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Yamareco

記録ID: 222632
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沢登り
北陸

奥飛騨 高原川支流沢上谷(沢を異性に例えて言うと)

2012年09月07日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:30
距離
4.4km
登り
500m
下り
259m

コースタイム

9:30入渓-9:45枝沢出合-
10:00五郎七郎滝-10:15本流-10:30枝沢出合-
10:45岩洞滝-11:00本流-(休憩10分)-
12:35蓑谷大滝-(巻き道を探して10分ロス)-12:15大滝上の落ち口-(休憩10分)-12:45二俣-
12:50遡行終了-13:00県道89号合流、終了

 ※終了地点の県道89号合流ポイントに、車や自転車などデポしておくと、帰りの林道歩きを省略できてよい。
天候 晴れ!
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前夜、道の駅「奥飛騨温泉郷上宝(かみたから)」で車中泊。
駐車場は広く、たくさんの車が車中泊していた。
コース状況/
危険箇所等
高原川支流沢上谷(そうれだに)は一般ルートではありません。

◆荒れている箇所、大高巻き、急傾斜のスラブ歩きがあるので、メットやガチャ類の基本装備は必要。

◆沢登りの訓練経験のある人にとっては大変やさしい、初級ルート。
アプローチがない分、例えば赤木沢と同グレード設定がしてあったとしても、
明らかに沢上谷のほうがやさしい。
沢登り初めての人の訓練コースといった感じです。
沢と県道がクロスするポイントより手前から入渓。さっそくナメ!
沢と県道がクロスするポイントより手前から入渓。さっそくナメ!
県道の下をくぐっていきます。
県道の下をくぐっていきます。
1つ目の支流を詰めます。予想を反して沢床が高く滝となって合流していました。
1つ目の支流を詰めます。予想を反して沢床が高く滝となって合流していました。
五郎七郎滝。今日は水量が少ないな!
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五郎七郎滝。今日は水量が少ないな!
ここは急傾斜のナメなので、足裏をしっかり意識して下ります。すがるものは何もなし。
ここは急傾斜のナメなので、足裏をしっかり意識して下ります。すがるものは何もなし。
この沢は蛇が多かった。二回ばったりご対面!
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この沢は蛇が多かった。二回ばったりご対面!
本流に戻ります。踏み跡ばっちり。
本流に戻ります。踏み跡ばっちり。
時折小滝がありますが、ほぼ皆無。釜も少ない。思ったより明るい沢で気持ちがいいな〜。
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時折小滝がありますが、ほぼ皆無。釜も少ない。思ったより明るい沢で気持ちがいいな〜。
どこまで行ってもナメ。
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どこまで行ってもナメ。
2つ目の支流が合流しています。荒れていますが、沢から離れず忠実にたどった方が無難。
2つ目の支流が合流しています。荒れていますが、沢から離れず忠実にたどった方が無難。
岩洞滝。こりゃあすごい…!
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岩洞滝。こりゃあすごい…!
ちょっと想像できない大滝です。
ちょっと想像できない大滝です。
名前の「岩洞」っていうのもうなづけます。
名前の「岩洞」っていうのもうなづけます。
その後平凡な沢を歩くと、すぐまたハイライト登場! あの巨大な滝はなんだ…?
その後平凡な沢を歩くと、すぐまたハイライト登場! あの巨大な滝はなんだ…?
で、でかすぎる。想像以上だった…!
で、でかすぎる。想像以上だった…!
終始ナメなので、大滝までスラブ。見るのはいいけれど、直登不可。
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終始ナメなので、大滝までスラブ。見るのはいいけれど、直登不可。
さっきの岩洞滝もすごかったけれど、否、こっちの蓑谷大滝のほうがハイライトだ! ひゃっほ〜!
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さっきの岩洞滝もすごかったけれど、否、こっちの蓑谷大滝のほうがハイライトだ! ひゃっほ〜!
遡行の核心も蓑谷大滝の巻きです。木登りのような大高巻きは、ちょっとスリリング。
遡行の核心も蓑谷大滝の巻きです。木登りのような大高巻きは、ちょっとスリリング。
ここからまだまだ上へ。
ここからまだまだ上へ。
岩につきあたって左かと思ったらNG。右へもっと上がってから左でした。1箇所だけピンクテープあり。
岩につきあたって左かと思ったらNG。右へもっと上がってから左でした。1箇所だけピンクテープあり。
記録に必ず現れる立派な杣道に合流。クライマーの目でクラックを眺める夫。うすかぶりで難しそう。
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記録に必ず現れる立派な杣道に合流。クライマーの目でクラックを眺める夫。うすかぶりで難しそう。
ここ数年でロープが張られたようだ。ちゃんとしたクライミングロープで、頼っても大丈夫そう。
ここ数年でロープが張られたようだ。ちゃんとしたクライミングロープで、頼っても大丈夫そう。
しかし下る。50m程どんどこ下る。急傾斜でロープと木が頼り。
しかし下る。50m程どんどこ下る。急傾斜でロープと木が頼り。
ジャスト大滝の上に出る。大滝から落ちたら絶対死ぬので、落ち口を見に行ったりはしません。さらにナメ・ナメ・ナメ!
ジャスト大滝の上に出る。大滝から落ちたら絶対死ぬので、落ち口を見に行ったりはしません。さらにナメ・ナメ・ナメ!
おっと、ミニ両門の滝のようだ。右が本流。
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おっと、ミニ両門の滝のようだ。右が本流。
うわさの、頼りない残置ロープに頼るしかないスラブの滝…
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うわさの、頼りない残置ロープに頼るしかないスラブの滝…
こりゃあダメだ。このロープは危ないと認識したほうがよい。巻き道、ないのかなあ?
こりゃあダメだ。このロープは危ないと認識したほうがよい。巻き道、ないのかなあ?
さらに続くナメを歩くと二俣になり、左に橋を見ながら右へ。ナメの二俣って模型で作ったみたいな様相。
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さらに続くナメを歩くと二俣になり、左に橋を見ながら右へ。ナメの二俣って模型で作ったみたいな様相。
ほどなく大きな橋(目的の林道)が現れ、遡行終了。
ほどなく大きな橋(目的の林道)が現れ、遡行終了。
林道わきに自転車をデポ。県道とはいえ悪路で、ガッタガタだったけれど、入渓ポイントまで15分で戻れた。
林道わきに自転車をデポ。県道とはいえ悪路で、ガッタガタだったけれど、入渓ポイントまで15分で戻れた。
車で迎えに来てくれるまで、スパッツや服を乾かす。いやあ、いい天気!
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車で迎えに来てくれるまで、スパッツや服を乾かす。いやあ、いい天気!

