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Yamareco

記録ID: 2531413
全員に公開
沢登り
大山・蒜山

地獄谷支流を遡行

2020年08月27日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:05
距離
10.5km
登り
1,038m
下り
1,027m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:01
休憩
0:02
合計
5:03
8:55
26
9:21
9:21
13
9:34
9:34
227
13:21
13:23
35
13:58
13:58
0
13:58
ゴール地点
計:5時間3分
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
一向平キャンプ場Pに駐車。トイレあり。自販機は室内にあるらしい。
コース状況/
危険箇所等
*地獄谷自体、大山では「難コース」に認定されており、今回の支流はさらに難所と思った方がいいです。ヘルメットなどの沢装備は必須。私はロープを持たない人間ですが、変わりにピッケルを2本持参しました。これは変わったやり方なので、おすすめしません。なお、電波は入りません。

 真夏なので、Pから大休口までは暑い。加えて羽虫がつきまとってきて不快な感じが満点。大山滝目当てでいく人もこの暑さと虫は覚悟しておいた方がいい。
 目当ての地獄谷支流の沢は地獄谷に降り立った地点の対岸からのびている。が、地形図をみるとそこは岩場であり、登れない。実際きてみてもやはり岩だった。上流か下流のどちらかから回り込むようにして入渓すると思い、まず上流にいくもなし。正解は下流だった。山友達が律儀にケルンを置いて示してくれていた。
 琴浦町と倉吉の境界までいこうと思っていたので、そうすると標高1130まで。となると、難所ははじめと最後の急斜面。ここに滝があったら登れないかもしれないし、高巻きもできず引き返すことになる。ロープもないので、慎重さが大事となる。常に「滝を登るときに下れるか見極めろ」と己に言い聞かせながらいった。
 入渓してすぐこの日一番大きな滝に出くわす。登れないので巻く。全体を通してこの巻きが一番危険だった。標高800くらいにも素直に落ちる高さのある滝があり、巻いた。860に顕著な二俣があるが、その手前にも滝がある。分岐は右俣を選択。すぐに10メートル級の滝がある。登れるが微妙な感じだったが、なんとか登った。
 以後は顕著な滝はなし。標高950から水も枯渇し、1000を過ぎたところでヤブが一段と茂ってきたので遡行をやめた。
 当初西の顕著な尾根をヤブ漕ぎしながら下る予定にしていたが、暑いし、そこまで登るのも骨が折れるし、おそらく時間もいっそうかかりそうなので往復することに。登るときよりも巻く回数が増えた。壁面は草付きが多いが、岩が露出してるところも多く、過信は禁物。ロープがある人は頼った方がいい。
 はじめにみた大きな滝は避けたかったので、東の尾根に取り付き、そのまま地獄谷まで下った。
沢登りなのにピッケル2本を持参。ロープはなし。なんで!? 答え:ロープは家にあるけど、扱えない&意欲がわからないから。
2020年08月27日 08:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/27 8:49
沢登りなのにピッケル2本を持参。ロープはなし。なんで!? 答え:ロープは家にあるけど、扱えない&意欲がわからないから。
ということなので、11月末までは駒鳥小屋を使うのやめましょう。
2020年08月27日 09:03撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 9:03
ということなので、11月末までは駒鳥小屋を使うのやめましょう。
今日のお花の主役はツリフネソウかな。沢登りの日にいい花が咲いてくれたもんだ。
2020年08月27日 09:09撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 9:09
今日のお花の主役はツリフネソウかな。沢登りの日にいい花が咲いてくれたもんだ。
はじめて歩いたときに虫の来襲にあったので「もう二度とこない」と思ったんだけど、すでに10度は歩いてる。
2020年08月27日 09:12撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
8/27 9:12
はじめて歩いたときに虫の来襲にあったので「もう二度とこない」と思ったんだけど、すでに10度は歩いてる。
「難コース」と書けばたしかに人は入りにくいね。
2020年08月27日 09:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 9:33
「難コース」と書けばたしかに人は入りにくいね。
地獄谷へ入る。沢装備に切り替え。
2020年08月27日 09:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 9:39
地獄谷へ入る。沢装備に切り替え。
あった。目印のケルン。たしかに入り口からしてやぶやぶしてる。こういう方がピッケルが扱いやすい。
2020年08月27日 09:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 9:53
あった。目印のケルン。たしかに入り口からしてやぶやぶしてる。こういう方がピッケルが扱いやすい。
小さな滝の連続でお出迎え。
2020年08月27日 09:57撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 9:57
小さな滝の連続でお出迎え。
っと、油断してたらF1。12メートル滝。登れないので、右岸を巻く。薄い土の下に岩がはっててピッケルがききにくかった。もっと大巻きしてもよかったかもしれない。左岸を巻く手もあるかも。
2020年08月27日 09:59撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 9:59
っと、油断してたらF1。12メートル滝。登れないので、右岸を巻く。薄い土の下に岩がはっててピッケルがききにくかった。もっと大巻きしてもよかったかもしれない。左岸を巻く手もあるかも。
登れなさそうだけど、右下の岩を伝って登れた。これには我ながらびっくり。
2020年08月27日 10:10撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 10:10
登れなさそうだけど、右下の岩を伝って登れた。これには我ながらびっくり。
