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Yamareco

記録ID: 1934
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬:無名沢

2006年04月16日(日) [日帰り]
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hasarie その他1人

コースタイム

八方尾根スキー場 第3駐車場  12:30〜
八方池山荘           13:20〜
無名沢入り口(2150m付近)    14:40〜
唐松沢の滝の高巻き(1400m付近)  15:30〜
南股入出合い          16:00〜
二股              17:00
天候 晴れのち小雪、雨
過去天気図(気象庁) 2006年04月の天気図
コース状況/
危険箇所等
☆ルートの状況
  天気予報では二つ玉低気圧が通過、雪の予報だったので中止を考えたが、当日の天気
は晴れ。天候の回復をまち、午後から行動を開始した。
  八方池山荘に着いたのは13:15、上部稜線は晴れて見渡せる。しかし急に雲がかかり
みえなくなったりを繰り返していた。計画書を八方池山荘に提出し、トイレを済ませ
13:30に出発した。
  稜線上のシール登行はスキーがややもぐる程度。高度を上げるに従い風が強くなり、
雪面がクラストし始めた。
  無名沢入り口よりやや手前(2120m付近)の疎林の風下でシールをはがす。雪が降り始
めるなか急いで仕度し、雪面の観察を行う。滑る斜面とは若干斜面の向きが違うが、斜度
や雪の付き方が似ているので評価の対象となりえると判断し、斜面を1mほど掘って雪面を
観察する。すると10〜15cmの新雪に続いてザラメの層が1m以上続いていた。二つの層の接
合は強く、肘の力で引いてずれるものだった。
  無名沢に入ると雪面が凍り始めて硬くなって、コントロールのきかない滑りにくいも
のになっていた。斜面でジャンプを数回行ったが、斜面のずれは起きなかった。細かい雪
も本格的に降り始め、斜面が見にくくなった。天候の悪化を予測していなかった私は焦り
もあって、大転倒を数回しながら沢上部の広い大斜面をようやく滑り降りた。
  高度を300mほど下げて1900m付近まで来ると雪質はザラメにちかくなった。しかし斜
面には段差が多く(デブリと雨による雪面のゆがみ?)、滑りにくかった。
  唐松沢の滝の乗り越しの手前のトラバース斜面には古いデブリに新しいデブリが乗っ
ていた。しかしそのどちらも柔らかかった。途中木の近くはクレバス状に開いているとこ
ろがあるので注意が必要だ。1390mの小ピークへの登り返しはデブリの上を担いで上がっ
た。
  1390mの小ピークの下はデブリ帯が続く。ここで休憩しエネルギーと水分を補給す
る。ここから沢を観察して2つの堰堤の位置を予測する。デブリは柔らかいので慎重に行
けば問題はない。途中一回だけスキーを履いたまま登り返し、堰堤は2つとも左岸を巻い
た。
  唐松沢はまだ雪の下で、烏帽子沢は上流が出ているのみで問題なく渡れた。湯の入沢
は幅2mほどのスノーブリッジを渡った。
  林道はところどころ崩落している上をスキーを担いだり、切れている部分を歩いたり
したが、二股の100m手前くらいまで滑ってくることができた。ガラガラ沢方面からの南股
入の横断も広いスノーブリッジが付いていた。八方尾根からの斜面にはいたるところに茶
色い雪崩れの後があり、黄砂などが乗った斜面に雪が降り、その新しい昨晩降った雪が落
ちて起こったものであるとのことだった。
  この日無名沢の先行者は二人。ガラガラ沢、押し出し沢にはたくさんのシュプールが
付いていた。ビックトライアングルはカラーのガイドツアーのシュプールがあった。

☆情報
・八方尾根スキー場最上部までの運賃 ゴンドラ  860円
   リフト×2  600円
   合計 1460円
  八方尾根スキー場最上部まではこの時期ゴンドラとリフト2本を乗り継いで行くしか
経路がない。第3Pからは徒歩10分でゴンドラ乗り場。
 ・二股、おびなたの湯〜第3P     タクシー 1360円
  下山おびなたの湯からタクシーを呼ぶ。ドコモムーバを使用するが入りにくかった。
  タクシーは5分ほどできた。
 ・八方第二温泉                  500円
  八角形の素敵な温泉です。シャンプー、ボディソープつき。一押しです!

ファイル
非公開 1934.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54)
八方尾根
2006年04月16日 13:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 30, Canon
4/16 13:44
八方尾根
無名沢上部
2006年04月16日 14:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 30, Canon
4/16 14:45
無名沢上部
滝の高巻き
2006年04月16日 15:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL 30, Canon
4/16 15:47
滝の高巻き
滝の下に伸びる沢
2006年04月16日 15:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL 30, Canon
4/16 15:49
滝の下に伸びる沢
沢の合流付近
2006年04月16日 16:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 30, Canon
4/16 16:02
沢の合流付近
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