記録ID: 2180473
全員に公開
ハイキング
東海
東海道を歩く2（三重・富田→日永追分)
2020年01月13日(月) [日帰り]
三重県
cielo-azul
- GPS
- 04:23
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 5m
- 下り
- 0m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
四日市あすなろう鉄道（追分→四日市）近鉄（四日市→） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
問題なし 東海道（日永〜泊）は泊にできたイオンタウンへの近道・抜け道として狭い東海道を使う車が増えてやや危険である。 |
写真
＜富田城跡＞近鉄富田駅東すぐ富田小学校と幼稚園北。北勢48家・南部氏居城跡。地場産業育成・神仏保護。室町(1446)〜戦国期5代統治。信長侵攻で落城・滅亡。5代目の2人の孫・仏門に。銀杏の古木が運動場に残る。
＜富田城跡＞近鉄富田駅東すぐ富田小学校と幼稚園北。北勢48家・南部氏居城跡。地場産業育成・神仏保護。室町(1446)〜戦国期5代統治。信長侵攻で落城・滅亡。5代目の2人の孫・仏門に。銀杏の古木が運動場に残る。
＜冨田山長興寺＞伝・泰澄大師(722)大日如来本尊。弘法大師(817)再建。創建当時は悲田院役目。満月上人別当(1242)。南部家菩提寺とし再建(1545)。18C後期から永平寺御直末。「けんか祭」「鯨供養」
＜冨田山長興寺＞伝・泰澄大師(722)大日如来本尊。弘法大師(817)再建。創建当時は悲田院役目。満月上人別当(1242)。南部家菩提寺とし再建(1545)。18C後期から永平寺御直末。「けんか祭」「鯨供養」
＜四日市市富田地区市民センター＞富田小学校西。周辺が「廣瀬五郎兵衛」屋敷。明治天皇の行幸時、ここで合わせて4回休息。その度に富田焼き蛤を賞味。
＜焼き蛤＞「蛤の焼かれて鳴くや杜鵑（ホトトギス）」江戸期は桑名よりも富田や小向（朝日）の焼き蛤が有名。
＜道標＞市民センターと小学校間。この道標は二百�男未療豎て擦�T字路にあった。「右 富田一色・東洋紡績・川越村」
＜善教寺＞79cm木像阿弥陀如来立像（国重要文化財）1241年菰野・杉谷で藤原実重作。1571年信長兵火より逃れ当地へ。胎内に多数の納入文書発見。摺仏千体。「作善日記」鎌倉中期の武士宗教生活を示す重要史料。
＜善教寺＞79cm木像阿弥陀如来立像（国重要文化財）1241年菰野・杉谷で藤原実重作。1571年信長兵火より逃れ当地へ。胎内に多数の納入文書発見。摺仏千体。「作善日記」鎌倉中期の武士宗教生活を示す重要史料。
＜十四橋。十四川と桜並木＞垂坂から流れる十四川。先日歩いた壬申の乱の鵤（いかるが）御遥拝所跡碑の横を流れ迹太川？説の一つ。今は細く小さい川だが、昔はかなりの暴れ川で度々氾濫。
＜十四橋。十四川と桜並木＞垂坂から流れる十四川。先日歩いた壬申の乱の鵤（いかるが）御遥拝所跡碑の横を流れ迹太川？説の一つ。今は細く小さい川だが、昔はかなりの暴れ川で度々氾濫。
＜十四川南の常夜灯＞裏に天保十巳亥年(1839)。中町にはもう1基あったが鳥出神社へ移設。
＜若宮八幡宮＞常夜灯から西へ入り近鉄線路横。氾濫の多かったした十四川を鎮めるために創建。境内には「力石」あり。
＜東海道を富田から茂福（もちぶく）へ歩く＞15世紀初頭に越前朝倉から平維茂子孫がここへ来て茂福城を築き朝倉氏を名乗る。戦国期の北勢四十八家。
＜薬師寺＞弘法大師創建？大同年間(806-809)悪性伝染病に苦しむ人々を救う薬師如来彫刻・祈願。本尊脇に十二神。六十年一度の秘仏開帳。茂福氏本尊。寺は信長戦火焼失。桑名・十念寺芳誉上人再興に努力。
＜薬師寺＞弘法大師創建？大同年間(806-809)悪性伝染病に苦しむ人々を救う薬師如来彫刻・祈願。本尊脇に十二神。六十年一度の秘仏開帳。茂福氏本尊。寺は信長戦火焼失。桑名・十念寺芳誉上人再興に努力。
