【キナバル山ロウズピーク(マレーシア・4095m)】〇ったりキナバル山とマシラウルート6日間※追記
- GPS
- --:--
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,567m
- 下り
- 1,808m
コースタイム
9:15 ティンポホン登山ゲート(1867m)
9:40 0.5km地点
10:00 Kandis休憩所(約1.0km)
10:25 Ubah休憩所
10:40 1.5km地点(2164m)
10:55 2.0km地点(2252m)
11:20 Lowii休憩所
11:45 3.0km地点(2455m)
12:05 Menpening休憩所
12:25 3.5km地点(2634m)
12:45〜13:15 Layang-Layang Hutラヤンラヤンハット
13:25 4.5km地点(2745m)
14:30 Vilosa休憩所
15:05 Paka休憩所
15:20 5.5km地点
15:55 Lapan Rata小屋(3272.7m)
2月15日(金)
2:30 Lapan Rata小屋(3272.7m)
4:05 Sayat Sayat Hut
5:15 8.0km地点(3929m)
5:50〜7:00 Low's Peak(4095m)
7:15 8.0km地点(3929m)
7:50 Sayat Sayat Hut
9:00 Lapan Rata小屋(3272.7m)
2月16日(土)
8:20 Lapan Rata小屋(3272.7m)
9:00 Vilosa休憩所
9:40 マシラウルート分岐
10:25 Lampoyou休憩所
11:30 Champaka休憩所
11:55 マシラウゲートから3km地点
12:50 Nepenthes休憩所
13:10 マシラウゲートから2.5km地点
13:25 Bambu休憩所
13:50 マシラウゲートから0.5km地点
14:05 マシラウゲート(2000m)
天候 | 2/13(水)曇り 2/14(木)曇り時々雨 2/15(金)晴れ時々曇り 2/16(土)晴れ時々曇り 2/17(日)晴れ時々曇り 2/18(月)小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
日本からはクアラルンプール経由が主だが、関空からの直行便が週2便ある。 空港から市内へのアクセスはタクシーでクーポンを購入する(30RM=約930円) ※今回は、パッケージツアーを利用しましたが、事前の情報収集にも活用できるかと思います。 ◆NCT(コタキナバル発のツアー手配をてがける日本の旅行会社) http://www.nctravel.co.jp/ ◆マレーシア航空 http://www.mas-japan.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト 登山には入山者に制限を加えているほかガイドの同行が義務付けられている。 入山料 15RM(約465円) 登山許可料 100RM(約3100円) ガイド 85RM/人〜 (約2635円) 道の状況 ラパンラタ小屋からサヤサヤゲートにかけて、 岩伝いに昇り降りする箇所があるほかは危険箇所なし。 |
写真
感想
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0.申込みから出発前まで
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ちょっと節目なことがあって、
「記念にどっかに行ってみよう!」ってことで、
いろいろ調べて、キナバル山に辿り着きました。
東南アジア最高峰であり、
現地の気候や政情も安定しているし、
標高が4000mと高いことと言葉の壁さえ乗り越えれば、
何とかなりそう。
海外登山は初めてでもあるし、
いろいろ検討してみて、無難にパッケージツアーにしよう。
中でも、山小屋での連泊と、下山は違うルートを辿る日程で、
「ちょっと凝った内容だな」
とビビッと来るものがあり、
時期的にも都合が良かったので、
とある旅行会社に、あっさり申し込んじゃいました。
ツアーの名称は、
「ゆったりキナバル山とマシラウルート6日間」
ツアー自体は催行決定なんだけど、
10名に満たないので日本からの添乗員はなく、
東京から1名、大阪から自分を含めて5名の6名での参加とのこと。
「英語できれば十分ですよ」
ふっ、日本語もままならないのにな…。
☆今日の一言
いざとなったら、ルー大柴になりきろう。
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1.1日目(2月13日)
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前日はワクワク感でほとんど眠れず(子供かっ!)、
ほぼ始発の電車で京阪から地下鉄を乗り継いで、
南海ラピートで関空へ。
関空では、旅行会社の担当者がお見送りに。
いろいろと説明をみんなで受ける。
Iさん、KOさん、KTさん、Tさん、そして自分。
東京からはUさんが、クアラルンプールで一緒になるそうだ。
皆さん、宜しくお願いしますっ!
