記録ID: 2120477
全員に公開
ハイキング
東海
九里半街道を歩く1（濃州三湊と美濃・烏江〜五日市）
2019年11月24日(日) [日帰り]
cielo-azul
- GPS
- 03:28
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 36m
- 下り
- 0m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:29
距離 12.8km
登り 18m
下り 0m
8:29
43分
養老鉄道・烏江駅
9:12
0:00
26分
船附湊跡
9:38
0:00
44分
栗笠・福地神社
10:22
0:00
40分
口ヶ島・長誓寺
11:02
0:00
26分
美濃高田・下川原場そば湊跡
11:28
0:00
30分
高田公民館前道標
11:58
五日市・56号線合流点
参考図書：
街道の日本史29「名古屋・岐阜と中山道」松田之利著 吉川弘文館発行
ARCHITECT(2012年11月号)「大垣と水の文化・川湊の発展」車戸慎夫著 日本建築家協会発行
ウェッブサイト「養老町の歴史文化資源」
街道の日本史29「名古屋・岐阜と中山道」松田之利著 吉川弘文館発行
ARCHITECT(2012年11月号)「大垣と水の文化・川湊の発展」車戸慎夫著 日本建築家協会発行
ウェッブサイト「養老町の歴史文化資源」
| 天候 | 曇 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
復 美濃高田〜養老鉄道〜桑名 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
問題なし |
写真
＜養老鉄道烏江（からすえ）駅＞早速に「九里半街道」の行く先を見た。左・養老山地。中央に小高い南宮山。その右奥に伊吹山が突出。右端の池田山。養老山地と南宮山の間に牧田川が流れる。まさに美濃・尾張から琵琶湖・上方・北陸への出入口。
＜養老鉄道烏江（からすえ）駅＞早速に「九里半街道」の行く先を見た。左・養老山地。中央に小高い南宮山。その右奥に伊吹山が突出。右端の池田山。養老山地と南宮山の間に牧田川が流れる。まさに美濃・尾張から琵琶湖・上方・北陸への出入口。
＜烏江湊跡＞駅東の堤防。「烏江（からすえ）湊跡」石標。後は金草川配水場。今回の九里半街道は「若狭」でなく「美濃」「杭瀬川と牧田川合流点にあり、船附、栗笠と共に濃州三湊（さんみなと）と呼ばれ江戸期に繁栄した川湊町」
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＜烏江湊跡＞駅東の堤防。「烏江（からすえ）湊跡」石標。後は金草川配水場。今回の九里半街道は「若狭」でなく「美濃」「杭瀬川と牧田川合流点にあり、船附、栗笠と共に濃州三湊（さんみなと）と呼ばれ江戸期に繁栄した川湊町」
＜石標前より牧田川と相川（杭瀬川）＞「三湊と琵琶湖の朝妻（米原）湊を結ぶ道が「九里半街道」。今須からは中山道と合流。東国と西国を結ぶ全国的な物流拠点は、隆盛と衰退を繰り返して大正時代まで存続。」
＜石標前より牧田川と相川（杭瀬川）＞「三湊と琵琶湖の朝妻（米原）湊を結ぶ道が「九里半街道」。今須からは中山道と合流。東国と西国を結ぶ全国的な物流拠点は、隆盛と衰退を繰り返して大正時代まで存続。」