＜常照寺＞1538年開山。鐘楼は昭和27年(1952)四日市大博覧会の「平和の鐘」
＜東海道・鈎の手＞力石と新設用水道碑。明治35年。茂福地内耕地整理と十四川改修工事。十四川より土管工法で水路・マンボを作り、防災・生活用水として利用。
＜東海道・鈎の手＞力石と新設用水道碑。明治35年。茂福地内耕地整理と十四川改修工事。十四川より土管工法で水路・マンボを作り、防災・生活用水として利用。
＜東海道から外れて昔の富田浜へ＞国道1号を渡り東へ歩く。往古より富田浜は美しい白砂青松の砂浜が続く景勝地だった。
＜富田浜病院前＞遠浅の海水浴場で明治後期から20C半ばまで高級別荘地・海水浴場として発展。東海地方財界人の閑静な避暑地に。夏にはJR富田浜駅は海水浴客で一杯だった。
＜富田浜病院前＞遠浅の海水浴場で明治後期から20C半ばまで高級別荘地・海水浴場として発展。東海地方財界人の閑静な避暑地に。夏にはJR富田浜駅は海水浴客で一杯だった。
＜富田浜には今でも松林が残る＞戦後の伊勢湾台風により浜は打撃を受け、四日市コンビナートなどの汚水や煤煙による環境悪化や名四国道建設で美しかった海浜は見る影もなくなる。「涼しさや松ごしに見る伊勢の海」児童作家・巌谷小波の句。
＜富田浜には今でも松林が残る＞戦後の伊勢湾台風により浜は打撃を受け、四日市コンビナートなどの汚水や煤煙による環境悪化や名四国道建設で美しかった海浜は見る影もなくなる。「涼しさや松ごしに見る伊勢の海」児童作家・巌谷小波の句。
＜富田浜港＞十四川はここに流れ込む。奈良から平安時代までは「富田の荘」。富田一色（朝明川）から富田浜（十四川）の肥沃な耕地では作物が、前の伊勢湾では海産物が豊富に採れた。
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＜富田浜港＞十四川はここに流れ込む。奈良から平安時代までは「富田の荘」。富田一色（朝明川）から富田浜（十四川）の肥沃な耕地では作物が、前の伊勢湾では海産物が豊富に採れた。
＜十四川と豊栄橋＞この橋を北に向かうと富田本町から一色へ向かう。平成12年東海豪雨で豊栄ポンプ場が稼働していたのに洪水発生。十四山水害訴訟に。
＜富田一本松＞市指定記念物。伊勢湾海上からよく見え内海航路の船舶や漁船の航行目印に。先代の松は樹高12m樹齢七百年。伊勢湾台風で立ち枯れ、現在は二代目。
＜富田一本松＞市指定記念物。伊勢湾海上からよく見え内海航路の船舶や漁船の航行目印に。先代の松は樹高12m樹齢七百年。伊勢湾台風で立ち枯れ、現在は二代目。
＜富田一本松記念碑＞1560年羽津城・田原氏と茂福城・茂福氏の戦。鈴鹿・神戸藩（かんべ）軍援護で茂福が勝利。海路から上陸する目印に使用。俳人山口誓子「町なかの 昔の松の 春の暮」句碑。
＜富田一本松記念碑＞1560年羽津城・田原氏と茂福城・茂福氏の戦。鈴鹿・神戸藩（かんべ）軍援護で茂福が勝利。海路から上陸する目印に使用。俳人山口誓子「町なかの 昔の松の 春の暮」句碑。
＜アミカン本社事務所・正門・煉瓦塀＞「網勘」国登録有形文化財。寛政6年(1794)創業のわが国最初の手動式製網機製作会社。
＜アミカン本社事務所・正門・煉瓦塀＞コンクリート造の正門。左右に重厚な趣の煉瓦塀が続く。スクラッチタイル貼りとモルタル洗い出し外壁。
＜東海道に戻り茂福神社＞茂福や富田にも桑名同様に石取神事の祭が残り祭蔵が点在。
＜茂福神社＞応永28年(1421)茂福氏が越前朝倉よりこの地に来て祀る。茂福城落城後は産土神。11月には「亥の子神事」
＜茂福城跡＞市指定記念物。1421年茂福（朝倉）氏築城。1567年城主・盈豊は滝川一益に裏切りの不信を抱かれ、長島城へ誘い出され殺害された。落城後、滝川氏は目代として山口氏を置く 。
＜茂福城跡＞市指定記念物。1421年茂福（朝倉）氏築城。1567年城主・盈豊は滝川一益に裏切りの不信を抱かれ、長島城へ誘い出され殺害された。落城後、滝川氏は目代として山口氏を置く 。
