九重連山 - ミヤちゃんに会いに平治岳・大船山
コースタイム
【05:30】男池登山口
【06:00】かくし水【06:07】
【06:27】ソババッケ【06:29】
【07:27】大戸越【07:34】
【08:07】平治岳南峰【08:14】
【08:45】平治岳本峰【09:27】
【09:44】平治岳南峰【09:51】
【10:08】大戸越【10:11】
【11:10】北大船山【11:32】
【11:34】段原【11:35】
【11:57】大船山【12:25】
【12:40】段原【12:44】
【12:49】北大船山【12:51】
【13:41】大戸越【13:44】
【14:29】ソババッケ【14:31】
【14:56】かくし水【15:10】
【15:34】男池湧水地【15:36】
【15:44】男池登山口
【15:50】男池駐車場
天候 | 晴/曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
男池登山口からの入山には、清掃管理費として100円の寄付が求められています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨の後だったこともあり、ソババッケから大戸越まであと半分といった辺りから猛烈な泥濘で、靴を何度も滑らせてしまう状況でした。 靴が滑らなくても、地面そのものが表層雪崩を起こしたように滑り落ちるので、余計な体力を消耗しました。 平治岳からの下り専用ルートや、大戸越から北大船山に向かう急登でも同様、靴や装備は泥まみれでした。 ソババッケでは一見すると右方向に大戸越へのルート、左方向に風穴方面へのルートが延びているように見えますが、ここでは左(ほぼ正面ですが)に進むのが正解です。 ソババッケをぐるっと一周すれば目に付くのですが、小さな標識が左のほうに立っています。 ソババッケの湿地?窪地を過ぎてすぐ先に大戸越へのルートが分岐しています。 |
写真
感想
前日の12日11:00に自宅を出発。
男池駐車場には16:30頃に到着。
ここまで小雨が降り続いていたが、予報では今夜中に雨はあがり、明日は晴れ間も出るということで期待が膨らむ。
駐車場には、今現在入山しているのであろう登山客の車が2台停めてあるだけ。
車中泊するため、出来れば静かに眠れる隅っこに停めたいと考えている私は、
この状態なら一旦『牧の戸峠』に行って、山バッヂを買って戻ってきても大丈夫そうだなと思い立つ。
だいたいの場合、思いつきで行動するといい結果は生まれないのだが...
『男池』から『長者原』まで約15分。
『牧の戸峠』までは更に12分といったところ。
小雨と霧が辺りを包み、対向車も少ない。
峠の駐車場は車もまばらで、嫌な予感。
案の定、峠のレストハウスは既に営業時間を越えていた(涙
以前、星生・久住・中岳・天狗ヶ城などに登った時、所持金の関係で中岳のバッヂしか購入できなかったため、他のバッヂを購入しようと思ったのだが。
明日、下山後でも購入時間はあるのだから無理に今来なくても良かったというのは、男池でも感じていた(^^;
閑話休題
男池に戻って納得のゆく駐車枠に停めたら、雨の中、車中泊の準備に取り掛かる。
準備が済んだら、軽い夕食を済ませ、玖珠町のファミマで買った『ヱビス』のザ・ホップを2本飲んだ。
これが大好き。
夜勤明けで寝ずに4.5時間の運転をしてきたので、21時頃には就寝。
おそらく日が変わる頃になっても、雨はまだ降っている様子。
時折、車が駐車場に入ってくる音で目が覚める。
エンジン音はさほど気にならないが、スライドドアの締まる時やドアロック時の電子的警戒音、ビープ音は耳につくなぁ。
中にはエンジン掛けっぱなしで大きな音でラジオを聞いてる人も居たし、ちょっと迷惑だった。
翌朝、04:45に起床。
外は既に明るさを帯びている。
お、雨はしっかりあがって少し青空が見えます。
朝食のむすびを食べ、顔を洗い、歯を磨き、車中泊の片づけをし、トイレを済ませたら、
05:30に男池登山口からレッツゴー!
『かくし水』までは緩やかな登りで、早朝の涼しい空気と新緑が心地良いです。
手前には有刺鉄線の張られたゲート?があり“この先放牧中”と書かれていました。
...ここの水質って大丈夫なの?