＜烏江湊パノラマ＞昭和初期迄は、ここに渡船場。大垣への通勤、通学、買物などの客で賑わう。川中には鉄線が引かれ、それを引っ張って舟往来。相川（杭瀬川）や牧田川はここ迄に何本もの支流が合流。地域は輪中化。杭瀬川は昔は揖斐川本流として赤坂湊や塩田湊を通過。
＜烏江湊パノラマ＞昭和初期迄は、ここに渡船場。大垣への通勤、通学、買物などの客で賑わう。川中には鉄線が引かれ、それを引っ張って舟往来。相川（杭瀬川）や牧田川はここ迄に何本もの支流が合流。地域は輪中化。杭瀬川は昔は揖斐川本流として赤坂湊や塩田湊を通過。
＜牧田川・杭瀬川分流＞付近で牧田川の川床勾配が急に緩くなり天井川化。二川及び牧田川支流金草川・小畑川合流地点で狭窄（きょうさく）部。宝暦治水最大懸案はここの拡張だったが、地域利害が折り合わず。それ以降、大正10年、昭和11年と工事は続くが戦争勃発で工事中断。
＜牧田川・杭瀬川分流＞付近で牧田川の川床勾配が急に緩くなり天井川化。二川及び牧田川支流金草川・小畑川合流地点で狭窄（きょうさく）部。宝暦治水最大懸案はここの拡張だったが、地域利害が折り合わず。それ以降、大正10年、昭和11年と工事は続くが戦争勃発で工事中断。
＜濃州三湊と牧田川・杭瀬川地図＞昭和25年に多大な時間経過と費用・労力をかけ、やっと工事竣功。
＜大神宮常夜灯＞新川を開削、二川間に新堤防を造り分流。洪水時に大量の水の河川への逆流を防いだ。河川改修は今も続いている扇状地の悲しさ。
＜さくぞう（作造）橋＞金草川を渡る烏江と栗笠を結ぶ小さな橋。牧田川も揖斐川（杭瀬川）と同様、治水堤防のない時代は、氾濫を繰り返しながら川幅を広げ、支流を増やし、潟や湖沼を造り、流れを常に変化させ続けてきた。
＜さくぞう（作造）橋＞金草川を渡る烏江と栗笠を結ぶ小さな橋。牧田川も揖斐川（杭瀬川）と同様、治水堤防のない時代は、氾濫を繰り返しながら川幅を広げ、支流を増やし、潟や湖沼を造り、流れを常に変化させ続けてきた。
＜さくぞう（作造）橋上より＞左が現在の「金草川」。右は支流。河川合流点で分流させている。河川は「水」だけでなく「土砂」も下流に運ぶ。千五百年前には今の尾張平野の大部分が海で、そこに多くの河川が土砂が堆積して扇状地・三角州・島を形成。
＜さくぞう（作造）橋上より＞左が現在の「金草川」。右は支流。河川合流点で分流させている。河川は「水」だけでなく「土砂」も下流に運ぶ。千五百年前には今の尾張平野の大部分が海で、そこに多くの河川が土砂が堆積して扇状地・三角州・島を形成。
＜栗笠湊 堤防道路＞湊町隆盛の頃、牧田川右岸堤防上に沢山の商店や家屋建ち並んだ。栗笠は東西三丁（約327m)。大屋敷の舟問屋・佐藤家は様々な種類の舟を所有。牧田川や金草川沿いに九里半街道ができた。
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＜栗笠湊 堤防道路＞湊町隆盛の頃、牧田川右岸堤防上に沢山の商店や家屋建ち並んだ。栗笠は東西三丁（約327m)。大屋敷の舟問屋・佐藤家は様々な種類の舟を所有。牧田川や金草川沿いに九里半街道ができた。
＜栗笠湊石標＞佐藤家祖は奥州から美濃移住？当初は志津（南濃町）に住むが、信長美濃攻めで栗笠へ逃げる。家康の逃亡を助け、栗笠湊管理権を得る。一族により代々栗笠湊舟問屋を相続して経営。
＜栗笠湊石標＞佐藤家祖は奥州から美濃移住？当初は志津（南濃町）に住むが、信長美濃攻めで栗笠へ逃げる。家康の逃亡を助け、栗笠湊管理権を得る。一族により代々栗笠湊舟問屋を相続して経営。
＜栗笠湊石標＞江戸後期には大垣・船町湊隆盛や金草川天井川化で行き詰まり衰退。19C半ばに佐藤興三郎が「江濃運河（沢田〜関ヶ原〜今須〜琵琶湖）」水運の夢を抱いたが、果たせず乙坂が終焉地となる。
