西チベット カイラス巡礼

2007年05月12日(土) 〜 2007年05月28日(月)

コースタイム

1日目　タルチェン〜ディラ・プク・コンパ　8h
2日目　ディラ・プク・コンパ〜ドルマ・ラ〜ズゥトル・プク・コンパ　8h
3日目　ズゥトル・プク・コンパ〜タルチェン　3h

天候

1日目　晴れ
2日目　曇り
3日目　晴れ

コース状況／危険箇所等

日本からラサまでの直行便はなく、入域許可証がないとチベットへは入れません。
日本からだとツアーに参加すれば、許可証も発行して頂き楽です。
飛行機のみのチケットと入域許可証が欲しい方は、一度中国のどこかの街に降りて、そこの旅行会社に
ツアーという名目で、入域許可証とそこからラサまでの往復チケットを購入出来ます。
しかし、それだと飛行機の空席状況によって2,3日足止めを喰らうことになりますし、面倒です。
僕は下記のサイトで日本から入域許可証と成都〜ラサまでの往復チケットを購入し、成都の空港で許可証とチ
ケットを手渡しで貰いました。66,900円です。
http://www.east-tour.com/tibet/index.htm



日本の旅行会社では成田〜成都の往復チケットを購入。
安いやつだと4万ぐらいで買えますが、今回たった1日の予備日を作る為に成田〜上海の国際線と上海〜成都の国
内線を購入。計約10万円（TAX込み）
なので、日本〜ラサの交通費だけで約17万円（TAX込み）かかってしまいました。
安い時期だと10万（TAX込み）くらいで行けます。

中国は15日以内の滞在だとビザなしですが、今回17日間だったのでビザを取得しました。しかし、ビザは
都内では個人で取得出来ないので、日本の旅行会社にお願いしました。


成都でのゲストハウス　ここも成都〜ラサの飛行機のチケットを扱ってます。こちらの方が安いです。
奥様が日本人なので、ゲストハウス内の注意書きも英語、中国語、日本語と書いてあります。
日本語が話せるスタッフもいるので安心です。
http://www.gogosc.com/house_jp.asp



ラサ〜カイラスまで南ルートだと最短3日かかります。カイラスを2泊3日で回れば、9日あれば行けるかも。
しかし、何があるか分からないので予備日は必要。雨期7月〜9月は車がスタックするかもしれないので、3日以
上かかるかも。ラサからカイラスまでの半分以上が荒れたオフロードです。ちなみに今回2回パンクしました。

今回11日間、ランクル1台チャーター、ガイド、ドライバー、外国人許可証
（これがないとラサ以外の街へは行けません）込み 約20万円です。これはどこの旅行会社へ行っても20万前後
ですね。
ガイド、ドライバーもホテル代は無料。しかし、飯代を出さなければならなかった。
これは交渉でなんとかなるかも。
英語でカイラスやどこを回りたいなど、日程等の計画書を旅行会社に出すと話が早いです。

ラサ市内に沢山のアウトドアショップがあるので、ガスやテント等なんでも揃えられます。
水や食料はラサ市内にあるスーパーで購入して行った方が良いです。ラサから離れれば離れるほど、物価が
高くなり、食べ物の種類も少なくなって行きます。
カイラスには川が流れてますが、ゴミも一緒に流れてくるので汚いです。水は購入して行きましょう（帰りのラ
サまでの分まで）

ラサには薬局があるので、そこで高山病の薬も買えます。

ファイル

非公開 2558.xls

計画書
（更新時刻：2010/07/28 08:54）

写真

5/13 17:48

ポタラ宮殿

5/13 18:42

フライドポテト

5/13 20:31

深田恭子?

5/14 10:08

ジョカンの前で

5/14 10:09

お坊さん

5/14 10:36

ラサ

5/14 22:05

夜のポタラ

5/15 0:22

夜...