＜茂福城跡＞城跡は朝明川・十四川・米洗川・海蔵川等が形成の沖積平野。里ノ内遺跡（縄文時代〜古代）と同じ場所に築城。
＜茂福城跡＞城跡から西を見る。垂坂山・糠塚（額突）山・斎宮山〜久留倍・大矢知などの大海人皇子の壬申の乱や聖武天皇の東国行幸で歩いた地域が並ぶ。
＜八田（八幡）＞茂福から八田。広い64号線（富田〜山城道路）を渡り、やや天井川状態の米洗（よない）川横の常夜燈（明治35)のある場所に上り坂。
＜米洗川橋＞前回の壬申の乱の道で説明したように米洗川は大海人皇子・御遥拝の「迹太川？説」の一つ。大海人皇子が遙拝に供える御神酒を作るため麹をこの川で洗った名称由来伝説。
＜米洗川橋＞前回の壬申の乱の道で説明したように米洗川は大海人皇子・御遥拝の「迹太川？説」の一つ。大海人皇子が遙拝に供える御神酒を作るため麹をこの川で洗った名称由来伝説。
＜八幡地蔵堂＞「羽津」に入る。この辺りは旧名が「八幡」1889年（明治22年）朝明郡八幡村・羽津村・吉沢村・別名村・鵤村の区域が羽津村となったが、江戸期から羽津という括りがあったらしい。
＜八幡地蔵堂＞「羽津」に入る。この辺りは旧名が「八幡」1889年（明治22年）朝明郡八幡村・羽津村・吉沢村・別名村・鵤村の区域が羽津村となったが、江戸期から羽津という括りがあったらしい。
＜東海道・かわらづの松＞「川原津（須）」の松。江戸期の街道に沿って松並木が立ち並んだ姿を見てみたい。
＜志氏神社一の鳥居と石灯籠＞西へ行くと志氏神社。4Cの前方後円墳。額田連祖の意富伊我都命陵墓。規模は直径30m、高さは5.3m。内行花文鏡、車輪石、勾玉、管玉、小玉等出土。神社建設でかなり破壊が進む。
＜志氏神社一の鳥居と石灯籠＞西へ行くと志氏神社。4Cの前方後円墳。額田連祖の意富伊我都命陵墓。規模は直径30m、高さは5.3m。内行花文鏡、車輪石、勾玉、管玉、小玉等出土。神社建設でかなり破壊が進む。
＜志氏神社鳥居横・東海道左右にある夫婦岩＞昔はここが郡界になっていたよう。良縁祈願などで参詣する人も。
＜森家住宅・土蔵＞志氏鳥居東前。1868-1882入母屋造妻入。屋号が「槌屋」。酒、薬、廻船問屋として繁栄。
＜光明寺＞元は大矢知村青木谷。15C中期高田専修寺眞慧上人が1年在住して真宗高田派に。西の羽津城主・赤堀盛義が16C前期に出家し現在地に移動。後に本願寺派。1511年後柏原天皇・皇子常盤井宮真智上人を養子に迎えた。
＜光明寺＞元は大矢知村青木谷。15C中期高田専修寺眞慧上人が1年在住して真宗高田派に。西の羽津城主・赤堀盛義が16C前期に出家し現在地に移動。後に本願寺派。1511年後柏原天皇・皇子常盤井宮真智上人を養子に迎えた。
＜森源八酒店・城山＞ここで東海道は鈎の手に左折。先程触れた羽津城跡がすぐ西。守護一色氏被官・赤堀氏居城1398年築城。森源八商店は江戸期は「夫婦鈴」の名の土鈴を造り販売。「鈴屋」と呼ばれた。
＜森源八酒店・城山＞ここで東海道は鈎の手に左折。先程触れた羽津城跡がすぐ西。守護一色氏被官・赤堀氏居城1398年築城。森源八商店は江戸期は「夫婦鈴」の名の土鈴を造り販売。「鈴屋」と呼ばれた。
＜道標＞国道沿いに少し南西に行くと大矢知や鵤から来る8号線（大矢知道）分岐点に道標あり。「右 桑名 左 四日市」
＜道標＞「右 四日市 左 大矢知」左に入ると8号線で志氏神社〜鵤〜大矢知の壬申の乱の道。
＜三ツ谷＞三ツ谷は海蔵川と羽津の間の寂しい土地で、江戸期は羽津から移転の数軒があったのみ。
＜多度神社＞海蔵川のすぐ北にある多度神社。明治18年に三ツ谷の住民が創設。
＜三ツ谷一里塚＞江戸より99里。京より26里。海蔵川左岸堤防上。海蔵の由来は「海人蔵」漁師蔵、「仏語」全国に海蔵寺多い、「海草」から等。壬申から聖武行幸時は周辺は海に突き出した岬（崎）だった。
