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Yamareco

記録ID: 2026203
全員に公開
沢登り
妙高・戸隠・雨飾

海谷不動川

2019年09月14日(土) 〜 2019年09月16日(月)
 - 拍手
hazuki2012r その他2人
GPS
56:00
距離
8.6km
登り
695m
下り
696m

コースタイム

1日目
山行
11:30
休憩
0:00
合計
11:30
7:30
80
粟倉
8:50
8:50
180
不動滝
11:50
11:50
430
10mCS
19:00
4mCS手前
2日目
山行
10:20
休憩
0:00
合計
10:20
6:40
120
4mCS手前
8:40
8:40
170
アブキの河原
11:30
11:30
150
アンモナイト滝
14:00
14:00
180
巨岩下暗闇ゴルジュ
17:00
アブキの河原
3日目
山行
2:00
休憩
0:00
合計
2:00
7:30
120
アブキの河原
9:30
粟倉
【時間とルート】
9月14日:晴れ
粟倉(7:30)不動滝(8:50)10mCS(11:55)4mCS手前=C1(19:00)
 前日夜奈良に集合し、高速飛ばして新潟へ。仮眠して粟倉集落から出発。
 入山の林道をミスり不動滝までしばらく巨岩帯を歩く。堰堤を過ぎ、滝を一つ左から捲くと威圧的な不動滝。少し水量多めか。泳いで取りつきルートを探るも厳しそうなので右岸から高捲き。泥と草付きが少しいやらしく一応1pザイル出した。
 この先、異空間のようなゴルジュの中に断続的に滝が現れる。ただし浸かりっぱなしというわけでもなく、想像していたよりは明るい。またドシャワーだけでなく太陽の光も浴びられる。記述する滝は基本的にけんじりさんの遡行図に準ずる。トップはじゃんけんで順番を決めて基本的に交代で行った。中には自分の順番でなくて良かったと思う滝もアリ。
 4mFは泳いで取りつき右から何とかフリーで突破。次の4mFは左のクラックにカム決めてA1で登りバンドをトラバース。下部ゴルジュ核心の10mCSはボルト連打の右側をA1で登る。途中一カ所ボルト打ち足した。しかし岩壁は脆く、最終的には打ったボルト含む二本のピンが吹っ飛ぶ。リードしてる時でなくて良かった。ボルトセットは必携だろう。続く4mFも泳いで取りつき突破して、1mFは左手前から登りバンドをへつってクライムダウン。5mFは左から取りつき微妙なバランスで流心をトラバースして突破。続く1mFは右側のボルトでA1して突破。倒木のかかる7mFは結構なシャワーを浴びて右側から登る。晴れてはいるが寒さで歯がガタガタ震える。寒い寒い。続く2mFは左から取りつき激水を正面から受けて這い上がる。7mFは右をフリー+ショルダーで突破。続く2mほどの小滝もショルダーで越えるが、もうかなり暗い。このまま目の前で爆音轟く4mCSに挑むのはリスキーと判断。アブキの河原に後ろ髪を引かれつつ少し戻った岩棚でビバーク。ゴツゴツの岩の窪みに水の溜まる中、各々工夫して寝床を作り、お座りは避けられた。焚火なしの夜。夜中、中秋の名月がゴルジュの真上で輝き、朝かと思うほどであった。

9月15日:晴れ
C1(6:45)アブキの河原(8:45)アンモナイト滝(11:35)巨岩下暗闇ゴルジュ(14:00)アブキの河原=C2(17:00)
 疲れのせいか、この環境で寝つぼる。身体の節々がもはや痛い。行動開始1秒でゴルジュ。4mCSは結局瀑水で取りつくことも出来ず左岸にザイル1p。フリーでは厳しくA1し、上部の草付きも良くない。昨日突っ込んでなくて正解だった。懸垂で沢に戻る。4mFを左から登り、続く6mFと5mFをまとめて左から高捲くと懸垂なしでアブキの河原。突如現れたまさにオアシスの様な河原がしばらく続く。
意外と厄介な巨岩帯を越えると上部ゴルジュ。時間的にのっこしは厳しいと判断し、泊り装備はここにデポして行けるところまで行く事にする。
 4段15m滝は倒木使ったりA1したりして突破。倒木がないとかなり難しそう。小滝をいくつか越える4mCSのアンモナイト滝。何度もアンモニアと言い間違えるI氏。泳いで滝裏に這い上がるとそれは岩の間に鎮座している。想像以上に大きい。自然の神秘その1。気分はミステリーハンター。これはトップ渾身の激シャワーで滝裏から右側を這い上がる。その先の河原の右岸岸壁に立小便岩アリ。自然の神秘その2。続く5mF、15mFをどちらも左から直登し、さらに小滝をいくつか越えると巨岩下暗闇ゴルジュ。中は洞窟風呂のよう。自然の神秘その3。泳いでその奥の3m+2mCSを直登し、時間的にここで引き返しとする。
 帰路は飛び込みと泳ぎの連続。寒いから結構へつりもする。懸垂は2回した。イワナを一匹手づかみして喜ぶ。薪は豊富、地面は平、の超快適テンバである。