＜栗笠湊石標＞江戸後期には大垣・船町湊隆盛や金草川天井川化で行き詰まり衰退。19C半ばに佐藤興三郎が「江濃運河（沢田〜関ヶ原〜今須〜琵琶湖）」水運の夢を抱いたが、果たせず乙坂が終焉地となる。
＜堤防上より栗笠集落・興専寺・専了寺＞街道荷物運搬は陸路では人手、牛・馬、荷車などが中心。人での運搬は約5貫(18.75kg)弱、牛馬では36貫(135kg)ぐらいだった。苦労の運搬の横に川があれば、舟利用したくなるのは自然。大型荷物の水運は木曽川でも長良川でも進む。
＜堤防上より栗笠集落・興専寺・専了寺＞街道荷物運搬は陸路では人手、牛・馬、荷車などが中心。人での運搬は約5貫(18.75kg)弱、牛馬では36貫(135kg)ぐらいだった。苦労の運搬の横に川があれば、舟利用したくなるのは自然。大型荷物の水運は木曽川でも長良川でも進む。
＜栗笠湊石標より牧田川と相川＞舟が着ける最西端のここで荷揚げし、陸運の牛馬荷車等で米原・朝妻湊。そこからは琵琶湖上を水運、そして淀川等を活用し関西に運ぶ。北陸も琵琶湖上を経て塩津湊等に運び、荷揚。敦賀へ方面へ。そこからまた海運で裏日本へ。
＜栗笠湊石標より牧田川と相川＞舟が着ける最西端のここで荷揚げし、陸運の牛馬荷車等で米原・朝妻湊。そこからは琵琶湖上を水運、そして淀川等を活用し関西に運ぶ。北陸も琵琶湖上を経て塩津湊等に運び、荷揚。敦賀へ方面へ。そこからまた海運で裏日本へ。
＜栗笠集落・立派な風格のある屋敷＞尾張・美濃でも輪中密集地帯では舟はあらゆる荷物や旅人輸送手段となる。大垣、呂久、三湊と勢州・桑名の間の舟は絶えず動き、年貢米や特産品等が流通。桑名には廻船問屋、倉庫業者、米問屋、材木業者、塩問屋等が発達して江戸や大坂と結んだ。
＜栗笠集落・立派な風格のある屋敷＞尾張・美濃でも輪中密集地帯では舟はあらゆる荷物や旅人輸送手段となる。大垣、呂久、三湊と勢州・桑名の間の舟は絶えず動き、年貢米や特産品等が流通。桑名には廻船問屋、倉庫業者、米問屋、材木業者、塩問屋等が発達して江戸や大坂と結んだ。
＜栗笠・観音堂＞堤防下。創作年代不明。「おもかるさん」石仏と「西国三十三ヵ所石仏群」栗笠湊付近にあったもの。漁師や船頭の信仰対象。湊衰退後現在位置に。
＜栗笠・観音堂＞堤防下。創作年代不明。「おもかるさん」石仏と「西国三十三ヵ所石仏群」栗笠湊付近にあったもの。漁師や船頭の信仰対象。湊衰退後現在位置に。
＜栗笠・市神神社＞農耕、食科の神「大市姫大神」「大市」は「神々しい立派な市」として市場守護神。六斎市＝毎月6回市場が開かれた。「提灯ちぎり」神事。
＜多度山地・養老山地・伊吹山を眺める＞栗笠集落と舟附集落の中間点より西を見る。左端の多度山地南が多度から桑名。
「八幡神社」1665年安田孫三郎が伊勢神宮御師の斡旋で八幡大神を勧請。土地を寄付し創建。1873年に郷社。10月例祭では踊りと「船附民謡」奉納。
＜30号線羽島養老線を見る＞この辺りから牧田川と相川は右折して真南に流れを変える。江戸期はここから南にえぐれるように川岸が西に凹む円弧になっていて、そこに堤防が築かれ、先端に船附湊。
＜30号線羽島養老線を見る＞この辺りから牧田川と相川は右折して真南に流れを変える。江戸期はここから南にえぐれるように川岸が西に凹む円弧になっていて、そこに堤防が築かれ、先端に船附湊。
＜30号線橋近くより＞橋は大垣市、橋南西は養老町船附。この道路より左側が昔は川だったようだ。三湊とも集落形成は約15世紀半ばか?