＜三ツ谷一里塚＞江戸より99里。京より26里。海蔵川左岸堤防上。海蔵の由来は「海人蔵」漁師蔵、「仏語」全国に海蔵寺多い、「海草」から等。壬申から聖武行幸時は周辺は海に突き出した岬（崎）だった。
＜海蔵川＝迹太川？＞壬申の乱で大海人皇子が天照大神を望拝した朝明郡迹太川の所在地説には「員弁川・朝明川・十四川・糠塚山・米洗川・三滝川・海蔵川」など各説あるが現在ではこの海蔵川説が有力。
＜海蔵川＝迹太川？＞壬申の乱で大海人皇子が天照大神を望拝した朝明郡迹太川の所在地説には「員弁川・朝明川・十四川・糠塚山・米洗川・三滝川・海蔵川」など各説あるが現在ではこの海蔵川説が有力。
＜法泉寺・京町＞高須藩の八男で桑名藩主・京都所司代だった松平定敬は戊辰戦争で函館。明治期は立場を変え西南戦争まで行ったが、桑名に残った養子・定教は家老たちと城無血開城。尾張藩管轄下に置かれ、しばらくこの寺・法泉寺に幽閉された。
＜法泉寺・京町＞高須藩の八男で桑名藩主・京都所司代だった松平定敬は戊辰戦争で函館。明治期は立場を変え西南戦争まで行ったが、桑名に残った養子・定教は家老たちと城無血開城。尾張藩管轄下に置かれ、しばらくこの寺・法泉寺に幽閉された。
＜東海道を見る・京町〜滝川町＞明治になり松平定教は知藩事となりその後東京へ移動。横浜で英語を学び、アメリカ合衆国に留学。留学後、外務省書記官としてイタリア公使館に勤める。1884年華族令で子爵となる。
＜東海道を見る・京町〜滝川町＞明治になり松平定教は知藩事となりその後東京へ移動。横浜で英語を学び、アメリカ合衆国に留学。留学後、外務省書記官としてイタリア公使館に勤める。1884年華族令で子爵となる。
＜嶋小餅店＞小腹が空いたので醤油味の餅団子を食べた。柔らかい。温かいお茶まで頂きごちそうさま。
＜文蔵餅＞電信柱に広告が残るが店は閉鎖しているようだ。元禄年間創業。（17C後期)
＜三滝橋・三滝川＞御在所山源流付近の3滝、蒼滝、潜戸の滝、百間滝が名前由来。往古は三重川「すへつち橋（土橋）」広重東海道五十三次に描かれる。西約1�劼遼�永町で北東に分派する放水路で海蔵川と合流。
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＜三滝橋・三滝川＞御在所山源流付近の3滝、蒼滝、潜戸の滝、百間滝が名前由来。往古は三重川「すへつち橋（土橋）」広重東海道五十三次に描かれる。西約1�劼遼�永町で北東に分派する放水路で海蔵川と合流。
＜笹井屋・なが餅・北町＞）天文19年(1550)。元は日永のなが餅屋として鹿化川付近にあった。小豆餡を含んだ餅を長く伸ばし柔らかい。同様のものが桑名に安永餅。北町〜中町〜南町と進む。
＜笹井屋・なが餅・北町＞）天文19年(1550)。元は日永のなが餅屋として鹿化川付近にあった。小豆餡を含んだ餅を長く伸ばし柔らかい。同様のものが桑名に安永餅。北町〜中町〜南町と進む。
＜建福寺＞仏涅槃図（天文5年）や泗水の井戸。すぐ南の中部西小学校が陣屋跡で、その周囲に水質の良い豊かな4つの井戸があった。鈴鹿山脈の伏流水。現存するのはここだけ。安政大地震供養塔。
＜建福寺＞仏涅槃図（天文5年）や泗水の井戸。すぐ南の中部西小学校が陣屋跡で、その周囲に水質の良い豊かな4つの井戸があった。鈴鹿山脈の伏流水。現存するのはここだけ。安政大地震供養塔。
＜四日市陣屋跡・市立中部西小学校＞天領だった四日市を管理するために江戸幕府が設置した代官所。1603年、代官・水谷九左衛門光勝造営。江戸期を通し司法・行政中心地。明治初年の伊勢暴動で焼失。
＜四日市陣屋跡・市立中部西小学校＞天領だった四日市を管理するために江戸幕府が設置した代官所。1603年、代官・水谷九左衛門光勝造営。江戸期を通し司法・行政中心地。明治初年の伊勢暴動で焼失。
＜問屋場跡・旧福生医院＞東海道四日市宿資料館。その北・柘植歯科辺りが脇本陣跡。資料館には歴史の語り部さんが大勢いて歴史資料を説明。開館は土日、祝日。
＜問屋場跡・旧福生医院＞東海道四日市宿資料館。その北・柘植歯科辺りが脇本陣跡。資料館には歴史の語り部さんが大勢いて歴史資料を説明。開館は土日、祝日。
