瀧山大滝氷瀑
- GPS
- 02:29
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 347m
- 下り
- 333m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西蔵王放牧場の作業道路を登り、姥神コースの登り口の水場を左に見て、そのまま作業道路を数10m歩き、右に折れるカーブの所から沢に入る。水場にある大滝コース登山口はロープで通行止めになっているが、そのロープをまたいで林の中を歩いても沢に出られる。沢の右側に登山道があるが、880mで沢に下りてそのまま沢を登る(今は沢には当然水はないが)と杉の木が見ててくる。その右奥に大滝氷瀑がある。沢に倒木が雪で隠れている所は踏みぬきに注意が必要だ。大滝左は土砂崩れのため、登山道は閉鎖されているが、天候によっては雪崩の危険もありそうだ。 |
写真
感想
山ブログ仲間のトシヒコさんに瀧山大滝の氷瀑に案内してもらった。見事に成長した氷が瑪瑙のように怪しく輝いていて、まさに大自然の芸術に魅せられた。
トシヒコさんの同僚のOさんは空身にかんじきを履いて放牧場から駐車場に戻って来た。私たち4人が来るのを待ちきれずに昨日に積雪を増した雪の感触を味わっているようだった。Oさんには悪いが、これから靴とスパッツとワカンの順に履き続けなければならない。去年に一緒に白鷹山に登った山名仲間から、私の冬靴を見つけられて、卸したてと間違えられた。別にこれといった手入れをしたわけでもなかった2年目のモンベルだったが。
トシヒコさんは登山歴50余年の私と同世代の世話好きのベテランだ。山形の山のほとんどのルートに精通している。etuyaさんは私とは1世代下の山好きで、冬はもっぱら子供とゲレンデスキーを楽しむ。なりんたさんはこれが登山2回目というが沢釣りで鍛えられた健脚と一番の若さで頼もしそうだ。
放牧場は一面の銀世界で、当然、牛たちはいない。夏には鉄条網が張られた杭が雪の上に顔を出していた。先行のOさんはその杭が並んだ夏の作業道路をハイペースでラッセルしている。私の同世代だと思うが、若々しい足取りだ。私は放牧場から瀧山を撮ろうとして足を止めたが、またしても自動露出がうまくいかず、遅れをとってしまった。
最後尾を楽して歩くが風が顔にあたって冷たい。目出し帽は恥ずかしくてザックに入れたままだった。この雪の放牧場は去年の3月に瀧山からの下山中に踏み抜いて膝を痛めて歩いた道だが、あれから1年経ってまた、こうして歩けることが嬉しい。
放牧場を作業道沿いにずんずん登って行く。姥神ルートの登山口のあるうがい場に着く。この水場は周りが放牧場のため、利用したことはない。その右手に今日の目的地の大滝コースの登山口があるが通行止めのロープが張られている。大滝までは問題なく通行できるがそれより上が土砂崩れで通れないという。水場を左に見て少し作業道を進んだ。
右にカーブするところで林に入る。そこから私が暫し先頭となった。急にペースが落ちて申し訳ないが、別に先を急ぐ必要もないだろう。未踏の道だが、沢沿いに歩けばよさそうだった。さすがに沢の中央は吹きだまりのようで足場も悪そうなので沢の右端をゆっくりとラッセルした。後ろでトシヒコさんが方向を修正してくれた。V字の沢の両脇から雪を被った林が私たちを囲むように迫って来た。
一人でラッセルすれば、好きな時に休んだり、周りの景色を写真におさめたりできるが、5人の先頭となると緊張してしまう。2番手はすぐ後ろに控えていて、変わりましょうかと何度か声をかけてくれるが、大丈夫と答えた。ゆっくり行けば、何ということはない雪道だったが、頑張りすぎないように後続に先を譲った。
沢を渡るためにすこし折り返した。みんなそこで水分を取ったりして休んだ。沢を歩いたためか、私は、何故か、去年の朝日鉱泉から朝日川を遡って中ツル尾根を登った山歴の思い出を話していた。トシヒコさんから歩くの速いね、と褒められたが、ただ、休まず歩くからですよと答えた。実際、私は自分の足の長さに見合った速度でしか歩けない。お先に行きますよ、と言ってすこし沢を登ると杉の木に隠れて氷瀑が見えた。
氷瀑の裏側に潜り込もうとして、お地蔵さんが祀られてある岩穴の前に立とうとしたら、足元が厚い氷で覆われていて滑りそうになった。そのままだったら氷瀑の下まで滑り落ちていたかもしれない。何とかバランスを取り戻して大きな氷柱を裏から眺めた。瑪瑙のような青緑に染まった氷柱は青空が見えだした2月の日を照らしていた。
飽きることなく氷瀑に見とれながら、いっしょに来た仲間たちと歓談した。熱く語り合う私たちは厳冬の寒さも感じなかった。空身の人もいたので、水分と取るくらいにして帰ることにした。雪に隠れた倒木の隙間に足を取られるハプニングもあったが下りは気持ちが良かった。
沢を下っていると、スノーシューをカッコ良く履いた若者2人が登ってきた。私たちのトレースを忠実に辿って何処まで行くのだろうか。氷瀑脇の土砂崩れの山頂までのルートはいつ雪崩が来てもおかしくないのだが。無事を祈った。
放牧場を通って駐車場まで歩いていると、私たちのトレースから少し脇に逸れて、円く雪が踏み固められていて、そこでご夫婦が折りたたみの椅子を片づけていらした。後で聞くと、ここでテントを張って休んでいたという。私たちより後に車で来られた方らしい。束の間の雪原のひと時を楽しんで居られたようだ。なんとも羨ましいことだ。冷めた珈琲がアイスコーヒーになったというおまけ付きだった。
コメント
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瀧山にこんな素晴らしい大滝氷瀑があるとは知りませんでした。ご紹介、ありがとうございます。
是非行ってみようと思います。
derakkumaさん、こんばんは。
瀧山は姥神コースが標準ですが、以前には前滝コースと大滝コースも歩くことができました。去年に前滝コースは整備されましたが、大滝コースは大滝以降は歩けないようです。冬には前滝コース北の1275mピークから登ったこともあります。
(http://blogs.yahoo.co.jp/kosiizu/5191197.html)
地元なので1年を通して楽しんでます。
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