5/15 9:16

ガンデン寺

5/19 16:38

雲

5/19 20:26

ガイド

5/19 20:27

ヒッチして来たスペイン人

5/19 20:31

トイレ

5/20 11:42

山と雲

5/20 19:20

山と雲2

5/20 21:12

カイラス

5/21 11:51

巡礼

5/21 11:51

ガイドとポーター

5/21 14:07

巡礼2

5/21 14:29

巡礼3

5/21 18:09

巡礼4

5/21 19:25

カイラスとテント

5/22 8:37

朝焼け

5/22 12:03

ドルマ・ラ

5/22 13:10

自己最高

5/22 18:37

川

5/23 11:17

五体投地

撮影機器：

SDR-S200 パナソニック

感想

mjun

『ダーリン！ダーリン！！色んな角度から君を見て来た...
　そのどれもが素晴らしく〜　僕の記憶を埋め尽くす...』

カイラス1日目 ディラ・プク・コンパ 標高5000m
ここの宿の主人に「今日は風が強いから、やめてここで泊まってけ」という言葉を遮って、
僕はテントを張った。
さっきまで何ともなかった体は、テント設営に息が切れる..　それを見かねてか数人のチベタンが
見よう見まねでテント設営を手伝ってくれる。
テントが張れた時には気分が悪くなって、テントに体を放り投げるように転がり込んだ。
銀マットもザックも僕の体もテントの中でぐしゃぐしゃだ..　そして僕はしばらく眠った..

息が落ちついて来たと思ったら頭痛がして来た。水分を取らなきゃ..でもまだ体が動かない..
プラティパスにアクエリアスの粉末を解いた水を強引に飲んだ。そしてまた眠った..
頭の中でミスチルの『しるし』が鳴っている。今回の旅でIPODに入れて来た。ヘヴィーローテーション
で聞いている。

まだ吐き気はない、胃は生きている...

僕は重い体を起こし銀マットを引き、ザックから固形燃料とカップラーメン、ミネラルウォーターを出した。
5000mでも沸騰するんだ！　僕はカップラーメンを啜った。むせて何度も吐きそうになった。

頭痛は先ほどよりましになった。僕は水分を余計に取る。
高地に行ったら1日3〜4?飲むようにと書いてあった。僕はポーターに4?×3日=12Kg＋テント等=約20Kg
を背負ってもらっている。僕はサブザックに飲み物と行動食等、せいぜい3,4Kgしか背負ってない。

腹を満たし寝袋に体を突っ込んでIPODを聞きながら眠った。
日本を出て10日目。ラサを出て6日目（パーミットの関係で3日で来れる所を、途中の街で足止めをくい6日
掛かってしまった）。シャワーなんて3日も浴びてない..

夜中、頭痛が酷く起きる。10日分有った頭痛薬はあと残り3日分。
それを1日分飲み、水分を余計に取って眠った。


カイラス2日目

朝7時半に起床。気分は良い！　ここから見るカイラス北壁はなんて壮大なんだろう...
お茶漬けを啜り9時に出発。　

今日はドルマ・ラ峠（5668m）を越えなければならない。
昨日は8時間歩いて標高差約500m。今日は5000mから始まり、ドルマ・ラ峠（5668m）を越え、ズトゥル・プ
ク
・コンパ（4810m）までを8時間かけて歩く。
始めは快調だった。30分歩いたか、歩かないほどで休憩。休憩の度に水分補給と便所。高度障害にならない
ようにこれを何度も繰り返す。

途中から登りがキツくなってきた。ジャリジャリの雪も被ってる。
数時間歩いて「あれがドルマ・ラだ」とポーターが言った。僕は高度計を見た。5400m..
あーだるい..息が切れる。

昨日テント設営時のようにはならないように、息が切れないよう、ゆっくりゆっくり高度を上げる。
が..

全然無理！　ぜぃぜい！ぜいぜぃ！！　肩で息しながら登る！！　
中々現れない峠..　ポーターが先に行っちゃって向こうの方で手を振っている..　早ぇよ..
やっとの思いで辿り着いた。高度計を見た。5585m...　峠の頂まで登ったら5668mあるんだろうか..
みんなここまでしか登ってないし、僕らもここで休憩した。さぁラサで買ったオレオを食べよう?

下山..
100m下ったぐらいだろうか..　目眩がしてきた。　雪が眩しいとかじゃなかった..　なんだろう..
もわんもわんする！？
僕はポーターに手を握られて下山した。
しばらく歩いて、標高5000mぐらいの所に大きいテント（売店）が張ってあり、そこで休憩した。
1時間ほど休憩していたと思う。やっと体が落ちついて来た。

今回の旅で思ったこと。後から高度障害になるということが分かった（個人差はありますが）
僕はその日もテントを張り、夜頭が痛くなる。

次の日、3時間ほど歩き、やっとコルラ（巡礼）を終わらせることが出来た。

終わった後は充実感はあまりなく..
疲れた。ホットシャワーを浴びたい。カツ丼食べたい。ただそれだけだった（笑）

そして僕は3日かけラサへ帰って行った。