常念岳 敗退 単独は慎重になりすぎる!?


- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,538m
- 下り
- 1,133m
コースタイム
31日 8:30幕営地1600m付近ー11:30夏道分岐ー2:30幕営地2300m付近
1日 7:00幕営地2300m付近ー8:30夏道分岐ー10:00南東尾根1600m付近ー11:30大平原ー14:00ゲート
天候 | 30日 雨 31日 雪 1日 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲート付近に数台駐車スペースがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道歩きが長いため、気持ちが挫けそうになります。 登山ポストはありません、三俣まで行けばありますが冬季は警察署に直接提出したほうが無難だと思います。 下山後はゲートのすぐ近くにに、ほりでーゆ〜四季の里で温泉に入れます。(時間があえば食事もできます) 昨年に比べれば雪が多いです。 |
感想
30日出発時点では雨はほとんど降ってはいなかったが、7:00ごろから降り出してきて、大平原到着時には本降りになっていた。
この時点ではまだそれほど困る事態にはなっていなかった。
大平原でしっかりと休憩して、南東尾根へ直登するため標高差400mの藪漕ぎを始めた、これが思ったよりも大変で4時間もかかってしまった。
グローブが防水性の無いオーバーグローブで、インナーグローブも含めてぐっしょりと濡れてしまい雑巾のように搾れるようになってしまった。
アウターも撥水性が落ちて性能が性能が低下してしまっているし、予定では2000m付近までハイクアップする予定だったが1600m付近でビバークして濡れたものを乾かすことにした。 雨でぬれることを想定していなかったためタオルを1枚しか持っていなく、アウターやブーツを拭いたらぐっしょりと濡れてしまって、グローブとタオルが初日に逝ってしまい2日目からは氷の塊になってしまった。
グローブは全部で3組持ってきていたので、無理に乾かすことはやめた。
アウターなどの着ていたものは着乾かしで、寝るまでには何とかなった。
テントもゴア製(吹き流しは違うが)なので何とかなった、水作りも水分が多い雪なので作りやすかった。
31日の朝はヤバイ!寝過ごした、出発が1時間半も遅れてしまった。
テントの中のものが全て凍っているし、何もかもが時間がかかる。
夜中に雨から雪に変わって歩きやすくなってる、それでもカンジキを付けないと膝まで埋まってしまう、このカンジキは登山には向かなかった、詳細はまた後で書くことにする。
2000m付近んで夏道分岐でテントを張った単独ハイカーに出会った、防水性の無い冬用テントのため、夕べは大変だったらしい、他にも2400m付近まで上がっていながら雨のため1600m付近まで下ってきた2人組もいたらしい。
東尾根に大学の山岳部が入山していることも聞いた、ヤマケイに情報が掲載されてたからやはり入山者がいたか、おそらく雨のため下山していると思う。
夏道分岐を越えて2200mを越えたあたりから雪深くなりなかなか進めなくなってきた、2330m付近でほとんど進めなくなってしまった、前述したカンジキが傾斜がきつい登りでは使い物にならなかった、形状と柔らかさのせいで、雪面に蹴りこめないのだ、今日初めて使うので全く気が付かなかった、アルミワカンにしておくべきだとこの時気が付いた、樹脂製カンジキは登山じゃ使い物にならん!
これ以上進めないと判断して少し下って幕営地を探す。
2300mあたりで風が通りそうではあるがそれなりの適地があって整地をするが、雪がサラサラすぎて全く整地できない、適当なところでテントを張ってみたが、あまり具合はよくないが我慢することにした。
水を作るにも水分をほとんど含んでいなくてなかなか水が増えない。
翌日山頂を目指すか下山するか天候次第だが、午後8:00ごろは吹雪に近い天候で大丈夫か?なんて思っていたが、夜中に外を見てみたら、月が見えたのでヨッシャって思って眠りについた。
1月1日朝起きてギョッとした。
なんと30日に雨で濡れたものが、完全に氷化してしまって、映画に出てくる遭難者発見の映像を思い起こさせる状況だった、かなり焦る。
風がほとんど吹いていないので、とりあえず必要最小限のものを持って山頂を目指す準備をするが、準備が整った時点でまた天候が荒れ始めてきた、さてどうするかな?
問題はトレースが無いことと、雪が深いことと、カンジキがこの先の傾斜では使い物にならないことと、北陸方面では大雪に注意などと言っているし、山頂までは行くことはできるだろうが、下山時には天候がどうなっているかわからないし、かなり考えたが、これ以上進むのは危険と判断して下山することにした、。
カッキンコッキンに凍ってしまったテント内にもう一泊する気もしなかったことが下山の後押しをしたのも事実だ。
下山途中、1800mから1700mあたりで単独者と2人組2組とすれ違ったが、テン泊装備なのかと思うほどザックが小さく、どうするつもりなんだろうと思っていたら、1600m付近にテントが点在してて納得した、でも、ここから山頂を目指すのか?標高差1000m以上もあるのに?テントにワカンやピッケルを置いて行ってるし、???な感じです、このあたりはトレースが硬く歩きやすいから山頂まで楽に行けると判断したのかな?
単独者のみが装備がしっかりしているし、エキスパートの風情だったので、この人なら山頂まで行けたかもしれないと思いつつ、下山を急ぐ。
車で帰宅途中、常念岳方面を見たら雲が厚くなっていたので、下山して良かったと思う。
今回の山行は3泊4日で計画をしていたが、結果として1日短くなってしまった、初日の雨さえなければもっと違った結果になっていただろう。
山頂は行けなかったが充実はしていたと思う、しかもザック重量が28kgでは重すぎた、もっと軽量化しなければペースが上がらないな、雪に埋まったら身動きも取れないし、雪山では危険だ。
来シーズン行けるようならあと5kgは軽くしたいな。
カメラが凍ってしまって写真が取れなかった、雪山でまともに写真を撮れたことが一度もないなあ。
嫌味を言いながらも、最後は気持ちよく送り出してくれた家族に感謝したい。
コメント
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ryuubouさん
はじめまして。
Yamoooと申します。
年明けにryuubouさんと同じルートを歩きました。
大平原に着くまでどこから南東尾根に取り付こうか悩んでいたのですが、東屋の脇からばっちりトレースが付いていたので遠慮なく使わせてもらいました
ryuubouさんの記録を覘かせてもらって、
あのトレースがryuubouさんのものだとわかりました。
大変助かりました。
ありがとうございました。
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