＜沢山ある秋葉神社＞船附中心にある生蓮寺が三百年前に一時無住。境内にゴミを置く村人増えてゴミ山から出火、彼方此方で火災による家屋焼失続出。それ以降に秋葉社が多く祀られた。
＜沢山ある秋葉神社＞船附中心にある生蓮寺が三百年前に一時無住。境内にゴミを置く村人増えてゴミ山から出火、彼方此方で火災による家屋焼失続出。それ以降に秋葉社が多く祀られた。
＜大常夜灯＞1925年建立金比羅灯明。河川改修記念？元は船附東端に。船持船頭や湊問屋・安田家が金毘羅信仰に関わる。九里半街道は金毘羅信仰が盛ん。
＜船附・往時の雰囲気を残す曲った堤防道路＞集落を囲むように一段と高くなった堤防道路。
＜船附・生蓮寺＞船附の中央にある。1711年創建。1844年再興。境内に1851年建立の地蔵堂と1852年建立の薬師堂。
＜船附湊跡石標＞荷貨の取扱量は船付が烏江や栗笠よりも多かった。一番東に位置し、南方揖斐川や大垣からの水門川にも近かった。
＜船附湊跡にある馬頭観音＞17C中期より大垣の船町湊が隆盛となり、濃州三湊と船荷をめぐり競合。
＜現在の湊跡前・30号線東が河川＞「家康による1615年木曽山の尾張藩付属及び尾張・美濃要衝の尾張藩領内取込」の一環で濃州三湊が尾張藩領になったが、これが大垣藩との軋轢の遠因に。尾張藩対大垣藩＝濃州三湊対大垣船町湊の構図がある。
＜現在の湊跡前・30号線東が河川＞「家康による1615年木曽山の尾張藩付属及び尾張・美濃要衝の尾張藩領内取込」の一環で濃州三湊が尾張藩領になったが、これが大垣藩との軋轢の遠因に。尾張藩対大垣藩＝濃州三湊対大垣船町湊の構図がある。
＜船附から栗笠集落との間の田畑を見る＞大垣は美濃路や赤坂で中山道そして岐阜街道も近く地理的に優位、大垣船町湊では船問屋が整備拡張され、藩でも着々と効率的な管理が進む。やがて西美濃の物資流通の拠点となり、濃州三湊の船荷を奪っていく。
＜船附から栗笠集落との間の田畑を見る＞大垣は美濃路や赤坂で中山道そして岐阜街道も近く地理的に優位、大垣船町湊では船問屋が整備拡張され、藩でも着々と効率的な管理が進む。やがて西美濃の物資流通の拠点となり、濃州三湊の船荷を奪っていく。
＜栗笠輪中・水屋建築＞洪水に備えて、米・日用必需品を蓄える倉庫として母屋と別棟で石積みの高い土台の上に建設された。
＜栗笠・福地神社横の堤防道路への坂道＞濃州三湊が河川の天井川化した後は、南下流の牧田川と水門川と南方揖斐川が交わる「根古地湊」がよく使われるようになったと聞く。
＜栗笠・福地神社横の堤防道路への坂道＞濃州三湊が河川の天井川化した後は、南下流の牧田川と水門川と南方揖斐川が交わる「根古地湊」がよく使われるようになったと聞く。
＜九里半街道が前を通る福地神社＞昔は現在より六百�団�南。天明年間(1784)に現在地に移設。例祭で獅子舞や踊り「栗笠獅子舞・踊り」豊富に石が使われた立派な神社。
＜九里半街道が前を通る福地神社＞昔は現在より六百�団�南。天明年間(1784)に現在地に移設。例祭で獅子舞や踊り「栗笠獅子舞・踊り」豊富に石が使われた立派な神社。
＜左・大悲観世音菩薩祠と正面の須賀神社＞大悲観音は元々は個人所有だったが今は地域管理。「おもかるさん」五輪塔の宝珠。鍵がかかって内部は見られない。
＜堤防道路と同じ高さの須賀神社＞九里半街道が正面でぶつかる場所。ここから街道は西を向いて堤防に上がる。須賀神社は素戔嗚尊が祭神。自然石の大神宮も隣にある。大神宮は本当に多い。
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＜堤防道路と同じ高さの須賀神社＞九里半街道が正面でぶつかる場所。ここから街道は西を向いて堤防に上がる。須賀神社は素戔嗚尊が祭神。自然石の大神宮も隣にある。大神宮は本当に多い。
＜堤防道路に上がる＞北西には伊吹から池田山。前を流れるのは金草川。堤防道路を少し行くと左に「安田屋」という仕出し料理屋。
