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Yamareco

記録ID: 2000342
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ハイキング
北陸

元取山(富山百山 5座目)

2013年06月30日(日) [日帰り]
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fiddlerzen その他1人
GPS
--:--
距離
2.4km
登り
169m
下り
161m

コースタイム

日帰り
山行
1:30
休憩
0:05
合計
1:35
14:45
47
加茂集落口
15:32
15:37
28
16:05
16:05
15
島倉集落口
16:20
加茂集落口
過去記録の転載です(2019.9.1転載)。
過去編については写真解説以外のすべての文章を感想欄に転載します。
今回のトレースは間違っているかもしれませんのでご了承ください。
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス

感想

左手薬指を怪我して自転車に乗れない兄(チャリダー)が暇そうにしていたので一緒にどこかへ行こうという事になった。
里山程度なら何とかなると思って富山百山の一つ、元取山(195m)を提案。
いろいろな記録を見ていると鳥倉集落の集会所からスタートするのがポピュラーなのだが、車で移動しながら登山口を探しているとそれらしき看板があったのでそちらにした(加茂集落の登山口)。
取りつきの近くに車数台が駐車できるスペースがあり1台停まっていたので隣に駐車して歩き始める。
途中、雲行きが怪しくなり雨が落ちてくる。やんわりと撤退を提案したが兄はそのまま行くことを選択。
分岐があったので左を選択(兄の選択だったがこれは元取山への最短ルートだった)。里山は分岐が多くあってややこしい。
次の分岐は左が「体力に自信のある方のみこちらへ」というような看板があったので右(というか直進)を選択(多分左だとそのまま下山していた)。
水場を越えてしばらく行くと雨足が強くなる。傘は車にあったのだが1本しかなかったので「自分だけが持っても」という判断で持たずに来た。
そんなのは関係なく持ってくれば良かったか?まあ、樹林帯の中なので樹木がある程度天然の傘になってくれる。
遠雷も聞こえてちょっとおっかないが里山なので滅多なことはなかろう。しばらく雨宿りして雨脚が弱くなるのを待つ。

元取山は富山百山が発表になって初めて知った。富山百山には里山から北アルプスの高峰まであるのだが、里山クラスだと「どの山が選ばれるか」ということで関係者に悲喜こもごもがあったのではなかろうか?二上山や城山(呉羽山)はまあ順当だろうが、このクラスになると元取山か?三千坊山か?ぐらいの競り合いがあったのではなかろうか?
「富山百山に入ろうがどうだろうが関係ない」とか「他人の決めた百山など興味ない」という意見もあるだろうけど、自分のように「次はどこへ行こうか」という際に百山を参考にする人が多く出てくると選ばれた方には人が集まり外れた方には人が行かなくなる、ぐらいの現象が起きる可能性はある(まあ、百山の影響力がどこまで伸びるかわからんが)。
ま、三千坊山も地味だがそれなりに散策できるのでおススメ。三千坊山の関係者はめげずに引き続き広報されれば良いかと思う(人が集まらない方が静かな山行が出来るという側面もあるしなあ)。

それはともかく雨脚が弱くなったので行動開始。そこから頂上まではすぐだった。頂上では雨が降っている平野部と降っていない山間部の境目が結構はっきりわかって面白かった。
富山百山が選定された時の新聞記事が防水袋の中に入れられて木にぶら下がっていた。やはり、関係者にとっては嬉しい事なのだろうな。

自分ならここで来た道を引き返す選択をするのだが兄は周回コースを選択。「里山だし、まあ滅多なことはないだろう」と思って特に異議をさしはさまなかった。
下山の途についてしばらくすると立派な林道にぶち当たる。この林道をそのまま下れば鳥倉集落の方へ安全に降りていけるのだが兄は途中の分岐で片山大道という山道ルートを選択。
自分独りだったらそのルートは選ばなかっただろうが「里山だし、まあ滅多なことはないだろう」と思って、やんわりと林道の方が確実という程度の意見を述べたうえでそのルートに同意。たしかに片山大道は切通しがずっと続いていて、杉の葉がクッションになっていて脚にやさしい面白い道だったが。
次にまた分岐があったがこちらは本道を下ることで意見が一致(左折していたらどうなっていたか興味あるがこれは検証登山する機会があったら行ってみる)。
集落が見え隠れするところに差しかかって本日のクリティカルポイントに到着。急斜面を降っても行けそうなのだがトラバース道がある。明らかに正規ルートはトラバース道。後で兄に確認したら「自分だったらトラバース道ではなくて急斜面を選択していた」とのことだが(これも検証登山してみようかな)。
それはともかく。ステップが狭いトラバース道、斜面にトラロープが設置されている。ここまで兄に先行してもらっていたが自分の第六感が何かを告げた。「自分が先行する」と言って取りつく。ぬかるんだステップが崩れて滑落しそうになり慌ててトラロープを強くつかんで事なきを得る。安全な所まで移動した上で兄には(滑落時のバックアップの為)トラロープを手に巻きつけるよう指示。
トラバースを開始した兄は見事に足を滑らせて滑落しそうになったがトラロープのバックアップがうまく作用してしりもち程度で逃れるが少し滑落してトラロープにぶら下がった状態になってしまう。トラロープが緩めに設置されていたこともあってロープをしっかり掴み、足を踏ん張ってよじ登らなければならなかったがなんとか安全な所まで移動できた。
滑った時咄嗟に、ケアしなければならない左手でロープを握ってしまったそうで肝を冷やしたが今に至るまで痛みなどは発生していないという。このまま何もなければ良いのだが。
例の個所はハーネスをつけてヌンチャク2つで確保しながら通過すると良いかもしれない。これから片山大道ルートへ行く人はご用意を(笑)。
この後すぐに集落に出て下山終了。車のデポポイントまで県道(田舎道だが)を歩いて行った。

今回、自分と兄の性格の違いがよく分かった。自分は選択局面において「安全な方」を選ぶ傾向があり兄は「冒険する方」を選ぶ傾向がある。
この食い違いがお互いの心理に影響を与えていたことは間違いない(パーティ登山はこのような食い違いによるバイアスが一番厄介だ)。
今回は自分がリーダーシップを取らなかったため後者の選択が多くなりリスクが見事に顕在化した(まあ、大事には至らなかったが)。今まで兄に選択を任せて(冒険する方を選んで)たまたまうまく行った例ばかりだったので今回は兄にとってとても良い勉強になったことだと思う(自分にとってもそうだが)。

「里山など楽勝楽勝」という慢心、驕りが自分にもあった。どんな山であっても舐めてかかってはいけないことを痛感した。
そして、自分のスタイルは単独登山だな、と改めて認識。パーティ登山は自分には合わない。

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