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Yamareco

記録ID: 1908339
全員に公開
フリークライミング
甲信越

瑞牆山カンマンボロン ワイルド・アット・ホーム

2019年06月26日(水) [日帰り]
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ymoon その他1人

コースタイム

日帰り
山行
6:49
休憩
1:30
合計
8:19
7:01
24
瑞牆山自然公園
7:25
7:55
240
カンマンボロン基部
11:55
12:05
65
太陽のテラス
13:10
13:30
60
カンマンボロン頂上
14:30
15:00
20
カンマンボロン基部
15:20
瑞牆山自然公園
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
瑞牆山自然公園の駐車場か、そのちょっと手前の林道沿いに車は置ける。
コース状況/
危険箇所等
マルチピッチクライミングの記録です。
※グレードは”日本100岩場” を参考にしました。
ワイルド・アット・ホーム(6P 5.11c)各ピッチの感想と概要。それほど詳しくは書いていませんが、オンサイト狙いの人は注意してください。

【1P目】5.11c
1P目にしていきなり本ルートの核心ピッチ。最初どっちが行くかジャンケンで勝ってしまい、自分がリードすることになった。取付きの凹角から一度右にトラバースし、直上していく。核心部はトラバース辺りだが、出だしからもう必死だった。核心部はイチかバチか手を出してみたら運良く止まり、辛くもオンサイト。あとはフレークに沿って終了点まで行ける。(このフレークにキャメロット#0.5とエイリアンを使用)この終了点が錆びたリングボルトでボロかったので、そのまま2P目も登ることにした。

【2P目】5.10a
左手のチムニーをたどる。左右の壁のホールドを拾いながら登るが、湿っていて怖かった。途中からはきれいなハンドクラック。ここは傾斜こそ強いもののフットホールドが豊富で快適だった。最後はカンテを回り込み、ピナクルの上に出て終了。このピッチの終了点はハンガーボルトがあり、しっかりしていた。キャメロット#1〜#4を使用。(#1,2は2つ)
ちなみに自分はこの1~2ピッチ目を登るのに1時間近くかかった。

【3P目】5.11a(フォロー) 
鎌形ハングの左端を目指して、細かいフェースを登る。ハンガー、リングボルトがごちゃ混ぜに打ってある。Aさんはさくさくオンサイトだが、このピッチのフォローが自分は今回のルートで一番落ちそうだった…(泣)。ハングに近づくとクライミング自体は易しくなるものの、プロテクションが乏しくなり、やや岩が脆くなるので注意。ここはハング下にカムが必要になる。Aさんは小さなピナクル状の岩にスリングを巻いて支点にしていた。終了点はハンギングビレーでしんどそうだった。

【4P目】5.11b
出だしクラック(快適)→カンテ(悪い)→浅いクラックのフェース(悪い)→スラブ(悪い)とつないで、太陽のテラスに抜ける。1P目の核心がワンポイントなのに対し、こちらは難しい箇所が続いて、最後まで気が抜けない。トポによれば5,6P目は易しいので、最後のピッチのつもりで力を振り絞った。最初のクラックにキャメロット#2と#1、途中のポッケに#0.75を使用。きわどいスラブを抜けて太陽テラスに出たときは達成感が身に染みた。内容も素晴らしく、本ルートのハイライトピッチだったと思う。

【5P目】5.8(フォロー)
太陽テラスから正面に見えるチムニーを登る。チムニーと言っても体が完全に入るわけではなく、ちょっとしたワイド登りになる。クラック横にリングボルトが打ってあるが、さすがのAさんは完全無視。わずか2つ程度の途中支点で終了点まで抜けていた。

【6P目】5.7
5P目の終了点から左にトラバース、クライムダウンし(これが怖い)、ボロいルンゼをたどる。途中で懸垂下降用の終了点があるが、岩頭のてっぺんまで抜けた。クラックから岩の上に這い上がるところでキャメロット#4を使用。そのワンポイント以外は岩稜歩きといった感じのピッチだった。最後は木でビレイ。