＜九里半街道を見る＞ここからはほぼ金草川右岸堤防上を歩く。中世よりこの地に住んだ人々は扇状地の湿地帯や荒れ地での治水事業や堤防建設に限りなく邁進。
＜栗笠輪中用水取入口＞「栗笠西堤」寛保年間（1741-1743）に江月輪中や烏江輪中の悪水を落水するため利用。金草川の水を下笠輪中の用水として取り入れ、現在も利用。
＜栗笠輪中用水取入口＞「栗笠西堤」寛保年間（1741-1743）に江月輪中や烏江輪中の悪水を落水するため利用。金草川の水を下笠輪中の用水として取り入れ、現在も利用。
＜堤防より東・栗笠や船附の集落を見る＞濃州三湊と大垣の船荷輸送をめぐる争いは続行。尾張藩は元和7年（1621年）木曽川・飛騨川・長良川沿岸の尾張藩領内諸湊に「上方へ向かう船荷・筏は従来通り三湊に着けるよう命じ、大垣藩領の大垣船町湊へ着けることを禁止。」
＜堤防より東・栗笠や船附の集落を見る＞濃州三湊と大垣の船荷輸送をめぐる争いは続行。尾張藩は元和7年（1621年）木曽川・飛騨川・長良川沿岸の尾張藩領内諸湊に「上方へ向かう船荷・筏は従来通り三湊に着けるよう命じ、大垣藩領の大垣船町湊へ着けることを禁止。」
＜九里半街道起点石柱が立つ＞隆盛の頃は、荷車を引いた牛馬がこの場所を往復していた。
＜岩道・土場跡付近＞岩道集落にあり、材木、石材、米、嫁入り道具などの荷物運搬。土場（どば）とはそもそも「切り出した材木を一時集めておいたり、上流から流した材木を陸揚げする所」
＜岩道・土場跡付近＞岩道集落にあり、材木、石材、米、嫁入り道具などの荷物運搬。土場（どば）とはそもそも「切り出した材木を一時集めておいたり、上流から流した材木を陸揚げする所」
＜西岩道用水取入口付近＞西岩道は江戸時代末期から金草川の水利権を持っていた。スポーツマックス養老の面白い建物が森の彼方に見える。
＜西岩道切所跡＞安永7年(1778)に岩道村で入水あり。輪中堤防決壊の場所(切所)には、再びの破堤からの守護を祈念して祠を築くことが多かったようだ。
＜西岩道切所跡＞安永7年(1778)に岩道村で入水あり。輪中堤防決壊の場所(切所)には、再びの破堤からの守護を祈念して祠を築くことが多かったようだ。
＜西岩道・土場跡＞大正頃までこの土場から嫁入り道具を陸揚げ。堤防中腹一面に栗石（ぐりいし）敷き詰め、土留めあり。
＜口ヶ島と養老＞寛文元年（1661年）藩への報告書で、濃州三湊は大垣船町湊が扱う船荷は相変わらず多いと苦情。藩は再び藩内川湊に船町湊着船禁止令を出すが、大垣は益々隆盛になっていく。同時に、金草川は天井川化して川底が高くなり、干潮時は航行難の現象も。
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＜口ヶ島と養老＞寛文元年（1661年）藩への報告書で、濃州三湊は大垣船町湊が扱う船荷は相変わらず多いと苦情。藩は再び藩内川湊に船町湊着船禁止令を出すが、大垣は益々隆盛になっていく。同時に、金草川は天井川化して川底が高くなり、干潮時は航行難の現象も。
＜口ヶ島集落・長誓寺と八幡社＞近くが口ヶ島土場付近。この反対側に「馬頭観音」があったようだが・・
＜口ヶ島・八幡社＞ご祭神は応神天皇。10月に大祭。1月は神社で左義長や粥占い。
＜金草川ファブリダム・ポンプ機械倉庫＞直径50�孫臉�ゴムのチューブに空気を入れ膨らませ、水中に沈め川を堰き止める珍しいダム。
＜高田の町が近づいた＞金草川はこの先の金草橋付近で2本になり、南の金草川は西に向かい、養老日吉神社の近くの勢至辺りが源流。北の金草川は殆ど小川状態となり高田の町を北西に通過して、養老町綜合体育館から養老山地最北端山麓辺りが源流か？
＜高田の町が近づいた＞金草川はこの先の金草橋付近で2本になり、南の金草川は西に向かい、養老日吉神社の近くの勢至辺りが源流。北の金草川は殆ど小川状態となり高田の町を北西に通過して、養老町綜合体育館から養老山地最北端山麓辺りが源流か？
＜56号線金草橋手前で小橋を渡る＞川と川の間は中州状態で畑が作られている。
