明るくなってきて、朝ごはんを食べて下山開始。
雨で地盤が緩み、前日より危険な状況。沢に降りるために怪我を覚悟して根っこを掴みながら降りました。体力も気力も少なくなっていて根っこを掴む力が弱くなっていました。
沢におりてからは順調に下山でき、13時には登山口へ。
今回、たまたま風もなく生きて帰ってきましたが、装備が不十分だと本当に危険だと感じました。
危険なところやタイムリミットなどをしっかりと考えて事前に準備し、周りの人にどこの山に登って何時に帰ってくるなど連絡をするなど基本的な事ができていませんでした。
山に登る人は危険な状況であると仮定して準備をしてもらいたいです。
遭難するのは怖いと思います。でも準備さえしてあれば1日くらいどうってことないと思えると思います。
1人でも多くの人が遭難や事故に合わないように安全な登山ができることを祈ってます。
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