那須・三本槍岳…那須が強風になる気圧配置
コースタイム
天候 | 晴れ、 稜線では強風、 14℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に浮石や落石に注意。 |
写真
感想
木曜日は晴れの予報。しかし、天気は晴れでも風は強風。早朝は暴風だった模様で、早い時間に登った登山者はピークに立てず、多くは下山してきたようです。
秋の那須岳では、晴れているけど暴風で山頂に登れないことがたびたびあります。この日の風予想はほとんどのサイトで12〜15m。しかし、自分は過去の経験から25m〜30mを予想。峰の茶屋避難小屋で引き返すことも視野に入れて登りました。コンピュータ予想値は、おそらく地形的な考慮は入っていないと思うので、山によってはその値をう鵜呑みにするのは危険です。特に、那須岳では北西の風の時が要注意です。
案の定、峰の茶屋ではかなりの強風で、推定20〜24m。ただ、自分が予想した凶暴性は無かったので、耐風姿勢を取りながら通過することが出来ました。
剣ヶ峰の鞍部や牛ヶ首、朝日の肩などは風の通り道になっていて、2000m未満の山としては想像を絶する強風が吹くことがあります。そんな時はほとんどが西高東低の冬型の気圧配置で北西の風。
北西の風の時に強風になる理由として、マクロ&ミクロ的な地形があります。マクロ地形としては那須岳の北西方向に高い山が無く、冬の北西の季節風が直接那須岳にぶつかること。ミクロ的地形としては、剣ヶ峰周辺が漏斗状の地形になっていて風を集積しやすいことがあげられます。
特に、厳冬期の風は凶暴で、時に40〜50mの猛烈な爆風になることがしばしばです。そんな時は危険なのでとてもピークには立てません。ただし、同じ西高東低の気圧配置でも、爆風の時と登山可能な強風の時があるので、ちょっとした風向きの違いで風の強さが違うようです。
これから那須岳では紅葉の登山シーズンを迎えますが、この記事が安全登山の参考になれば幸いです。 自分は強風のなか登っていき、怪我をしたり帰らぬ人となった事例をいくつも知っていますので、、、。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する