入笠山 / 林道猛ラッセルばっかりで登頂失敗。んなバカな!
- GPS
- 05:45
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 423m
- 下り
- 415m
コースタイム
(入笠山林道)
11:15 稜線(大阿原湿原前)(標高1820m) 以上登り所要2時間15分(標高差約370m)
13:05 花畑(マナスル山荘入口)
13:25 入笠湿原(標高約1740m)
(沢入登山道)
14:45 沢入登山口駐車場着 以上下り所要1時間20分
合計所要時間5時間45分(歩行距離約10.0km)
天候 | 天気/ 終日快晴。 気温/ −13℃(AM9;出発時)〜−10℃(PM3;帰着時) 風 / 無風。稜線上のみ一時約5〜15m/s程度の風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その後まっすぐ(道なり)で入笠山林道「沢入登山口駐車場」へ。(無料・約30台) [道路状況] 国道20号線は積雪・凍結とも全くなく通常の運転ができる状況。 入笠山林道は「戸田市立少年自然の家」前までは除雪してあり、一般車でも登れないことはない。 その先は除雪不完全で道路は真っ白。四駆+冬用タイヤ+雪道運転経験がないと登れないだろう。 [ルート図(Mapion)] http://bit.ly/1RVRpsm --[参考タイム]------------------------------------------------------ 07:40 双葉SA(スマートIC)発 (中央道=約32km) 08:00 小淵沢IC出 (国道20号線=約12km) 08:20 富士見峠交差点 (入笠山林道=約6.7km) 08:45 沢入登山口駐車場着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[入笠山林道] 沢入登山口駐車場から先は一般車両通行止め(バリアあり)。 最初の500mほどは除雪してあるが、その先はまったくトレースなし。 [稜線の林道部] 平坦で歩きやすそうな道だが、ここも一切トレースなし。 [沢入登山道] 下半分は明瞭だが、上の方はまったく不明瞭。途中赤テープや道標も一切ないので迷いそうになる。頭上の電線を頼りに。 |
その他周辺情報 | [コンビニ・トイレ] 富士見峠交差点の300mほど南、道の左側にセブンイレブン。 沢入登山口駐車場と入笠湿原脇に公衆トイレ。ただし、沢入登山口のトイレは冬期閉鎖中。 [日帰り入浴] 国道20号線沿いの「道の駅 蔦木宿」内の「つたの湯」 http://www.tsutakijuku.jp/spa/index.html ゆ〜とろん水神の湯 http://yuutoron.com/ [入笠山スノートレッキングコース] 富士見町のHPに下記のような催し告知がありました。 スノーシュー初心者には最適かも。 平成25年2月23日(土)9-14時 http://www.town.fujimi.lg.jp/page/sangyo-syoukou-contents30.html [富士見パノラマリゾート] 四駆車をお持ちでない方、体力に自信がない方などは近くの富士見パノラマスキー場のゴンドラを利用されるとさらに気軽に入笠山に登れます。 下記サイトから「お得な割引券」をゲット。「冬山登山往復」が1400円(大人)になります。 また、同ページにライブカメラもありますので、天候を確認することも可能です。 http://www.fujimipanorama.com/snow/index.php [マナスル山荘ライブカメラ] 入笠山山頂下のマナスル山荘では全天カメラのライブ映像を配信しています。現地の空を全部確認するには最適です。 http://skypot.dai1.jp/manasuru/index.php [写真] 下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。 なお、写真は巾1280pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂くと大画像になります。 |
写真
感想
14日(月・祝)に大雪が降ったので、スノーシューで新雪を楽しもうと企んでいたのですが、八ヶ岳方面は毎日雲の中のようでどうにも出かけられませんでした。
そして快晴の金曜日の朝、やはり八ヶ岳は頭に雲を纏っていますが西の入笠山方面は晴れているようです。入笠山もスノーシューのメッカ。いいじゃないか!
