【地域研究:面白山7】紅葉川本流遡行-遭難記録
- GPS
- 03:03
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 41m
- 下り
- 352m
コースタイム
天候 | 曇り 気温26度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
トイレ脇に登山ポスト有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
熊や蛇のみならず、虫には注意しましょう!! |
写真
感想
電車で行ける仙台近郊の沢シリーズの第2弾として、場所は、面白山高原の紅葉川へ。
前回は権現沢だったが、今回は本谷を詰める予定だった。
権現沢を下降し、本谷に出合ったところから、釜があり綺麗な渓相が出てきた。
すぐ先の堰堤を右から巻いたところで、体に異変が!!!
ちょうど、巻きのところでほっぺを何かに刺された感覚があった。
すぐに指先が痺れだした。
そのうち、腕や足も痺れてきて、貧血のように血圧が下がっていく。
とりあえず、沢の脇にザックを下ろし、ヘルメットを脱ぐも、そのまま気絶。
30分以上がたったときに眼が覚めた。
パートナーが救助要請に出ていてくれて、携帯の電源をいれすぐに意識の回復と状況を伝える。
追って県警(?)と消防航空隊から電話が入る。
意識も回復し、もう少し休んで自力下山する旨を伝えるも、既にヘリが飛び立ったとのことで、天候や木々の状況を伝達するとともに、GPSの現在位置を伝える。
GPS位置情報がヘリに伝わったら、直に救助ヘリが上空に現れた。
そのまま、ホイストで収容されあかねヶ丘陸上競技場に着陸し、救急車にて山形市立病院へ。
病院では応急処置と点滴を受けるも、検査は無いため原因の特定ができず。
病院に来て、首の後ろ側に虫刺されの後が有ることを発見。
月曜日にしっかり病院にいって原因を突き止めて来たい。
今回は、パートナーを初め山形県消防防災航空隊、山形市消防高楯消防署、白川消防署など皆さんのお世話になりました。
ご迷惑をおかけいたしました。
【今回の教訓】
・沢登りでは、ルーファイと滑転落については注意を払うが、虫についてはあまり注意していなかった。今後は対策を検討したい。
・GPSロガーを持っていて、正確な場所を伝達でき円滑な救助につながった。
・携帯電話の威力。沢筋でAUは通話可能だったが、ソフトバングは不可。無線機も持っていたが、携帯電話の利便性と通話の有無が大きかった。
【注】最初の通話は、沢の音もありどこから掛かってきたのかわかりませんでした。
病院を出た後に、折り返しましたが着信不能番号とのことでした。県警か消防かと思います。
着陸地点は、横でサッカーをしていたので総合運動場ではないかと推測します。
【追記(8/20)】
岐阜の猟師に聞いてみたが、やはり蜂の確立が高いとのこと。特に地蜂がこのような症状が出る人がいるみたいです。
蜂はかなりの確立で頭を狙ってくるそうです。ほっぺを何かに刺されたのは感覚がありましたが、首は自覚症状がなかった。
【追記2(8/24)】
月曜日に皮膚科へ行くも原因はわからず。金曜日念のために蜂のアレルギー検査の採血を行う。また、別の皮膚科へ行って状況を説明するも原因は不明。
【追記3(8/25)】
山形県防災消防航空隊を訪問し、お礼を申し上げてきました。そこで、着陸地点や面白山高原駅への救急車の派遣隊などを確認させていただきましたので、本文も訂正しています。
【追記3(9/14)】
蜂アレルギー検査の結果がようやく来ました。
結果は陽性。やはり蜂が原因だったようです。
以後はアナフィラキシー軽減のためにエピペン注射の携行を勧められました。
コメント
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沢登り1年生です。講習の沢登りで大人数で遡行していますが、いつも、「簡単な沢なんて絶対にないよな」とか「一人で沢はありえないよな」とか感じていました。滑転落以外での行動不能、貴重な体験をレポいただいて参考になりました。
蜂の恐ろしさは聞いていましたが、まさか自分がこんな目にあうとは思いませんでした。
長袖、長ズボンですが、やはり無防備な首筋や顔を敵は狙ってきます。
一歩間違えば、命を落としていたかもしれません。
次回以降は首にはタオルを巻いてリベンジします。
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