と不安になりましたが、付近に牛馬がいる様子はないので、気にせず『かくし水』を頂きます。
とても冷たく、まろやかで美味しい水でした。
数分の休憩をとったら『ソババッケ』を目指して前進。
『ソババッケ』には『かくし水』から20分ほどで到着。
森にポカンと開いたそこからは少しだけ水色っぽい空が見えました。
私は地図を見て『大戸越』は右方向だから...と、この窪地の右へと進みかけました。
すると、すぐ後から来られたご婦人に「大戸越しはこっちですよ」と教えられました。
左方面に続く道はてっきり『風穴』『黒岳』への道だと思っていましたが、大戸越と黒岳の分岐はその先にあるのだと知りました。
感謝感謝です。
確かによく見ると、小さな案内板が地面すれすれに立てられています。
初めてこのルートを通る方、ここは要注意ポイントですよ。
さて、ピンチを脱した私は、ご婦人の後をついて歩きました。
しばらくは緩やかな登りが続いていましたが、段々と岩が多くなり勾配も急に。
ご婦人との差もどんどん広がり、ついには見えないほどに。
荷物の量などに差があるとはいえ、とっても元気な方でした。
時折、地図を広げて『大戸越』までの距離と時間を推測しつつ、乱れた呼吸を整えます。
『大戸越』まであと500mくらいかな?という辺りから、地面はとんでもない泥濘。
雨と登山客の行き交いによって深くえぐられたV字の登山道は、火山灰土壌ということもあり、とにかく滑りやすい状態。
脚が滑らなくても、地面ごと表層雪崩のように、崩れるというか剥れるように滑るので、とにかく体力を消耗します。
なんとかこの泥濘んだ上り坂を越えて、ようやく『大戸越』に到着。
前方に見えるハズの三俣山はガスの中。
泥まみれになった靴とストックを眺めながら5分ほど休憩をしたら『平治岳』へ向かう。
ここには登り専用・下り専用のルートがあるので、まずは右手から伸びる登山道を進みました。
既に数名が、この急勾配を登っている様子が見てとれます。
平治岳南峰の斜面はピンク色に染まっている。
ピークは5日ほど前に過ぎているような感じだけど、それでも初めて目にするミヤマキリシマの咲き誇る山はとても美しいと思わせてくれます。
平治岳南峰・平治岳本峰では、三脚に大きなカメラとレンズを載せた登山客(写真家?)が、自身の考える最高のポイントに陣取って、ガスの切れるその瞬間を待ち構えている。
私もしばらくポイントを変えながら晴れ間がのぞく瞬間を待っていたが、中々チャンスが訪れない。
仕方がないので「数日前にピークを迎えたようだ」という話の『大船山』へと向かうことにした。
『平治岳南峰』から『大戸越』へは下り専用ルートで降りる。
ここがまた酷い泥濘だった。
時々、まるで牛小屋の中を歩いているような臭いもする。
『大戸越』まで降りて、一呼吸入れると『北大船山』へと向かう。
しばらく登ると独行の男性とすれ違った。
「こっちは酷い道ですよ」
笑顔でそういう彼の足元に目をやると、靴からズボンの膝下まで泥まみれ。
ははは、こっちもか。
時々『大船山』方面から下ってくる人とすれ違うが、お年を召した方々は道を譲ってもらって当然だという感じて通り過ぎていく。
中には「ありがとう」どころか会釈すらない人も居てがっかり。
なんだろうなぁ、長い会社勤めで纏わり着いた変なプライドを山にも持ち込んでるのかな?
まぁ、それはいいとして。
『北大船山』のミヤマキリシマは確かに、まだピークですといっても差し支えない感じだった。
ただ、総量となると、やはり『平治岳』のほうが上なのかなぁ。
休憩がてら、のんびり撮影をして『大船山』に向かう。
しかし『段原』から先は完全にガスの中。
期待薄...
『大船山』には10数名の先客さんが居て、お昼を食べてたり、岩の先っぽから『坊がつる』を眺めてたりと、思い思いに過ごしている。
ガスってはいるけど、時折、雲の切れ間から陽射しが降り注ぐ。
しかし、それも一瞬。
残念ながら“持ち時間”も無くなりそうだったので、12時半を前にして引き返すことに。
段原、北大船山を過ぎて、徐々に雲が薄くなり明るくなってきた。
すると、目の前には青空の下でピンクの衣をまとった平治岳が現れた。
山全体とはいわないまでも、そう表現してもいいくらいの感動。
大戸越に降りると、登山客は朝のそれとはまったく違う人数になっており、賑やかでした。
ソババッケを過ぎて、かくし水に着いたら冷たい水で喉を潤し、プラティパス2.0Lを満たします。
保冷剤になるほど冷たい水は、その後6時間経った自宅到着時もヒンヤリしていました。
そんなこんなで男池登山口に戻ったのは15:45頃。
昨夕の失敗、牧の戸峠での買い物に向かい、無事閉店前に星生山・久住山・大船山の山バッヂを購入しました。
下山後のひとっ風呂は飯田高原の『やまなみ牧場』の予定でしたが、あいにく定休日だったので、牧の戸峠での買い物時にレジのお姉さんに聞いたところ、筋湯温泉に安い立ち寄り湯があるとのことで、今回はそちらへ向かいました。
峠から15分ほどで、筋湯温泉の『ホテル大高原』に到着。
私は時間の都合もあり、大浴場しか利用しませんでしたが、500円で7種類ほどのお風呂を堪能できるとのことでした。
大女将も、女将も人柄の良い方で、次からはこちらを利用しようと思います。
その後、以前から気になってた玖珠町の豊後森機関庫にぶらり立ち寄り、少しノスタルジックな世界に浸りました。
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