2020年08月27日 10:17撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 10:17
倒木の上を慎重に歩く。
2020年08月27日 10:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 10:19
倒木の上を慎重に歩く。
沢に彩りを加えてくれる赤。
2020年08月27日 10:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 10:28
沢に彩りを加えてくれる赤。
階段状で面白い。
2020年08月27日 10:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 10:29
階段状で面白い。
2020年08月27日 10:30撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 10:30
F2。7メートル。右岸を巻く。
2020年08月27日 10:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 10:31
F2。7メートル。右岸を巻く。
荒れてきて嫌な予感がするが、すぐにすっきりしてほっとした。
2020年08月27日 10:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 10:35
荒れてきて嫌な予感がするが、すぐにすっきりしてほっとした。
下りに使う予定の西の尾根はいまいち見えない。やぶってるのはたしかだろうけど。
2020年08月27日 10:37撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 10:37
下りに使う予定の西の尾根はいまいち見えない。やぶってるのはたしかだろうけど。
F3。これも7メートルくらい?流木とその右側をうまく使って登る。
2020年08月27日 10:46撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 10:46
F3。これも7メートルくらい?流木とその右側をうまく使って登る。
二俣。右にとる。
2020年08月27日 10:48撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 10:48
二俣。右にとる。
すぐにF4。10メートルくらい。これまでで一番好きな滝だったので、自撮りをする。これも壁面を見極めて登れると思い挑んだ。
2020年08月27日 10:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 10:50
すぐにF4。10メートルくらい。これまでで一番好きな滝だったので、自撮りをする。これも壁面を見極めて登れると思い挑んだ。
この花も主役の一人だった。名前がでてこない。
2020年08月27日 11:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 11:05
この花も主役の一人だった。名前がでてこない。
沢にそのまあ大木が横たわるという面白い経路になっていた。これほどの巨木がってのは滅多にない。恐れ多くも上を歩かせてもらう。
2020年08月27日 11:15撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 11:15
沢にそのまあ大木が横たわるという面白い経路になっていた。これほどの巨木がってのは滅多にない。恐れ多くも上を歩かせてもらう。
沢が細くなってきて、水も少なくなってきてこれからのルートのパターンが頭を巡る。
2020年08月27日 11:20撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 11:20
沢が細くなってきて、水も少なくなってきてこれからのルートのパターンが頭を巡る。
様相的にこの先に滝がないのがなんとなく分かってくる。どこでどうしようか地図を見る回数が多くなる。
2020年08月27日 11:21撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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8/27 11:21
様相的にこの先に滝がないのがなんとなく分かってくる。どこでどうしようか地図を見る回数が多くなる。
行く先はヤブ。この先に名のあるピークでもあれば遡行意欲がわくのだが。
2020年08月27日 11:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 11:28
行く先はヤブ。この先に名のあるピークでもあれば遡行意欲がわくのだが。
この光景をみたときにルートを往復にすることに決めた。
2020年08月27日 11:30撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 11:30
この光景をみたときにルートを往復にすることに決めた。
下りの写真はないが、もちろん沢は登るよりも下る方が危険度が高い。どこに滝があり、左岸、右岸どちらを巻くか見極めること。この写真は入渓地点に近い箇所。高度感がある。
2020年08月27日 12:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/27 12:41
下りの写真はないが、もちろん沢は登るよりも下る方が危険度が高い。どこに滝があり、左岸、右岸どちらを巻くか見極めること。この写真は入渓地点に近い箇所。高度感がある。
はじめの方の滝。とっかかりが少なかったのに登れたので証明写真。
2020年08月27日 12:48撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
8/27 12:48
はじめの方の滝。とっかかりが少なかったのに登れたので証明写真。

感想

 今季は沢登りを3度くらいしかしてないような気がするが、早くも最後の沢になった。どこを行こうか考えあぐねていると、友人がぽーんとこのルートを示してくれた。大山の地獄谷支流の沢。難易度も高そうだし、ラストにはふさわしい。
 装備も個人的にマジモードでいった。ピッケルで手首を切るケガがあったが、おおむねうまくいけた。地図を読む能力が少しずつ上達してきているのが実感できて嬉しい。
 来年はいよいよ甲川遡行になるか。まずはウエットスーツを買えたらの話だけど。

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