かぐら雪崩救助訓練&平標スキー滑走
天候 | 15日晴れ 16日暴風雨のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
■15日、朝一でロープウェーに乗り込み、かぐらゴンドラ乗り場脇へ。
7名参加者のうち4名はビーコントレを行い、残りはフリー滑走。
自分はビーコントレに参加。2名ずつ二組に別れ、小一時間かけてビーコン捜索訓練を実施。
自分はortvox 3+に買い換えたばかりだったので、練習できて良かった。
その後はフリー滑走組と合流して第5ロマンスリフト乗り場脇まで降りて、雪崩埋没者救助訓練。
第1高速の降り場から5ロマ乗り場までは、一応雪がついているが、まだ薮が多い。
救助訓練は、山スキーで斜面を登っている間に、パーティ内で遅れている人が雪崩で巻き込まれたというシチュエーションを想定。
ハイクアップする組と、下でビーコンが入ったザックを埋める組に分かれる。
埋め終わった後、雪崩だー!の合図で捜索スタート。
最初は自分も含め、スムーズに救助できないメンバーもいたが、慣れてくると連携して徐々にスピードアップ。
最終的には、60m以上離れた地点からスタートして、複数埋没者(2名)を4分半で救助するという、まずまずの練習内容になった。
レストランで食事を取り、自分はベテランのUさんと二人で、メインゲレンデを滑走。
Uさんは上級者なので飛ばす。自分は付いていくのがやっとで、後半になるととても追いつけず、結構待たせてしまった。
夏の間に散々山を登って脚力はついたつもりだが、スキーに使う太ももの筋肉は別のようで、結構ハードだった。
早めに上がり、入浴して飯食って、軽く酒宴して今日はUさんと一緒に仮眠室に宿泊。
組織的な埋没救助訓練は今回が初めてだった。
登っている間の救助の問題点は色々あるが、自分が気になったのはスキーを滑走モードにするか登攀モードのまま滑るかということだ。
シールを着けてかかとを固定していない状態で滑るのは、結構難しい場合がある。
今回、斜度はシール登攀にしては中程度、薮多め、重めの新雪という状況だったので、登攀モードのまま滑り降りながら捜索している間に転倒した。
新雪での転倒、まして薮に板を絡め取られた場合など、起き上がるのに結構な時間を食う。
かといって、TLTで滑走モードに切り替えると、初動が遅れてしまう。
結論としては、雪や斜面の状況を判断し、登攀モードで問題なく滑れるのであればそのままでも良いし、転倒の可能性があるならば、滑走モードに切り替えるのがいいだろう。
その他、スコップの収納の仕方、スコップへのヒモの付け方など、他のメンバーを参考に学ぶことが多かった。
また、エキスパートの人ほど真剣に訓練していた。
その姿を見て、現実に起こりうる危険であることを、今一度意識できた。
こういう意識の持ち方で、道具の選び方や収納の仕方などに違いが生まれるんだろう。
■16日、早朝から暴風雨だった。今日は平標に登る予定だが、雨は想定外で対策をしていなかったので様子を見る事に。
天気図等から判断するに、昼に近くなれば回復に向かうと判断し、登山道入り口脇のスペースでUさんが持ってきたエクストリーム系のビデオを見て待つ。
Uさんはアラスカのエクストリームに興味があるとのこと。当然ながら、自分には到底無理なわけだが、純粋に見ていて楽しかった。
こういう世界が手に届く範囲にいる人ってのは凄い。当然、並外れた身体能力が必要なんだろうけど。
10時になり雨が雪に変わってきたので出発。風は強いが歩いている間に雪は止んだ。
林道を過ぎて夏道沿いに進むが、まだまだ薮が出ている。
時間がないので山頂は諦め、途中、登山道から右手の斜面に登り、来た道を滑り降りることに。
ちょうど12時くらいに登り切ったので、そこから滑走開始。
風が強くなり、気温は高いが止まっているとキツイ状況になってきたので丁度良い。
Uさんは薮をものともせず滑り降りるが、この濃さと斜度は自分にとってはちょっと難しい。
ターンをする度に止まったり、薮に足を取られたりと、Uさんを結構待たせてしまう。
それでも下のほうで斜度が緩んでくるとそれなりに楽しめて、小一時間で滑走は終了。
温泉に入り、早めに帰宅した。
今回は薮が残っていたので、滑走を楽しむ、という状況ではなかったけど、それなりに練習になったし、Uさんから大いに刺激を受けた。
自分には手が届かないかもしれないが、こういう人に接するだけで、自分のできる範囲の世界でも頑張ってみようという気になる。
とにかく、自分のダメダメなスキーに付き合っていただいたUさんに感謝したい。
エキスパートの時間を無駄に消費させてしまったようで、申し訳ない面はあるけれど、いい機会に出会え、いい経験を得られたと思う。
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