村岡城址&高森城址(雪割草探訪)

コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
絶好の登山日和となり馬ノ髪山にでも行ってみるか、と計画書を作り始める。しかし、パソコン不調で全然進まず。計画書不提出もやむなしと出発する。エンジンをかけ出発となってから村越城址へ変更する。馬ノ髪山はおそらく誰もいないであろう。なにかトラブルがあれば致命傷になりかねない。雪割草が見ごろだという村岡城址なら人も大勢いて何かあっても何とかなるでしょう。ここ三年ばかり、西生寺絡みの花見が続いたので新規開拓である。弥彦山の花見は、いつもは三人で出かけるが、今年は一人である。まあ、次年度の下見を兼ねたようなものである。
道の駅で、村岡城址の位置を確認し、116号線バイパスから下道へ降りると村岡城址の位置がわからない。ナビはあるが壊れていて目的地をセット出来ないのだ(-_-;) こういう場合は、地元の人に聞くのが一番である。しかし、これがなかなか思うようにはいかないのだ。山間地では人がいないのが常なのだから。ところが今回はすぐに、片付け物をしているおばあちゃんが見つかった。登山口の目標としていた浄法寺はすぐ近くだった。「雪割草を見に行く」という私に「高森城にも雪割草があるよ。直ぐ近くだから見て行って」と勧めてくれた。今日の目的の第一は村岡城址だから、まずはそちらへ。そのあと高森城祉に回ることにした。せっかくおばちゃんが教えてくれたのだ。義理と人情の世界。新潟出身の三波春夫の歌の一節「行かねばならぬのだ〜!!」
駐車場に車は3台。付近に人影はない。一段上がったところにも駐車場はあるようだ。静かだなあ。杉並木の道を進み立派な門をくぐる。道は数本ある。ちょうど、雪囲いの撤去作業を行っている方が来たので聞いてみると、どちらに行っても上には行ける、という。お寺さんだから墓が林立しているが、右手の方から上を目指す。キクザキイチゲやカタクリの咲くお墓の斜面を登っていくと道は途切れた。しかし、尾根はすぐそこだ。そのまま少し藪中を進むと道に出た。おじさんの言う「どの道を行っても行ける」というのはこのことか。まあ、間違ってはいない。
まず右手へ進む。道路の両サイドに雪割草が咲いている。今年初見の雪割草。春だねえ。そのまま進むと「日蓮上人ゆかりの地 妙法寺から見た方角」と彫られた石の方位盤がある。道は下部へと続いていて下っていけば車を置いた駐車場である。戻る形で道を進む。平らな道である。道の両脇を雪割草が彩る。登山道としては広い道である。見た目、中高年が多い。子供連れのパーティーもある。アットホームな雰囲気の登山というよりはハイキングの趣きだ。いいねえ、こういうノンビリ感は。
「妙見山 二ノ丸跡」は小広い平地でテーブルや椅子があり、いい休み場である。村岡城址の石碑の有るところが本丸で「碑陰」と記された村岡城のいわれが書かれた説明版がある。それには「湮滅」「亀鑑」「爾来」「後昆」など難読字が続く。歴史ある遺跡というのはわかるが無学な私はお手上げである。子供達も遠足などで訪れるだろうから、もう少し易しい表現の方が良いのではないだろうか。老婆心ながら気になります。
本丸まで来たので後は降りるだけだが、道を教えてくれたおじさんが「海の見える眺めの良いところがある」と言ったところに寄ることにする。おじさんはたしか「クッタ」と言った。「久多」と書かれた看板があり、これは「クッタ」と読むのかと、矢印に従って進むが、海に向かうどころか逆行する。おかしい、と思うころ左手に分岐する道があった。左へ行っても海に近づくのでそちらへ進んだ。しばらく歩いたが徐々に下って行って雑木林が優勢になる。これは明らかに間違い、と戻る。看板をよくよく見ればやっぱり「久田」への道は真っ直ぐだ。これは参った、と思案していると中年の女性がやってきたので聞いてみると「私も行くところだ」というのでついていくことになる。
右手のクッタに入る分岐は、そこからかなり歩いたところであった。私の見た道路標識は間違っていなかったのだ。矢印は「真っすぐ行けば分岐がある」という意味だったのである。正確な地図を持っていなかったのが間違いのもとである。いつもの反省猿。そこからは一本道。花もたくさんあってルンルン気分。林を抜けると真っ青な空。青い海。一気に解放感に満たされる。いいね〜。しかし、花に見とれて一気に久田城址とはいかなかった。ゆるゆる歩いて久田城址到着。
先客は2組。どちらも夫婦連れであろう。私らも見た目は夫婦連れだ。相手が新潟市出身とあってはなおさらではないか。まあ、そんなことはどうでもよいが、出雲崎側に緩やかに弧を描いて伸びる海岸線の風景が抜群である。まるで日本画の世界。こんなところに城を作って、政務や見張りをやろうなんて戦国大名としての資質を疑ってしまう。これでは景色に見とれて、いい気持でいつの間にか舟を漕ぐばかりで政務は進むまい。
道案内していただいた彼女が新潟市出身ということもあり、あれこれ話は弾んだ。話をしているうちに、高森城祉の話になって一緒に行くことになる。彼女は、今日は三条で泊まるということである。新幹線ならば、時間の制約があるが、それが無いので三条まで送ることにした。どうせ通り道である。私は一人旅がほとんどなので話し相手が出来て記憶に残る山旅になるに違いない。
夫婦連れと思われるパーテーがトンビに、おにぎりを取られるハプニングが起きた。トンビにアブラゲ、というのは聞いたことはあるが、トンビにおにぎりは聞いたことがない。音もなくやってきてあっという間に取っていったらしい。ほんと、世の中何が起こるかわかったもんじゃない。さて、高森城址へとは思えども、花、花、花の連続で帰りの足は遅々として進まず。急ぐ旅ではない。まあ、いいではないか。
記憶頼りに朝方、道を聞いたところまでは来た。さあ、あとは詰めだ。概略図を見ながら車を進める。近くまで来たことは間違いない。ちょうど道に出てきた小父さんに聞いてみると高森城址は目と鼻の先だった。登山口にはお寺さんがあるはずだが、大きめの家があるだけだ。Aさんが車を降りていくと、若い女性がやってきて案内してくれることになる。思わぬ展開に恐縮しきりである。
たしかに村岡城址と比べるとわかりずらいところである。雪割草の数は少ないが、コシノカンアオイ等もあった。案内していただけなかったら花に合うことができたかどうか怪しいものである。
よくよく調べてみたら、この一帯の丘陵には、道が綿々と続いているのかもしれない。路傍にはひそやかに花が咲いている。いつか、そんな道を彷徨してみたいものですね。夢だけど。
次々と早春の花盛りですね。
世の中の不穏な空気をしばし忘れます。
ユキワリイチゲもオウレンも
こちらは少し早かったですが
どれも教えてくれた方のおかげで
見ることができました。
親切に応えたい思いもあり張り切って見に行きます。
盗るような人には教えたくないですもんね
いつも小鳥や花のレポ楽しみにしています。その時覚えた名前は、実は覚えた"つもり"で覚えていないんですね。なかなか思い出せないのがもどかしいです(-_-;)
花辞典みたいなものを作ろうか、なんて思うのですが、いつも中途半端で終わってます。生来のものぐさですから。いつも計画倒れです。
コロナに負けずにがんばりましょう。ではまた。
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