阿弥陀北稜
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
・美濃戸口からの林道は数箇所雪が残る程度でほとんど地面が見えていた。 ・南沢凍結箇所ありチェーンスパイクが効く。 |
写真
感想
今回、冬バリでリードをするというのが個人的な目標だった。
そのため前日もNテツさんとロープワークの確認をしてイメトレ。初心者同士だけど、ラインのやりとりでロープワークの確認(意思疎通)ができるのは、これまで何度も一緒にロープを組んで練習したおかげだと思う。
当日朝、寝坊して遅くなったので赤岳山荘出発6:50。明るくなるの早くなった〜
一番心配だった天気はまさかの快晴!Nテツさんついに雨男返上!?
南沢からのゆるやかな登り、ペースが上がらない。スロースターターなので行者着く頃ようやくエンジン温まってきた。
行者でガチャ付けて出発。気温は低いけど風もなく青空、絶好の天気!
1月の赤岳PH時、何度も阿弥陀方面を眺め、北稜の取り付きや尾根に上がるライン、中岳沢の様子などを見ていたため今回ルートのイメージがしっかりできていた。複数のトレースがあって、どれも北稜方面へ向かうのだけど、迷わず自分のイメージしたラインを進む。
行者以降、全体的に雪が締まっていてとても歩きやすかった。今シーズンどこ行ってもグズグズの雪ばかりだったのでだいぶ快適に感じる。トレースのおかげもあり、あっという間にジャンクションピーク。
Nテツさんに先頭を譲り、第一岩稜へ。岩壁に近づくと取り付いているパーティーが見えてきた。…リードをしているあのヘルメットは、アユミンに違いない!同じに日に入ると聞いていたアユミン&Yさんペアだった。そしてその後ろに取り付き待ちがもう一組。よく見るとこちらは、L学でお世話になっているY講師を含む某山岳会パーティー。知り合いばかりでなんだか嬉しい。
岩にはほとんど雪が付いておらず、記録で見たものよりさらに登りやすそう。
阿弥陀北稜に行くという話が出たときからリードするイメージで準備してきたので、1ピッチ目のリードを申し出る。3ピッチに細かく切るかと提案されたけど、そうすると1ピッチ目の終了点すぐそこに見えていてなんだか短い…、繋げて2ピッチで行きたいと提案。
待ちがあるおかげで、入念に準備とイメージができた。Nテツさんとノーコールの合図を確認する。ギアは念入りに多めに受け取った。
ピカピカのペツルが点々と打ってある。上部はなだらかになるのでランナー取らなかったけど、岩が露出していたのでとれたと思う。第2岩稜の前で、前のパーティーがビレイ中。ロープセットすると交差してややこしくなりそうだったので、セルフだけとらせてもらいちょっと待機。
待機やビレイ中寒くなると思い着込んだけど、日差しがガンガン当たり全然寒くない。引き上げ中むしろ暑くてしょうがなかった。
2ピッチ目リードはNテツさんにバトンタッチ。しっかりボディビレイで引き上げてくれました!
あとは山頂まで詰めるだけ!山頂に着くと、アユミン&Yさんのお出迎えとグータッチ!L学初級同期で同じ日に同じルートで山頂に立つってなんだか嬉しい!
下山は、中岳沢へ。ジャンクションピークに上がる途中もこの沢の形状と雪を見ながら登った。弱層テストも行い、いざ下山。
あっという間に行者小屋に到着。お疲れ様でした!
途中ワルCLアドバイスももちろんあったけど、Nテツさんと二人でアプローチの確認からリード、下山まで判断&実行できて二人で喜んだ。
しかし雪質や天候にも恵まれ、本当に良い条件だった。毎回こんな好条件が揃うわけないので、悪い条件のときや、今度は後輩と来たりした時もその都度の判断できるようにならなくては。
今までで一番事前にイメージができてたバリエーションルートだったから、できたことばかりに目が行ってたけど、"最低限のことができた" だけで ”より良い方法”には目が向けられなかった。達成満足レベルの天井が低い。
行けるだけで満足、から内容まで求められるようになるには、まだまだ色々足りないなーと思った次第です。
3年目の漠然としたバリエーション目標は、ワル男に私の判断もパートナーとして認められるようになることと、同等の仲間とアルパインルートに入ることです!
ワルさん、Nテツさん、そしてYさんアユミン、皆様どうもありがとうございました!
↓ 今回ワルさんは終始動画撮影。コチラです。
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