過去の山行・別山尾根から劔岳ピストン
天候 | 初日は夕立あったが、残り2日間は雨はなし |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
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その他周辺情報 | 剣山荘二泊 |
写真
感想
山登り?なにそれ?美味しいの?
野球やスキーとか、スポーツは好きな方だったが、ひょんな事で足を骨折し日頃の運動不足を痛感。そこで、リハビリのウォーキングから高じて登山をする様になったのだが、転機となった山は初心者の私がまず目標とした山である劔岳だ。この山のためにすずめの涙ほどの僅かな努力をして、万全とは程遠い準備のもと、この山に挑んだ。メンバーはリーダーの山慣れたひとりの女性の以外は、あの劔だったら登りたいと言う職場中心の素人集団で構成された。この時の私はリーダーにおんぶに抱っこされるつもりで、今思えばとても安易に構えていた。
初日は仕事の都合で、皆より遅れて室堂に入り、今日の行程は麓の剣山荘に行くだけ。ちんたら歩いてたら、剣山荘に着く直前で大雨に打たれてびしょ濡れになって到着。先に着いていたメンバーが気を利かせてくれてすぐシャワー室を使わせてくれた。ただ、初めての山小屋利用だった事もあって、なんだか訳が判らぬまま、夕食取ってお酒を食らって蚕棚の上の段の自分のスペースで速攻寝た。皆は星が綺麗だと外に出ていた様だけど。
快晴の翌日、いよいよ劔岳へ。朝食取って出発しようとしたら、もうすでにすごい数の登山者達が列をなしている!ペースが遅いのは私にとっては有り難かったが、前劔から全く前が動かなくなった!1時間ぐらい待機していたと思うが、一向に前が進まない。メンバーのひとりが冷えてきて辛いと言い出す。するとここでリーダーがすかさず撤収を決定!最終日の明日、立山三山を巡って帰る予定を止めて、劔岳ピストンしたら直帰するとの事。えー、せっかくここまで来たのに〜もったいな〜い!まだ多くの方が並んでいるのを横目に来た道を引き返す。昼前には剣山荘戻ってまた宴会開始。酔いも手伝って、早々にまた蚕棚へ。夕食の時間に起こされて、また飲んでたら真っ暗の中をヘッデン付けて帰ってくる登山者多数。あー、あの時引き返して正解だったなー。
最終日の3日目は昨日の事もあり、夜明け前のスタート。朝日がとても美しかった。平蔵の頭ぐらいから、また渋滞し始めたが、まだちょっとずつ進むので、昨日なんかよりは全然マシ。どうもツアーのグループが命綱を繋いだりするので遅いみたい。こっちも早くないので、人の事は言えないが…そしてついにカニのタテバイへ。ガイドブックに書いてある程、上りなのでそれほど怖くは感じなかった。そうこうしてるうちに劔岳山頂へ到着。曇っていたので、さほど展望はよくなかったが、やっぱり嬉しかった。ただ、下山する際に通過しないといけないカニのヨコバイが気になって、混雑する山頂ではあまり落ち着けなかった。確かにカニのヨコバイは切れ落ちた崖が目に入るし、一歩目が見えないところに足を置くので、そこは怖いが、一歩目さえなんとかなれば、あとは横移動なんでなんとかなる。無事クリアしてやれやれかと思ったが、その後も気が抜けない。ざれた往路と復路が同じ斜面の通過には自分も含めて登山者が落とす石が一番怖かった。剣山荘に無事戻り、デポしていた荷物をピックアップして室堂に戻る。そんなに歩いてないのに、なんか体は疲れてる。足が重くて全然歩が進まないとリーダーに愚痴ってたら、劔沢で初めて野生の熊を見た。しかも、親子。確か子供を連れている親熊って怖いんじゃなかったけ?重い足が突然急に動き出す!劔沢を駆け上がって雷鳥沢へ転げ降りればもう安心。雷鳥荘でゆったり入浴し、室堂から富山経由で帰京した。
こんなに混雑するとは思いもよらず、3連休の別山尾根ルートにはもうこりごりだが、いつもながらリーダーの的確な判断には大いに感心した。また無理のない計画、そして予備日の重要性を実感した。登山?いろいろと楽しいじゃないか。また劔は特別な山だ。一般ルートからだったが、この当時の自分にはとても良い自信になった。これに味をしめて翌年に徘徊した裏劔も辛かったけど、これもまたいい思い出だ。今はコロナ騒動を無事乗り切って、今年中に早月尾根の方から皆と劔に行けたらいいなぁって思う。
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