＜四日市宿中心＞東海道と浜往還（菰野道）が交わる四つ角。たばこ屋とビル辺りが清水本陣跡。この角の左手に高札場。宮宿（熱田）と四日市は海路「十里の渡し」で繋がる。桑名と比べて船荷や旅客は約五分の1。周辺は海産品や魚市場として発展。
＜四日市宿中心＞東海道と浜往還（菰野道）が交わる四つ角。たばこ屋とビル辺りが清水本陣跡。この角の左手に高札場。宮宿（熱田）と四日市は海路「十里の渡し」で繋がる。桑名と比べて船荷や旅客は約五分の1。周辺は海産品や魚市場として発展。
＜黒川本陣跡を見る＞現在「黒川農薬商会」のある場所に黒川本陣。先程の浜往還を東に行けば四日市湊、西に行けば御在所山麓の菰野藩へ。藩主・土方氏は13代続く。初代・雄氏夫人は信長次男・信雄娘。幼名八重姫。イオンの原点の「岡田屋呉服店」もこの付近にあった。
＜黒川本陣跡を見る＞現在「黒川農薬商会」のある場所に黒川本陣。先程の浜往還を東に行けば四日市湊、西に行けば御在所山麓の菰野藩へ。藩主・土方氏は13代続く。初代・雄氏夫人は信長次男・信雄娘。幼名八重姫。イオンの原点の「岡田屋呉服店」もこの付近にあった。
＜南町角に立つ道標＞柳通を越えて南下すると右折して道標。元は先程の菰野道と東海道の交差角に。四日市の名称は文明5年（1473）伊勢神宮外宮庁宣「四ヶ市庭浦」記述が初見。15C以降に発展。
＜南町角に立つ道標＞柳通を越えて南下すると右折して道標。元は先程の菰野道と東海道の交差角に。四日市の名称は文明5年（1473）伊勢神宮外宮庁宣「四ヶ市庭浦」記述が初見。15C以降に発展。
＜道標＞「手形矢印 すぐ江戸道 すぐ京いせ道」（文化7年1810)。右に曲がっていくと1号線で東海道は消えるが、道向こうの諏訪神社前へ斜めに向かったらしい。
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＜道標＞「手形矢印 すぐ江戸道 すぐ京いせ道」（文化7年1810)。右に曲がっていくと1号線で東海道は消えるが、道向こうの諏訪神社前へ斜めに向かったらしい。
＜諏訪神社前＞この先はアーケードになっているが東海道はそのまま真っ直ぐ進む。「行きわびぬ いざ浜村に立ちよらん 朝明過ぎては 日永なりけり」
＜諏訪神社＞四日市市中央の中部と浜田の地区氏神。鎌倉初期・建仁2年（1202）に信州・諏訪大社の分霊をこの地に勧請し、創祀・伝。
＜アーケードを抜ける東海道・諏訪＞この場所に「オカダヤ」があった。江戸期は岡田屋呉服店していた商人・岡田家。呉服店からスーパーとなり、岡田屋はスーパーオカダヤから社名変更、ジャスコ、のちにイオングループとなる。
＜アーケードを抜ける東海道・諏訪＞この場所に「オカダヤ」があった。江戸期は岡田屋呉服店していた商人・岡田家。呉服店からスーパーとなり、岡田屋はスーパーオカダヤから社名変更、ジャスコ、のちにイオングループとなる。
＜四日市名物・大入道＞江戸後期、文化2年（1805）製作。身の丈4.5m、伸び縮みの首長2.7mで山車に立つと全高は9m。からくり人形では日本一大きい。太鼓や銅鑼に合わせて操作。民話では狸除けの役割？
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＜四日市名物・大入道＞江戸後期、文化2年（1805）製作。身の丈4.5m、伸び縮みの首長2.7mで山車に立つと全高は9m。からくり人形では日本一大きい。太鼓や銅鑼に合わせて操作。民話では狸除けの役割？
＜崇顕寺・丹羽文雄生誕地・北浜田＞崇顕寺長男として明治37年（1904）誕生。文学者だったが、それ以上に文学者を育てた作家。平成17年（2005）に100歳全う。
＜崇顕寺・丹羽文雄生誕地・北浜田＞崇顕寺長男として明治37年（1904）誕生。文学者だったが、それ以上に文学者を育てた作家。平成17年（2005）に100歳全う。
