【祝ウチョウラン開花】二子山の岩稜を周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 686m
- 下り
- 688m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:20
結果は2~3分咲きとまだ早かったものの、開花した株も見つけることが出来、初めてのウチョウランとの出会いを果たすことができて、大満足。見ごろは来週ぐらいからになりそうです。ウチョウラン、本当に美しいお花ですね。ますます好きになりました。
二子山自体も以前から岩場の山としてずっと気になっていた山ですが、近そうで、意外と時間がかかる場所で、後回しになっていたのです。しかし上記の通り、ヤマレコでウチョウランが咲く山として、自分の中では、その存在は大きくクローズアップされてきたのでした。今年こそはと狙っていた山の一つで、ようやく今回その計画をかなえることができました。
二子山は岩の山で上級者の山域という印象が強かったので、まず情報収集して、そのリスクを自分なりに分析。その結果、上級者とはいえ、ホールドが豊富で、しっかり3点確保すれば、自分でも登れそうという結論でした。そこでコースの全体と、道迷いにならぬよう、過去レコをよく調べて、必要情報をインプット。気休めでも心が弱いもので、自分でもいけるだろうかという不安を持ちつつ、それと自分の中で戦いながらなので、すこしでも不安を解消するためのプロセス、大事です。
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口の道路情報に5km先全面通行止めとなっていたの(5台程度)で林道の路側帯に停めました。自分の車で10台目ぐらいでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
坂本集落のバス停近くに公衆トイレあり。坂本登山口に小さなバイオトイレあります。トイレの前に澤水を引いただしっぱのホースで水がジャバジャバでてます。自分は飲んでみましたがおいしいお水でしたが、水質などは自己責任で。 途中まで沢沿いの道で、二股分岐あたりが最後水を得られるところかと。 股峠までの一般道は、やや荒れ気味。何回か沢を右へ左へ移りながら進みます。水量はすくないので、沢を渡るのは心配なし。中間点あたりの二股に分かれるところは左の沢の方へいくのですが、沢沿いに行かず、左に高巻く道があるので、そこに入ればあとは間違うところはありません。全体にドロドロの道で滑りやすいので、スリップには要注意。 岩稜帯は、ほぼ石灰岩で、風雨で浸食されて、鋭利な形状をしており、手足をぶつけると、ざっくり切れそうな感じなのでコケタリ、バランス崩さぬよう注意。それが故、足場やホールドには困らず、しっかり体を確保でき、フリクションも十分効くので、登擧には安心感があり、岩場経験ある方なら、余裕で楽しめます。 ルートはペンキで示されており、外さなければ迷うところはありません。稜線は岩場の上下が続くので、結構体力消耗します。また両側が切れ落ちたところが数か所あって、落ちたら助からないため、油断せず、3点確保でゆっくり縦走しましょう。ここらもホールドはいくらでもあり、しっかり3点確保すれば心配ありません。 西岳頂上から西へ岩稜を進み最後の鎖場を降りてしばらくいくと、樹林帯に入りますが、岩の基部に降り立っても、特に道標はなく、岩の基部をトラバースしていく道と坂本へ下る道の分岐がよくわからなかった。坂本への道は開けた沢の斜面が見えてきたら、右の尾根へ進む道を尾根沿いに下ると、左の開けた斜面に設置された鹿柵と尾根が合わさるあたりに志賀坂峠と書かれた道標が現れ、一安心しました。ここをしばらく行くと、また鹿柵が現れ、今度は坂本への表示がありました。ここで鹿柵を扉を開けて超えて、トラバースしていくと、送電線の開けたところに出て、ここからは尾根伝いに下っていくと国道299に出ます。 |
その他周辺情報 | 小鹿野の市街を抜け、両神山への道を分ける十字路に最後のコンビニのローソンがあります。その手前のコンビニは7-11他、秩父から5店ぐらいありました。 |
写真
感想
二子山、行ってみると様子が分かって、こういう山だったんだと、いろいろな情報と結びついて、納得できます。まず特徴的なのは石灰岩のお山だという事。そのため浸食が激しく、風雨で削られた岩肌はまるで彫刻で掘ったように、ゴツゴツで残雪のスプーンカットの様です。そして鋭利な岩はホールドとしてはしっかり握れ、フリクションもよく効いて、岩登りの斜面としては非常に快適になものでした。
稜線の岩場の道は眺めは抜群で、高度感もすごくて、気持ちの良い風と絶景は好きな人にはたまらないでしょうね。高所恐怖症の方は、一般コースで西岳ピストンにしておいた方が無難です。好きな人は上級コース思う存分楽しんでください。楽しく岩の道を登れるでしょう。稜線は切れ落ちた場所も多く、西への縦走をコースに取るなら、緊張を切らさず、3点確保を基本に、確実に1歩1歩を進めることが大事です。
二子山のお花は石灰岩特有の植物も多く、独特の植生をもっています。この石灰岩の岩場が二子山の特徴的なお花たちを育んできたのです。今回一番旬なお花はキバナコウリンカでした。今が最盛期で、あちこちに群生が見られた。お花の数も一番多かったと思います。イワシモツケやシモツケは旬、イワキンバイは終盤やウスユキソウはこれからの状態で、あちこち群生しています。キスゲやギボウシの仲間も多く見ましたが、まだつぼみの状態。シュロソウもまだつぼみでこれからです。
お目当てのウチョウランは、2~3分咲きとまだ早かったものの、開花した株も見つけることが出来、ラッキーでした。もう数日早かったら、全部蕾で1輪のお花も見られなかったかもしません。半分以上の株はすべてがつぼみだったので、ちゅうど咲き始めたところだったと思います。来週あたりは5分咲きぐらいになって、一番美しい時期だと思います。初めてのウチョウランは、思った以上に上品で高貴で、透き通るような美しさをもっていました。厳しい環境だからこそ、凛とした美しさが伝わってきます。
また季節をかえて、秋や早春のすみれの季節、新緑の季節にも訪れてみたいですね。違った一面を見られるような気がします。
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