この時期、富士見パノラマスキー場のゴンドラで上がって入笠山山頂周辺を歩くのが普通ですが、それではちょっと歩き応えが少なそう。
で、以前から狙っていた林道歩きもしてみようと考え、中腹の「沢入登山口」の駐車場に車を停めて林道を登り、沢入登山道で下山する周回ルートを計画しました。
沢入登山口駐車場に着いてみると車は一台もありません。まあ平日だしこんなものか、と納得。
バリアで通行止めになっている林道を眺めると真っ白ですがきれいに圧雪してあるのでこりゃチェーンスパイクで大丈夫だろうと出かけました。
しかし圧雪してあるのはその先500mほどだけ。突然目の前に押しつけられた高さ2mほどもある雪の山が現れたのでした。なんでここまでやったの?って場所です。
幸い雪山はそこそこの固さになっておりなんとか乗り越える。でもその先は当たり前ですが除雪なしの新雪でした。深さは一気に30cmはあります。
ズボズボとラッセル開始。久しぶりの感触でけっこう楽しいです。
が、膝下あたりまで埋まってのラッセルは結構疲れる。こりゃ、レコのタイトルは「スノーシュー天国」じゃなく「ラッセル地獄」だな。いや両方楽しんで「天国と地獄」ってのがいい。もちろんBGMはオッフェンバックの「天国と地獄」で。
「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは・・・」
って歌ってたら気が付いた。
「おや? そういえば今日はスノーシュー背負ってきてたんだった!」
ってアホです。もう15分もツボ足でラッセルした後でした(^^)。
で、スノーシューを装着。そこからはさすがに比較的楽に歩けます。いやいやこうでなくっちゃ。
しかし!その先の林道の積雪は思った以上でした。進むにつれてどんどん深くなる。スノーシューでもズボズボと30cmは沈みます。一歩一歩が重い・・・。スノーシューでラッセルです。
稜線まで行けばきっとトレースあるよね、と希望を抱いてなんと二時間以上かかって稜線に到達。でも入笠山方面、期待のトレースはまったくありませんでした。
すべすべとした林道(というより、その頃になるとただの雪原にしか見えない)を呆然と眺めます。
腹減った。でも座るところもない、リュックをおろすと半分くらい沈んでしまいそうです。しかも稜線は時折ですがかなりの風が吹くのでした。
そこで立ったままでリュックからサンドイッチを出して、手袋を外すとヤバい、と思ったのでそのままほおばりエネルギー補給。
なんとか元気を出して進みます。
林道の途中に入笠山山頂にむかう登山道の分岐があり、そちらに向かってみましたが、先は一面真っ白な雪原だけ。道が全く判りません。しばらくうろうろしましたが寒風強いし、こりゃもう無理!ってことで林道に戻りました。
マナスル山荘前から入笠湿原までは踏み跡多く、雪は固く締まっていて一息つきながら歩けます。
問題は湿原からの「沢入登山道」でした。
まず、どこから登山道に入るのかが判らない。道脇に立っている大きな案内板(Shot28)をしげしげと眺めて、どうやら湿原の真ん中から分岐しているらしいと。
湿原に降りていくとありました。小さな道標で「沢入登山口→」。でも見ればそちらにはトレースなしのうっすらとした道のような窪みがあるだけです。
いやあな予感がします。いっそゴンドラに乗って下りちゃおか?いやダメだ、それじゃ駐車場にもどれない。トホホ・・・。
湿原を後に頼りなさげな「道のような窪み」を進んで行くとすぐに案の定、もう道などどこにも見えなくなりました。赤テープ捜して見ますがどこにも見当たりません。どうすりゃいいんだ?
今度は地形図を必死に眺めます。まるで読図大会です。
どうも湿原を背にして谷に向かって進み、その先でゆるやかに左に曲がって谷と平行に下る、だな。と判断。
林の中、歩けそうなところを地形を見ながら慎重に歩きます。携帯ナビ(NAV-U)を出そうかと思いましたが、どうせ樹林の中では使えそうもありません。
「入笠山で遭難」ってかなりトホホだよなあ。まさかなあ。と歩いて行くとなんと頭上に電線が出現。電柱もあります。道はともかくこれに添っていけば下界に降りることはできそうだ、とちょっと安心。
やがていかにも登山道らしき窪みに導かれて駐車場に帰ってきました。
今回の歩行では、最初の500mと入笠湿原手前の500mほどが圧雪だった以外、延々9kmの新雪ラッセルでした。
スノーシューで快適に遊ぼうと思った計画とはかけ離れた結果になりましたが、これはこれでラッセルもまた良し、としましょう。
帰ったらしこたまバンテリンのお世話にならざるを得ませんが。
pasocomさん、おはようございます〜
先日は失礼致しました!!
