記録ID: 198660
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無雪期ピークハント/縦走
ヨーロッパ
Gleckstein Hütte SAC
2012年06月11日(月) [日帰り]
コースタイム
10:30 Abzweig. Gleckstein - 13:30 Gleckstein Hütte - 17:00 Abzweig. Gleckstein
天候 | 晴れ間のち霰 3℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
Bahnhof発毎時04分、帰りは毎時26分発。時刻表は http://www.grindelwaldbus.ch/14_ger_Hochsaison.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
アイガーに劣らない巨大北壁を持つヴェッターホルン(3701m)登挙のベースとなるグレックシュタイン小屋。 オーバラーグレッチャー(上グリンデルワルト氷河)に沿って絶壁を斜上トラバースしながら登るため、コース全体が危険箇所。 6/11現在、2箇所に雪渓あり。途中で通年枯れない滝の内側を通過、滑りやすい。所々で岩肌の上を歩く。要所にはワイヤーが張られており掴める。 |
写真
感想
6月上旬で未だ小屋はクローズしていましたが、初の足跡を残すつもりで万全装備し決行。
コースに入るとまず70mほどの雪渓トラバース。斜度はあるものの、雪は腐っておりキックステップで足場を切って難なく横断。やがてアップダウンを繰り返しながら北壁のど真ん中を斜上。右側が200mほど垂直にスッパリ切れ落ちていました。
足元を雲が流れ、その後に虹がかかり、パラグライダーのような景色を堪能しながら歩くこと40分。正面にメッテンベルグの垂直壁と、500m下まで見える氷河圏谷がドーンと出現し、単独行にも関わらず思わず歓声。そこからは氷河に沿って岩肌の上を斜上して行くものの、谷があまりに深すぎて氷河が見えない部分も。
標高2000mを超えたところで氷河全体が突然、目前に見上げる高さに出現。さらに30分ほど、片側の切れ落ちた細い岩棚をワイヤーに頼りながら登り、小さな雪渓をもう2箇所横断し終えると、ようやく標高2320mの小屋に到着。
岩峰の頂上に建てられているため展望雄大で、グリンデルワルト(1060m)の街を見下ろすと凄い高度感。小屋上にはヴェッターホルン(3701m)。反対側を見上げるとクラインシュレックホルン(3494m)。
至福の時に浸るや否や、すぐに米粒大の霰に叩きつけられ待つこと30分。帰路は積もった霰に注意しながら、濃霧の中をゆっくり下山。途中シュタインボックの群れに遭遇しました。
岩場の連続ですが、息を呑むほど素晴らしいルートでした。マイナーなルートだからこそ、挑戦する価値があるのでは。
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