【下降】
50mロープの短い懸垂下降2回→50mロープを連結しての長い懸垂下降2回の計4回で取付きに戻った。最初の2回はいかにもブッシュや岩に引っ掛かってロープがスタックしそうと話し、短めに。広大なフェースに出てからはロープを連結し、いっぱいまで伸ばして。帰りは登ってきたルートよりも左側の、”太陽の塔”というルートの取付きに降りてきたようだ。
その他周辺情報 瑞牆山自然公園の管理棟は水曜定休で利用できず(残念)
7:27 [グリーンロッジ黒森⇔瑞牆山]標識が打ち込まれた大岩。これを過ぎると上の方にカンマンボロンが見える。
2019年06月26日 07:27撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 7:27
7:27 [グリーンロッジ黒森⇔瑞牆山]標識が打ち込まれた大岩。これを過ぎると上の方にカンマンボロンが見える。
7:35 間もなくワイルドアットハート取付き。いきなり核心のピッチになります…
2019年06月26日 07:35撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 7:35
7:35 間もなくワイルドアットハート取付き。いきなり核心のピッチになります…
9:46 1~2ピッチ目はつなげて登りました。つるべで3P目にロープを伸ばすAさん。細かいフェースで手強い。
2019年06月26日 09:46撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 9:46
9:46 1~2ピッチ目はつなげて登りました。つるべで3P目にロープを伸ばすAさん。細かいフェースで手強い。
10:57 3P目から見上げる4P目。こいつさえ越えればあとは易しいはず!自分に言い聞かせて頑張りました。
2019年06月26日 10:57撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 10:57
10:57 3P目から見上げる4P目。こいつさえ越えればあとは易しいはず!自分に言い聞かせて頑張りました。
11:58 ようやく太陽のテラス。居心地よし。小休止しました。
2019年06月26日 11:58撮影 by  SC-04J, samsung
1
6/26 11:58
11:58 ようやく太陽のテラス。居心地よし。小休止しました。
12:07 太陽のテラスから続く5P目。そう言えばリード、フォロー共にここまでノーフォール。慎重に登ります。
2019年06月26日 12:07撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 12:07
12:07 太陽のテラスから続く5P目。そう言えばリード、フォロー共にここまでノーフォール。慎重に登ります。
13:16 6ピッチ目も終えて、てっぺんに出る。正面には十一面岩が大迫力。
2019年06月26日 13:16撮影 by  SC-04J, samsung
1
6/26 13:16
13:16 6ピッチ目も終えて、てっぺんに出る。正面には十一面岩が大迫力。
反対側には植樹祭広場も見渡せました。さて、そろそろ降りますか…
2019年06月26日 13:16撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 13:16
反対側には植樹祭広場も見渡せました。さて、そろそろ降りますか…
14:07 帰り。広大なフェースを懸垂下降していく。
2019年06月26日 14:07撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 14:07
14:07 帰り。広大なフェースを懸垂下降していく。
14:37 無事取付きに戻って一安心。車に戻ったあとボルダ―(皇帝岩)で少し遊んで帰りました。
2019年06月26日 14:37撮影 by  SC-04J, samsung
6/26 14:37
14:37 無事取付きに戻って一安心。車に戻ったあとボルダ―(皇帝岩)で少し遊んで帰りました。

装備

共同装備
50mダブルロープ×2 ATC ヌンチャク×9 エイリアン1セット+キャメロット#0.5~4(#0.75・1・2は2つづつ) 120スリング×3 60スリング×3 水1リットル 行動食 クライミングシューズ チョーク ヘルメット

感想

マルチでは余裕が無くて、なかなか写真が撮れない。なので、行っても記録を書かないことが多いが、できれば記録は残して行きたいと思う。
自分の反省にもなるし、何より雨の日に眺めて楽しい(^^)
ちなみに同行者のAさんは5.14クライマーで、アルパインもやる、アイスもやる(!)という大先輩です。今回はのびのび登らせていただき、ありがとうございましたm(__)m

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