岩手山・敗退
- GPS
- 05:48
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,437m
- 下り
- 1,426m
コースタイム
- 山行
- 4:46
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:48
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前日は小樽の実家で午前中を過ごし、午後には函館に向けて移動、夕方には津軽海峡を渡り、青森にあるビジネスホテルのセミダブルベッドでモーゼと互い違いに寝た。ゲイカップルではないが、そう思われたかも。さて、最終日は八甲田大岳に行こうと早朝車を走らせたが、ロープウェイや酸ヶ湯よりも遥か手前にゲートがあり、7時半まで開かないという。まだあと1時間もあるので、転戦を決意した。再び高速を走らせて岩手山は馬返しキャンプ場登山口に向けて出発した時には9時半近くなっていた。
しばらく無言で除雪されていない一直線の道路を登っていく。登山者のハッキリしたトレースと今日のものと思われる細板のトレースが別々に残っていた。キャンプ場で水を飲んで登山道沿いに高度を上げる。雪は少なく、登山道を外れると藪が多い。登山道は所々シールでは登りにくく難儀する。モーゼは「ここを滑って帰るのは無理」という。森林限界を越えるてクトーを付けるが、1300mくらいで登れない傾斜になった。
岩手山は雪が少なく、もう板は置いてピークハントしようぜ、と提案するが、モーゼはクライマーズレフト側の大きな沢に滑り込める標高まで担ぐと言う。登山道滑降がよほど嫌だったようだが、結果的に彼の判断が正しかった。ツボ足でモーゼが先頭ラッセルして行く。相変わらず強く、トレースを追っている自分と変わらないペースで雪を踏んで行く。再び緩傾斜になった所でシール歩行に切り替え、数分で避難小屋に着いた。
避難小屋で行動食を摂って、地獄に備える。避難小屋はかなり立派だが、それでも結構冷えている。外に出ると本格的な地獄。ホワイトアウトの中を外輪山に向けて暫く歩くが、ほとんど見えない視界と強風により私が敗退を叫んだ。シールを剥がして、滑降モードに。1730m地点から大きな沢に飛び込む。30cmくらいの新雪の下にアイスバーンで藪もまだだいぶ出ていたがそれなりに快適に高度を落としていく。
が、沢の下部は猛烈な激藪。木と藪の間を縫うようにしてなんとか尾根に乗り上げた。そこからも笹藪滑降だが、林間はそれなりに空いていてまあまあ楽しめた。最後は道路を滑って下山。ここで小走りのおばさまを追い抜いたのだが、この方が麓で山小屋をやっているそうで、コーヒーにお呼ばれした。ご馳走になってしばし談笑。今回敗退したので、夏にでも妻子連れでここを再訪したいと思う。
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