＜鵜の森神社・浜田城跡＞神社名は元は江田神社。文明2年（1470）赤堀氏・田原美作守忠秀が浜田城築城。田原氏は上野国赤堀庄出身。15C初期に田原景信が四日市・赤堀に築城。長男・盛宗を羽津に、次男・秀宗を赤堀に、三男・忠秀を浜田に配した。赤堀三家。
＜鵜の森神社・浜田城跡＞神社名は元は江田神社。文明2年（1470）赤堀氏・田原美作守忠秀が浜田城築城。田原氏は上野国赤堀庄出身。15C初期に田原景信が四日市・赤堀に築城。長男・盛宗を羽津に、次男・秀宗を赤堀に、三男・忠秀を浜田に配した。赤堀三家。
＜浜田城跡＞忠秀は城の西通過の東海道を東に移し交通便向上。市場整備推進。四日市の地名を生む。忠秀・二代後の元網の時、滝川一益に攻められ落城。子・重綱は城脱出。織田信雄に属すが、秀吉と信雄の合戦で討死。鵜の森神社には忠秀以下四代の霊が祀られる。
＜浜田城跡＞忠秀は城の西通過の東海道を東に移し交通便向上。市場整備推進。四日市の地名を生む。忠秀・二代後の元網の時、滝川一益に攻められ落城。子・重綱は城脱出。織田信雄に属すが、秀吉と信雄の合戦で討死。鵜の森神社には忠秀以下四代の霊が祀られる。
＜十六間四方白星兜鉢・宝物＞平安末期製作。近江三上山ムカデ退治伝説や平将門乱を鎮めた俵藤太秀郷（藤原秀郷）を先祖と仰ぐ浜田城主田原氏に伝わった兜。十六枚の黒漆塗の鉄板（十六間）左右の矧ぎ板に鍍金（四方白）鋲の頭を星に見立て鉢状（星兜鉢）
＜十六間四方白星兜鉢・宝物＞平安末期製作。近江三上山ムカデ退治伝説や平将門乱を鎮めた俵藤太秀郷（藤原秀郷）を先祖と仰ぐ浜田城主田原氏に伝わった兜。十六枚の黒漆塗の鉄板（十六間）左右の矧ぎ板に鍍金（四方白）鋲の頭を星に見立て鉢状（星兜鉢）
＜東海道・浜田〜赤堀を歩く＞赤堀駅付近には数年前まで創業二百年の「鈴木薬局」が立派で大きな佇まいで連子格子の美を見せていたが現在はない。赤堀駅から北西へ六百�叩Ａ綾劼寮嵋拆訐廖５�念碑のみ。
＜東海道・浜田〜赤堀を歩く＞赤堀駅付近には数年前まで創業二百年の「鈴木薬局」が立派で大きな佇まいで連子格子の美を見せていたが現在はない。赤堀駅から北西へ六百�叩Ａ綾劼寮嵋拆訐廖５�念碑のみ。
＜大宮神明社＞橋を渡りすぐ西「永宮さん」。往古、東海道辺りまで海浜でその浜に舟付明神が。倭姫命の一時休憩所・伝。四百年前に船付明神炎上。出来つつあった街道（東海道）横に大宮神明社を祀る。幅3m、高さ4mの芽の輪をくぐり抜け神事。
＜大宮神明社＞橋を渡りすぐ西「永宮さん」。往古、東海道辺りまで海浜でその浜に舟付明神が。倭姫命の一時休憩所・伝。四百年前に船付明神炎上。出来つつあった街道（東海道）横に大宮神明社を祀る。幅3m、高さ4mの芽の輪をくぐり抜け神事。
＜大聖院・松井寺＞伝・天平10年（738年）行基開山の古刹。元は西方丘陵の愛宕山に位置。塔頭17院を有した大寺。天正年間、織田信長配下により諸堂宇焼失。時の住職が本尊・不動明王立像を背負って持ち出す。1690年現在地に移動、寺名を大聖院松井寺に。
＜大聖院・松井寺＞伝・天平10年（738年）行基開山の古刹。元は西方丘陵の愛宕山に位置。塔頭17院を有した大寺。天正年間、織田信長配下により諸堂宇焼失。時の住職が本尊・不動明王立像を背負って持ち出す。1690年現在地に移動、寺名を大聖院松井寺に。
＜大聖院・松井寺＞本尊・不動明王立像は平安後期作。国重要文化財。源頼義が不動明王を感得し、京の仏師定朝に刻ませ、生涯念持仏として信奉。毎年1月と8月の28日に開帳。
＜大聖院・松井寺＞本尊・不動明王立像は平安後期作。国重要文化財。源頼義が不動明王を感得し、京の仏師定朝に刻ませ、生涯念持仏として信奉。毎年1月と8月の28日に開帳。
＜道標・大聖院南の角・石碑あり＞「水澤（水沢）は藍より出て紅葉かな大阪羽根積み」「猿丸太夫名歌古跡 すい澤 是より三里」水沢は鈴鹿山脈・鎌ヶ岳や入道ヶ岳登山口。
＜道標・大聖院南の角・石碑あり＞「水澤（水沢）は藍より出て紅葉かな大阪羽根積み」「猿丸太夫名歌古跡 すい澤 是より三里」水沢は鈴鹿山脈・鎌ヶ岳や入道ヶ岳登山口。