私の中では、ず〜っとpascomさんだと(oがないと)思い込んでおりました。。。
今朝、このレコを拝見してやっと気付きました〜
入笠山は一昨年スズランを見に行きましたが、気軽に展望が楽しめていい山ですよね〜
新雪のラッセル、楽しそうです
でも、やっぱり頂上まで頑張って頂きたいなあ〜
コメントありがとうございました。
私のIDは趣味の「パソコン」から付けたものです。以後、お見知りおきを(^^)。
そのうち「FRESCHEZZA」の由来も知りたいものです。
入笠山はゴンドラを使えば気軽に登れる山なのですが、富士見の麓(国道20号周辺)から登ろうとすると標高差1000mあり意外と高い山です。
私も元来できることならなるべく下から登りたいのですが、さすがにこの時期でもあり、途中の登山口まで車で行ってしまいました。
今回の標高差はたったの400m弱で、レコを書いて自分でもその小ささに驚いたのですが、体感的には800mくらいは登ったような疲労感でした。
上に書いたように一応山頂を目指しはしたのですが、体力というよりも登山道が見つからなかったというのが本当のところです。あそこからは後100mほどの登りでしたから。
マナスル山荘側に着いた時は、実のところ帰宅時間が気になり始めていたこともあり、ピークハントに足が向かなかったのでした。
もし今度入笠山を目指す時があれば、沢入登山道から登って逆コースで歩き、必ずや山頂ゲットしたいと思います。
でも実際、新雪ラッセルだけでも充分楽しいですよ。
フレスケッツァと読みますが、昨年3月まで1年間だけ兵庫県に単身赴任してた際に住んでた、おされなアパートの名前でした〜
な〜んだ!!
って、知らない内が花だったりします〜
さっそくのご返事ありがとうございました。
そもそも、ネット検索しても「FRESCHEZZA」という語、イタリア語らしいことだけで、その意味が良く判らず・・・。
いま、改めて翻訳サイトなどで調べて見ると、どうも「フレッシュ」とか「クール」というような意味らしい。あってますか?
それにしてもそんな語をアパート名にするとは確かにオサレな家主さんでしたね。
入笠山もこんなことに・・
スノーシューでもラッセルが大変なくらいの雪なのですね〜
来月、沢入登山口駐車場から歩こうと思っていたのですが
四駆じゃないと無理なのがよっくわかりました
山荘があるから上まで除雪してあるんだとばかり思っておりましたよ・・
写真で見るだけの雪景色はただただキレイで楽しそうですが
けっこう体力使うようですね〜
お疲れ様でした!
コメントありがとうございました。
今回の入笠山は大雪の4日後でしたが、まだその名残りの積雪がいっぱいだったようです。
こんな状態がいつもというわけではないと思いますが(私も冬期の入笠山は初めてです)、この時期に沢入登山口までは四駆でないと厳しいのは変わりないと思いました。
ただ1/13日にはスタッドレスタイヤで登ったというayur 様のレコもありますが。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-261537.html
ただ、道路状況は変化しますので、直前に戸田市立少年自然の家にさりげなく問い合わせてみるというのもありかなと。(0266-62-4307)。
もちろん運転に不安あるならゴンドラを選ぶべきです。
ゴンドラ降り場から大阿原湿原前までだってラッセルやスノーシューはもうイヤッてくらい堪能できるでしょう。
こんにちは。
雪の入笠山には二度ほど登っているのですが、
いずれもゴンドラ利用のお気楽ハイクです。
ゴンドラ使わなくても沢入から雪の林道を歩く手があるんですね。
豪雪の林道歩き見るからに楽しそうですね。
次に行くときはパクらせて頂きます。
私はスノーシュー持ってないので
こういう山では山スキーを使うんですが、
スキーの実力発揮できそうで期待大です。
でも以前、入笠山の頂上に山スキーで登った時、
キツかったですよ。
シールで登れるギリギリという感じでした。
今度は、ついでに釜無山まで足を延ばして…
なんて欲張ったこと考えてますが、
ちょっと単独では無理かな。
