早池峰山 (早池峰) 1917.00m
コースタイム
8:10
5合目―山頂―5合目―登山口(小田越)―
過去天気図(気象庁) | 2005年06月の天気図 |
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コース状況/ 危険箇所等 |
つどいの森・こもれびの宿―(県道25号線)―登山口(小田越)―1合目・御門口― 8:10 5合目―山頂―5合目―登山口(小田越)―つどいの森・こもれびの宿(泊) 10:50 11:00 13:05 木漏れ日の宿〜小田越登山口〜1合目・御門田〜5合目〜早池峰山〜1合目・御門田〜小田越登山口〜木漏れ日の宿(泊) |
写真
感想
ハヤチネウスユキソウは漸く芽を出したところだった。
天気 曇り、雨
今日は早池峰、僕としては是非登りたい山である。昨日岩手山をパスしたので尚更だ。
章夫は昨日の岩手山の疲れが取れないのでパスするという。
宿で教えてもらった通り、宿から下がって、高速、線路、国道4号線を越え、橋を渡る。
国道396号線に入って南下、紫波で左折、県道25号線・紫波川井線を東進する。
やがて早池峰ダム、岳、河原の坊を過ぎて、小田越の登山口に着く。
欝蒼と木が茂り、奥深い森林である。左手に登山口の標識があり、登山案内板がある。
少し行った右側に小屋があり、登山監視所である。
監視員が来てここは駐車禁止だという。向かいの道路脇に止めてある名古屋ナンバーの車を指して、これも駐車違反だ、と。熊のことを訊くと、去年出たことがある、と。
今8時、章夫との待ち合わせは2時河原の坊、若し引き返す時は2時までに此処、と約束する。
東北北部はまだ梅雨に入っていないが、今日は天気が好くない。雨は降っていないが、今にも降りだしそうで、ガスが垂れ込めている。
登山道は整備されていて、木道も作られている。辺りは原始林で、なるほど熊がいてもおかしくない感じである。僕の外には誰もいない。笛を吹きながら登って行く。
少し傾斜が急になって、1合目・御門口に着く。ここは小広い瓦礫の原っぱであり、ここから上は本格的な岩礫の急斜面となる。
大小の岩を掻き分けたり、乗り越えたり、小さな崖を攀じ登ったりの連続である。
男の人が1人降りてきた。昨日岩手山で会った人である。今朝4時に登り始めた、と。暫らく行くとまた1人降りて来る。この先の道の様子や上の天気のことなど教えてもらう。上までずっとこんな道だという。こんな山も珍しい。
若者が2人やって来て追い越して行った。
霧の粒が大きくなって濡れるので雨具を出して着る。
ここの特産種であるハヤチネウスユキソウは、産毛をまとっった白っぽい葉っぱが4,5枚、丈はまだ3,4cm、花が咲くのはまだ先だ。
5合目に着いた。先ほど追い越して行った2人の若者が休んでいる。
ザックカバーを忘れ、ザックが濡れるので、ザックの上から雨具を着る。雨具を取り出すとザックは水筒と食料だけなので、少し窮屈だが着る事が出来た。ザックが背中に密着して歩き易い。
高年カップルが降りてきた。河原の坊から登って来た、と。河原の坊コースの岩場の様子を尋ねる。濡れていて大変だった、と。下山は、予定を変更して、小田越コースと決める。章夫は、2時に河原の坊に降りて来なかったら、迎えに登って行く、と云っていた。
となると2時までにはどうしても小田越に着かねばならない。急がねばならぬ。不安になってきた。
傾斜が更に急になり道は険しくなった。風もやや強くなってきた。
のっぺらの巨岩に梯子がかかっている。傾斜は鉛直に近い。2つ繋がっていて、合わせると10m以上だろう。踏み外したりしたら大変だ。今日は濡れているから滑り易い。
慎重に1歩1歩登って行く。梯子を登りきると、やがて傾斜が緩み、稜線に出る。
時計を見ると11時少し前だ。ここまでに3時間弱かかっている。2時までにはあと3時間ある。3時間かけて降ればいいことになる。大丈夫だ。
頂上の小屋が見える。雪が少し残っている。最後岩礫の小高い崖を登ると小屋である。一段高いところに赤い祠がある。いたる所剣が天を突いている。ここまでの登頂を感謝し、これからの下山の無事を祈る。
ソロの高年男性に、小田越コースを尋ねられたので教えてあげる。
遠くはガスが濃くて何も見えない。
小屋に入ってみると、例の2人の若者がストーブで料理して食べている。
お茶でも、と勧められたが、持参のチョコスナックを1本とミルクコーヒーだけ飲んで、連れが待っているから、と言って小屋を後にした。
梯子場に来た。上から見下ろすと足がすくむようだ。登って来たのだから大丈夫だ。
3点確保、しっかり足を掛け、しっかり捉まえて、ゆっくりゆっくりだ。
1合目まで岩場が続き、緊張の連続だったが、1時5分、1時間近く余裕をもって小田越登山口に着くことが出来た。
監視所に立ち寄ってトイレを借りる。トイレは小屋の後ろにあった。
小屋の入り口に「勝手に入るな」と張り紙してある。小屋の前の軒下で靴を脱ぎ足を冷やしていると、今朝と同じ管理人が、入って休め、と。お言葉に甘え、入らせてもらう。
ストーブが燃えている。濡れた雨具を干させてもらう。
早池峰を紹介した分厚い本を持ち出して見せてくれる。
章夫は2時以前にここへ来る筈だが、未だ来ていない。少し不安になってくる。
でも心配無用だった。章夫は2時少し前に来た。
帰りは、往路をそのまま逆行して、つどいの森・こもれびの宿へ。
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