小川状態になった金草川沿いに歩き、養老鉄道を渡り、まっすぐ進むと稲荷神社(1803)や金比羅神社（明治10年）
＜馬頭観世音＞大正5年5月。高組牛馬連中。この辺りが下高田湊跡らしいが・・。
＜大神宮常夜灯が大銀杏横に＞昔はこの近くに高田市場があって賑わったと聞く。
＜金草川＞墓地が見えてきて養老鉄道。桑名と大垣と揖斐を結ぶ。岐阜県と三重県を直結する唯一の鉄道路線。歴史的には揖斐川水運で揖斐川支流の町や湊が桑名と強く結びついた名残といえるだろう。
＜金草川＞墓地が見えてきて養老鉄道。桑名と大垣と揖斐を結ぶ。岐阜県と三重県を直結する唯一の鉄道路線。歴史的には揖斐川水運で揖斐川支流の町や湊が桑名と強く結びついた名残といえるだろう。
＜大神宮＞稲荷横を通過、養老街道近くの曲り角。嘉永6年(1853)下河原中。ここを曲がると昔の養老街道。
＜高田湊跡東側＞下川原市場そば湊跡。江戸時代初期から濃州三湊と牧田宿の中間点
＜養老街道を見る＞大垣と養老の滝を結んだ街道。大正天皇や伊藤博文公が通過。北原白秋は養老の田園風景を短歌に詠んだ。
養老街道と九里半街道。高田商店街。花街があり芸者さんもいたよう。1913年養老鉄道・美濃高田駅開業。地方貨物の集散地として商店街は飛躍。商店数400軒。
養老街道と九里半街道。高田商店街。花街があり芸者さんもいたよう。1913年養老鉄道・美濃高田駅開業。地方貨物の集散地として商店街は飛躍。商店数400軒。
玉泉堂酒造。文化3年（1806)創業。養老山地の伏流水で仕込み。役場前に大きな工場。
古い民家。この近くには元養老町長・成瀬氏の格式の高い住宅があるが、現在修復中。
＜愛宕神社＞珍しい銀杏に着生するイロハ紅葉。近くに16C創建の景陽寺がある。愛宕神社は火産霊神を祀り、高田祭りの中心。
高田公民館・産業文化会館前の道標
「右 すぐ 大さか・京道」「左 養老・多度道」「右 すぐ大垣・伊勢道」
「右 すぐ 大さか・京道」「左 養老・多度道」「右 すぐ大垣・伊勢道」
高田中学校前の分岐。「左は旧道で綜合体育館から五日市で56号線に合流」「右は205号線で真っ直ぐいけば牧田川堤防で56号線に合流。三叉路には大常夜灯。
高田中学校前の分岐。「左は旧道で綜合体育館から五日市で56号線に合流」「右は205号線で真っ直ぐいけば牧田川堤防で56号線に合流。三叉路には大常夜灯。
＜食違堤跡＞五日市川。旧牧田川決壊防止のために建造。堤の高さを超える水位となると金草川に水を流す。栗石利用。近くに神明神社。
＜五日市川切所・洪水跡＞江戸初期の牧田川の一部。当時は牧田川が南進していた？1556年洪水で川の流れが変わり、取り残された川水が残った？
八幡神社横で小川となった五日市川。旧牧田川堤防中段に神社本殿が鎮座。1695年に再建。敷地がたいへん広い。(364坪）
＜五日市集落と九里半街道＞五日市の辺りは、牧田川右岸で昔は大河原という名の河原荒れ地。東の濃州三湊からの海産物や西の近江・関ヶ原などからの農産品などの市が5日毎に立つ。五日市場が原名。林覚寺がある。落ち着いた佇まい。
＜五日市集落と九里半街道＞五日市の辺りは、牧田川右岸で昔は大河原という名の河原荒れ地。東の濃州三湊からの海産物や西の近江・関ヶ原などからの農産品などの市が5日毎に立つ。五日市場が原名。林覚寺がある。落ち着いた佇まい。
＜美濃高田駅の現在＞九里半街道や養老街道や伊勢南街道で賑わった美濃高田も今は寂しく活気のない状態に。
感想
街道貨物は人手や牛馬だけに頼っていたわけではない。大型重量貨物の河川を通しての水運が発達する。木曽林や年貢米や特産品の運搬には舟と川湊が欠かせなかった。かつては海だった濃尾平野。ここに住んだ人々は絶えず河川の恩恵を受け、河川の被害を受け続けた。街道陸路と水路を使い分け、物流を拡大していった興味深い歴史上にある「濃州三湊と九里半街道」を半分歩いた。
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