コメントありがとうございます。
沢入登山口からの場合、林道歩きは非常に長いです。むしろ沢入登山道を上った方が楽かも。
もちろんスキーなら林道チョイスですね。
大阿原分岐点から南側(釜無山方面)は普段から林道通行止めのようで写真の案内図もそうなっていますが、現状でもゲート(バリア)がありました。しかしこの時期もちろん車が通れるはずもなく、道は比較的平坦ですからスキーであろうとスノーシューであろうと天国のように歩けることでしょう。
沢入口から登ってかつ釜無山までとは私なら難しいですがyamahero様なら可能かと思わせられますね。
どうぞお気をつけて。
きれいな景色♪
ご本人の苦労と関係なく
本編核心部は湿原からの脱出シーンですね。
真っ白な世界で一人地図読みするpasocomさんを目に
浮かべてちょっと緊張しました。
さらっとレポートされてますが不安じゃなかったです
か?青空の下、ウサギかなにかの足跡だけだし…。
あたりを付けてのGOAL、さすが我がTA100のCL
スノーシュー背負って15分のツボアシ…。
さすが(^^)v
コメントありがとうございます。
まさにおっしゃるとおり今回の核心部は湿原からの脱出(映画のタイトルみたいだ)でした。
他のコースはたとえウサギの足跡だけであっても林道上ですから道迷いの恐れはない。しかし下山道はまったく道が不明で。
山頂方面の道も同じでしたが、こちらは行かなければいいだけのこと。でも下山はしなければどうにもならないのでした。
地図読みをしていた時には、いつか日記に書いたようにひたすら「国土地理院の道が正しい」ということを願っていました。記載が間違っていたらアウトです。
幸いいざとなればのナビを持っていましたし、「沢入」という名称の通り、谷沿いの道のようなので万が一道が不明でも沢沿いに降りれば絶対大丈夫、という確信はありましたが。
それでも最近めったにない不安感でした。
スノーシュー背負ってのツボ足ラッセル・・・・。
どうしていつもこうお笑いネタに事欠かないボケが起こるのか?我ながら不思議ではあります。
ボケとツッコミ。まるで一人漫才ですね。
初めの目標の
「スノーシューで新雪で楽しもう」は充分楽しまれたご様子で、、、
でもすごい雪、「首切清水」のほうの道は誰も歩いてないんですね。皆さん、ロープウエイから入笠山へのピストンなんですね。
帰りの湿原から駐車場の道もよくご無事で、、、さすがです
雪のないときは広いハイキングコースなのでテープは見当たらず、ハイキングコースの周りに林務の方が印をつけたのか、いっぱい赤テープがあったような気がします。
車ですが、タクシーの運転手の方によると降雪後は戸田市立少年自然の家までも上がれないようです。四躯は強いですね。
この前の雪は半端なかったようです。
今日、私も権現、雪が多すぎて時間切れ敗退してきました。
コメントありがとうございました。
nori3様の「晴れたらいいね」レコに触発されての入笠山、あのレコのように樹木が真っ白じゃなかったのが残念でしたが、晴天下の雪遊びを堪能することができました。
それにしても雪の量は半端じゃなかった。自分の顔より低いカーブミラーには笑ってしまいました。
スノーシューで林道をラッセルしながら「これってスノーシューの楽しみ方だろうか?」って疑問に感じていました。スノーシューはもっとお気楽に圧雪の上をスイスイと歩きたいような・・・(^^)。
「ハアハア」と息を荒げながら歩くのはスノーシューの楽しみ方とはちょっと違うよなあ、と思ったのでした。
でも、ラッセルも楽しいから最後は良しとなりました。
「読図大会」もオリエンテーリングだと思えばこれまた楽し。確かに山の斜面の樹木には沢山のピンクテープが巻いてあり肝心の登山道には一本もなしという状態でしたね。あそこもう少し整備していただきたいものです。
権現は天女山からでしたか?先日Maie様のレコでは「胸ラッセルで敗退」と書いてあり驚きましたが。
途中までの山行でもぜひレコに書いて下さい。もちろん時間が許せばですが。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する