＜道標＞東海道から西の水沢集落（巡見道）へ分岐。お茶生産有名。水沢の楓（紅葉）谷は古来より有名。猿丸太夫名歌（小倉百人一首）「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」何度か山登りがてらに訪問したのだが・・。
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＜道標＞東海道から西の水沢集落（巡見道）へ分岐。お茶生産有名。水沢の楓（紅葉）谷は古来より有名。猿丸太夫名歌（小倉百人一首）「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」何度か山登りがてらに訪問したのだが・・。
＜興正寺＞1568年日永は滝川一益の支配下。近隣寺院焼き払い。興正寺は西の丘陵から天正2（1574）年現在地に再建。滝川一益は興正寺の阿弥陀仏を信仰。秀吉・家康の庇護篤く寺領の寄進と諸役免除。
＜興正寺＞1568年日永は滝川一益の支配下。近隣寺院焼き払い。興正寺は西の丘陵から天正2（1574）年現在地に再建。滝川一益は興正寺の阿弥陀仏を信仰。秀吉・家康の庇護篤く寺領の寄進と諸役免除。
＜興正寺と滝川堤と天白川＞滝川氏が天白川の流れを西から南に変え、興正寺を砦に「滝川堤」。日永駅から八王子線が分岐、西日野には伊勢安国寺跡(9C)や旧神戸城大手門が残る顕正寺。室町には洋風近代建築物の亀山製糸（株）工場跡や四郷村役場など。よい場所。
＜興正寺と滝川堤と天白川＞滝川氏が天白川の流れを西から南に変え、興正寺を砦に「滝川堤」。日永駅から八王子線が分岐、西日野には伊勢安国寺跡(9C)や旧神戸城大手門が残る顕正寺。室町には洋風近代建築物の亀山製糸（株）工場跡や四郷村役場など。よい場所。
＜両聖寺＞毎年8月に四百年の歴史の「つんつく（堤築）踊り」踊りながら太鼓を打ち鳴らす。滝川一益母の隠居所を実蓮寺境内に建築する地固め工事？一益が洪水による農民困窮を救う川堤防建築の地固め？などの伝承。
＜両聖寺＞毎年8月に四百年の歴史の「つんつく（堤築）踊り」踊りながら太鼓を打ち鳴らす。滝川一益母の隠居所を実蓮寺境内に建築する地固め工事？一益が洪水による農民困窮を救う川堤防建築の地固め？などの伝承。
＜日永神社＞元は「南神明社」。明治40年以降日永神社改名。13C初期創建。信長伊勢侵攻で焼失。再建後、江戸期に神戸藩主本多氏の崇敬。
＜日永神社境内・東海道最古？の現存道標1656年＞元は日永追分に。仏性院（川原町）開祖・恵心建立。嘉永2（1849）年、現在の大道標建立まで日永追分に建つ。正面「大神宮」左面「山田」右面「京」四日市市有形文化財。「南無阿弥陀仏 恵心」「京」「山田」
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＜日永神社境内・東海道最古？の現存道標1656年＞元は日永追分に。仏性院（川原町）開祖・恵心建立。嘉永2（1849）年、現在の大道標建立まで日永追分に建つ。正面「大神宮」左面「山田」右面「京」四日市市有形文化財。「南無阿弥陀仏 恵心」「京」「山田」
＜日永・薬師堂＞市指定文化財・薬師如来座像。鎌倉時代中期作。元は伊勢安国寺旧像。天正年間、安国寺炎上時、日永村実蓮寺に。1816年現在地。実蓮寺は東海道と日永カヨー間。滝川一益母の墓、家紋が菊の紋。1522年伏見宮皇女今日姫入寺。
＜日永・薬師堂＞市指定文化財・薬師如来座像。鎌倉時代中期作。元は伊勢安国寺旧像。天正年間、安国寺炎上時、日永村実蓮寺に。1816年現在地。実蓮寺は東海道と日永カヨー間。滝川一益母の墓、家紋が菊の紋。1522年伏見宮皇女今日姫入寺。
＜日永一里塚＞民家の狭い軒先。江戸より百里。京より25里。両側に榎木があったが明治2年に伐採。元は5m四方、高さ2.5mの塚。
