富士山 体調不良で無念の撤退
- GPS
- 10:07
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,261m
コースタイム
富士宮5合目駐車場 12:30 〜6合目 12:50 〜宝永第一火口縁 13:00
〜 宝永山 14:15 〜 宝永第一火口縁 15:00 〜5合目駐車場 15:25
2日目
5合目 02:00 〜 9号先撤退地点 8:25 〜5号目 12:00
天候 | 1日目午後 ガス 2日目早朝〜 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道139号〜県道180号〜富士宮5合目駐車場 約1時間 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
本当は残雪の5月末か6月初めに登るつもりで、去年から計画していた。
初心者なので、低山の雪山に何度も登り、
ショップの店員に「それなら残雪の御嶽山を経験しておくと良いよ」と言われ、
GW中の残雪の御嶽山も登った。
さぁ、残雪の富士山行くぞ!と思ったとたん、仕事が忙しくなり休日出勤の連続。
富士山どころか近所の山さえ行けず、体がなまってしまった。
山開き前に何とか行きたく、やっと有給が取れて、ぎりぎり山開き前日に。
1日目 前日乗り込みで5合目で車中泊の予定。足慣らしで宝永山に。
特に体調の悪さは感じず終了。
車の中で午後6時に寝てしまい、寒さで目が覚めたのが午後10時前くらい。
外はガスと小雨。翌日の天気が気になって寝られ無かったが、深夜0時過ぎには、ガスも晴れて満点の星空が。
テンションあがって、つい出発してしまう。
富士山登山歴は去年2回。今回3回目。前回もまったく同じパターンで、
深夜3時出発だったので、寝不足も気にしなかった。
元祖7合目までは、体調に問題は無かった。
むしろ、過去2回2600m位から少し頭痛があったので、むしろ「3回目で慣れた」と思ってたほどっだた。
しかし、元祖7合目から突然、自分でも不思議な程、急激にばてて来た。
そして、ものすごく寒い。指先も痺れてきた。グローブをはずすと、手は真っ白。
足が上がらない。しかし、まだ「撤退」の2文字は頭の中に無かった。
何人もの人に抜かれ、何とか8合目。少し休憩のつもりで腰を降ろしたが、
気がついたら15分ほど寝てしまっていた。
寝たことで、逆に「調子が戻ったかな?」と、また登り始めてしまった。
9号に着くまでに、何十人の人に抜かれ、吐き気も出はじめた。
やっと「撤退」が頭によぎり始めたが、有給取ったし、人にも富士山行ってくる、言ってあるし、なかなか踏ん切りがつかない。
とりあえず9合目まで行って体調の様子を見ようと、苦しさに顔を歪めながら9号着。
体調は最悪。しかし、目の前に山頂が見える。つい「9号5尺まで」と出発してしまう。
足が動かない。過去2回では、とっくに頂上に着いている時間なのに、まだ9号目。
今の状態では9号5尺に着くのに1時間はかかる。さらに山頂には1時間以上かかりそう。
さらに体調は悪くなって動けなくなるかもしれない。
「山開き前日の富士山で男性が動け無くなり救出される」そんなニュースが頭をよぎる。
無念だが撤退を決める。どちらかと言うと、心が折れた。
心が折れそうになると、「撤退は恥ずかしい」と自分に言い聞かせていた、むしろ遅すぎた撤退。
おかげで、下りの4時間は、登山中よりも苦しかった。
撤退の決断の遅れが遭難につながる、と聞きますが、
今回、レベルの低い所の話ではありますが、初めての撤退で良い勉強になりました。
レベルが低かったから、逆に人様の迷惑にならずすんだのは幸いでした。
帰りの車中で、今回の失敗の原因をずっと考えてましたが、
原因は「慢心」でした。去年7月初めて富士登山、続いて9月に2回目。
9月は初冠雪の日で、登ったことが変な自信になっていました。
過去2回は、「登れるのか?」と、かなりビビリながら登ってましたが、
今回は、登って当たり前と思ってました。
正直に言うと、登山歴ピッタシ1年。登山1周年の記念登山だったのですが、
今は、思い上がりも甚だしい、自分に恥じております。
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