9月16日:曇り  
C2(7:30)粟倉(9:30)
 細い尾根のコルを目指すように右岸の尾根に乗る。部分的に荒れてはいるが快適な踏み跡。下部で不明瞭になるが獣道を使い問題なく林道に出て、粟倉の集落に下山。温泉に浸かり、うまい海鮮やカツ定食を食らい、渋滞に巻き込まれて関西に帰る。

天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
粟倉集落に車をデポ(沢登りに行っている旨を伝えるべし。村人は皆非常に親切)。三峡パークに自転車をデポ。
コース状況/
危険箇所等
詳細後述
その他周辺情報 ヒスイ温泉
右岸から高捲き
意外と明るい場所も多く太陽の光も浴びられる
意外と明るい場所も多く太陽の光も浴びられる
4mFは泳いで取りつき右から何とかフリーで突破
4mFは泳いで取りつき右から何とかフリーで突破
4mFは泳いで取りつき右から何とかフリーで突破
4mFは泳いで取りつき右から何とかフリーで突破
次の4mFは左のクラックにカム決めてA1で登りバンドをトラバース
次の4mFは左のクラックにカム決めてA1で登りバンドをトラバース
下部ゴルジュ核心の10mCSはボルト連打の右側をA1で登る
下部ゴルジュ核心の10mCSはボルト連打の右側をA1で登る
異世界ゴルジュが続く
異世界ゴルジュが続く
1mFは左手前から登りバンドをへつってクライムダウン
1
1mFは左手前から登りバンドをへつってクライムダウン
1mFは左手前から登りバンドをへつってクライムダウン
1mFは左手前から登りバンドをへつってクライムダウン
5mFは左から取りつき微妙なバランスで流心をトラバースして突破
5mFは左から取りつき微妙なバランスで流心をトラバースして突破
続く1mFは右側のボルトでA1して突破
続く1mFは右側のボルトでA1して突破
倒木のかかる7mFは結構なシャワーを浴びて右側から登る
倒木のかかる7mFは結構なシャワーを浴びて右側から登る
続く2mFは結局左から取りつき激水を正面から受けて這い上がる
続く2mFは結局左から取りつき激水を正面から受けて這い上がる
7mFは右をフリー+ショルダーで突破
7mFは右をフリー+ショルダーで突破
初日のお宿、1秒でゴルジュに入れる好立地
1
初日のお宿、1秒でゴルジュに入れる好立地
4mCSは結局瀑水で取りつくことも出来ず
4mCSは結局瀑水で取りつくことも出来ず
左岸にザイル1p。フリーでは厳しくA1し、上部の草付きも良くない
左岸にザイル1p。フリーでは厳しくA1し、上部の草付きも良くない
懸垂で沢に戻る
アブキの河原の先
アブキの河原の先
意外と厄介な巨岩帯
意外と厄介な巨岩帯
4段15m滝は倒木使ったりA1したりして突破
4段15m滝は倒木使ったりA1したりして突破
4段15m滝は倒木使ったりA1したりして突破
4段15m滝は倒木使ったりA1したりして突破
自然の神秘その1
トップ渾身の激シャワーで滝裏から右側を這い上がる
トップ渾身の激シャワーで滝裏から右側を這い上がる
トップ渾身の激シャワーで滝裏から右側を這い上がる
トップ渾身の激シャワーで滝裏から右側を這い上がる
立小便岩。自然の神秘その2。
1
立小便岩。自然の神秘その2。
15mF、左から直登
5mF、左から直登
巨岩下暗闇ゴルジュ。自然の神秘その3。
巨岩下暗闇ゴルジュ。自然の神秘その3。
巨岩下暗闇ゴルジュの奥の3m+2mCS
巨岩下暗闇ゴルジュの奥の3m+2mCS
倒木に助けられる
倒木に助けられる
いっぱい飛び込む
いっぱい飛び込む
粟倉の集落へ

装備

共同装備
50mザイル 30mザイル カム一式 ナッツ一式 ハーケン一式 鐙2セット ペッカー(未使用) スカイフック(未使用) タープ ガスガスヘッド など

感想

別世界のようなゴルジュの中に延々と続く滝はどれも手強く面白い。のっこす計画だったがそれは叶わず。荷揚げやフォローの登りなどはもう少し効率よくできたかも。寒さに強くなりたい。6級らしい。グレードの事はよくわからないが一人では行けなかった事は確か。強いパートナーに感謝。
社会人になるとお金はあるけど時間はなくなると聞いてたけど、実際、どっちも全然ないぞ。

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