感想

週末は雨予報だったので、
すき間の晴れ間を見込んで涼みに沢登りへ。
記録を調べていて「観光コースみたいだな」と思ったけれど、
そこは沢ですから、基本装備は携行していく。

自分で沢へ行くことが増えそうだったし、冬もあるしと思い、
今回8.3ミリ×30mロープを購入した。
ギル(gilmonte)というメーカーで、ダブルの基準を満たしている。
これまでは50mのダブルを持って行っていたので、
おかげで、2.6kg→1.5kgに重量ダウンできた。

登ってみた感想は…、
腹八分目というか、まあ、そんな感じ。
何しろ終始ナメで、小滝もほとんどなく、
出てくる大滝もナメだから直登できない。
泳ぐには浅すぎるし。

これでも私、ナメ大好きサワノボラーだけど、
今回初めて「ああ、ナメだけじゃ駄目なのね…」と、
まるで異性の好みがわかったような気持ちを味わった。
3mでも5mでもいいから、やっぱり滝登りあっての沢登りなんだわ。
険しく厳しい登攀があるから、ナメに癒されて感動するんだわ。
ナメだけを求めちゃいけないと思った。笑
(異性に例えれば、優しいだけの男はモテない、ってことデス。笑)

夫は前回赤木沢に連れて行かれた後だったので、
「あっけなかったな」と拍子抜けしていた。
行く前は「帰ったら焼肉!」と宣言していたけど、結局食べなかったし。
入渓〜終了ポイントまで、すべて林道と並走している安心感も、
この沢がやさしく思える理由だと思う。

そんなわけだけど、短いルートの中で、
枝沢を詰めながら特徴ある大滝を3つも見られるのは、一度訪れる価値があるし、めずらしい沢だ。
シーズン始めの足慣らしか、
紅葉時期(10月)に歩くのがいちばん楽しめるかもしれない。

ま、天気の良い日に沢で涼むという目的は達成できたので、
気持ちの良い1日でした♪
沢の好みも分かったしね♪

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コメント

す、すばらしいっす。
>3mでも5mでもいいから、やっぱり滝登りあっての沢登りなんだわ。
>険しく厳しい登攀があるから、ナメに癒されて感動するんだわ。

感動しました
2012/9/10 20:22
そ、そうですか!?
メリハリというか、バランスというか…。

最近、「いい沢」ってなんだろうと思います!

沢上谷は「おもしろい沢」ですけど。

ガイドブックとか山行記録で「いい!」と言われているものには、それなりの理由がありますね
2012/9/10 22:57
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