＜東海道名残の松＞日永と泊村の間。家は一軒もなく松並木の縄手道。戦争中に多くの松は松根油を採取のため切り倒し。
＜伊勢藏・味噌・醤油＞大海人皇子の壬申の乱時の道は東海道より西の丘陵山麓を通過。南部丘陵公園辺りか？登城山？白髭神社？泊古里城跡？日永城跡？現在の東海道辺りは海浜地帯。
＜伊勢藏・味噌・醤油＞大海人皇子の壬申の乱時の道は東海道より西の丘陵山麓を通過。南部丘陵公園辺りか？登城山？白髭神社？泊古里城跡？日永城跡？現在の東海道辺りは海浜地帯。
＜日永追分・東海道日永郷土資料館＞日永郷土史研究会。土蔵付きの商家建物。名産だった「日永足袋」「日永うちわ」街道（東海道・伊勢街道）などに関わる資料など展示。水・日は午前中のみ。土は午後4時迄。
＜日永追分・東海道日永郷土資料館＞日永郷土史研究会。土蔵付きの商家建物。名産だった「日永足袋」「日永うちわ」街道（東海道・伊勢街道）などに関わる資料など展示。水・日は午前中のみ。土は午後4時迄。
＜日永追分を見る＞東海道と伊勢街道分岐点。国道1号追分交差点。旅籠や茶店あり繁栄。三重県指定記念物（史跡）伊勢神宮二の鳥居：安永3年（1774年）建立。伊勢神宮式年遷宮毎に神宮古材を使い建替。常夜燈は安永3年（1774）建立。
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＜日永追分を見る＞東海道と伊勢街道分岐点。国道1号追分交差点。旅籠や茶店あり繁栄。三重県指定記念物（史跡）伊勢神宮二の鳥居：安永3年（1774年）建立。伊勢神宮式年遷宮毎に神宮古材を使い建替。常夜燈は安永3年（1774）建立。
＜日永追分・道標＞嘉永2年（1849年）建立。「左いせ参宮道」「右京大坂道」「すぐ江戸道」。前述の通り旧道標（1656年）建立は日永神社に移転。
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＜日永追分・道標＞嘉永2年（1849年）建立。「左いせ参宮道」「右京大坂道」「すぐ江戸道」。前述の通り旧道標（1656年）建立は日永神社に移転。
＜日永追分・神宮遙拝御鳥居＞津出身の伊勢商人渡辺六兵衛が遥拝鳥居建設。先代は1973年伊勢神宮式年遷宮時に伊雑宮鳥居を移建。現在は平成28年移設で10代目。昔は伊勢街道をまたぐように建てられていた。
＜日永追分・神宮遙拝御鳥居＞津出身の伊勢商人渡辺六兵衛が遥拝鳥居建設。先代は1973年伊勢神宮式年遷宮時に伊雑宮鳥居を移建。現在は平成28年移設で10代目。昔は伊勢街道をまたぐように建てられていた。
＜日永追分・湧水泉＞追分は日永飛地。東海道中膝栗毛に登場する鍵屋、浅草屋、野口屋等の旅籠や茶屋。両替商「綿屋」も。
＜四日市あすなろう鉄道・追分駅＞明治44年三重軌道。大正6年三重鉄道。昭和19年三重交通内部線。昭和46年近畿日本鉄道。平成26年四日市あすなろう鉄道。「あすなろう」narrow gauge狭軌のこと。現役ナローゲージ鉄道（線路幅762mm）は日本に3事業者のみ.桑名の北勢線とここで、三重で2事業者ある。
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＜四日市あすなろう鉄道・追分駅＞明治44年三重軌道。大正6年三重鉄道。昭和19年三重交通内部線。昭和46年近畿日本鉄道。平成26年四日市あすなろう鉄道。「あすなろう」narrow gauge狭軌のこと。現役ナローゲージ鉄道（線路幅762mm）は日本に3事業者のみ.桑名の北勢線とここで、三重で2事業者ある。
感想
三重県内の東海道は時々歩いているが、歩く毎に古民家が建て替わったり、史跡が消滅したり、区画整理があったり。誰も時の歩みを止めることはできないと感じる。あちこちにある鳥居も安全面その他を考えると成り行きが心配な今日この頃。文化財として守れるものは努力して守ってあげたいが・・。
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