「どこで両替してもレート変わりませんよ」
の担当者の言葉を信じて、今のうちに両替しておこうと思い、
4000円分、120リンギット(RM120)両替する。
(実際には、ショッピングセンターにある両替所の方がはるかにレートが良いので、それまでのつなぎ分だけ両替しておけば良いかも知れません)
マレーシア航空53便でクアラルンプールへ出発。
機内で映画観たりゲームしつつ、マレー語を覚えないかんな、と。
デリマカシ【ありがとう】
ごろ合わせ<でら大きな貸しができた>
サマサマ【どういたしまして】
ごろ合わせ<おかげさまさま>
この2つでマレーシアを渡り歩くことにしよう。
さて、クアラルンプールでの乗り継ぎ。
ここで、東京からのUさんと合流、役者は揃った。
航空券に印字されたゲートに向かい、待っていたが、
人っ子一人来る気配が、ない。
おかしいな、と思い、
電光掲示板を見ると、変更になっていたようだ。
念のため、空港職員にもチケット見てもらった。
山どころか、空港で遭難かー?(笑)
無事に乗り継ぎを果たし、夜、コタキナバルに到着。
田舎の農道空港に毛が生えたのかと思ったら大違い。
立派な、立派な国際空港でした。
空港で、現地スタッフのOさんがお出迎え、
運転手Jさんの運転するバンでホテルへ。
J(ジェフ)さんの名前、覚えにくいからジャフにしよう。
クルマのことはJAFでしょ?
とアホなことを考えながら、
結構スピード出ているなあ、何キロだろうとふとメーターを見ると、
ゼロ。。。
おおっ、タコメーターともども機能停止してます。
車検のステッカー替わりなのか、
「マクドナルド」のステッカーが貼ってある。
(後で聞いたら、気に入ったから貼っただけらしい。日本ではNGですよね)
ミネラルウオーターを調達するのに寄ってもらった
コンビニが、セブンイレブン。
マレーシアではセブンイレブンが結構な勢力を誇っているらしい。
華僑が多いこと、そしてこの時期中国の旧正月とあって、
街全体が中華っぽかっただけに、日本を感じさせるのが正直嬉しい。
そしてホテルへ。
☆今日の一言
セブンイレブン 良い気分
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2.2日目(2月14日)
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朝モーニングコールをもらうけど、
そのずっと前に起きてしまって、全然寝れてない。
朝食は弁当だった。
「ボリュームが少ないので」とは事前に聞いていたが
「えっ」と思うほど。
ジャフが運転するメーター壊れたバンに乗ってキナバル公園事務所へ。
キナバル公園で出迎えたのは、日本語ガイドのWさん(32)。
そして、ガイド兼ポーターのBさん(30)、ポーターのJさん(18)。
公園事務所で別のバスに乗り換えて、
ティンボホンゲート(登山ゲート)へ。
Wさんから説明を受けた後、
9時30分からいよいよ歩き始めた。
こまめに休憩を入れながらゆっくりと登っていった。
前半は雨にも降られるが、降ったり止んだりで、
そのたびに雨具を着たり脱いだりする。
面倒だし、しんどい。
後半は晴れてきたが、
傾斜もやや急になってきて、汗をかくようになる。
高山病の症状だろうか、めまいも覚えるようになり、
ストックでバランスを保ちながら歩いていく。
出発前日からの睡眠不足、
そこへ来て海抜0mからクルマで一気に1800mまで上がり、
さらに歩いて3300mまで行こうというから、
体がついていけるわけがない。
ラパンラタの山小屋に着いた時には、ヘロヘロだった。
これでは、
「ゆったりキナバル山」ではなくて、
「ぐったりキナバル山とマシラウルート」。
ラパンラタは山小屋というかホテルのよう。
電気も水道もきちんとあり、部屋も2段ベッド、
夕食はバイキングで快適だった。
ご飯も食べたし、明日も早いから寝よう。
と思って二段ベッドに登ったら…、揺れる。
上段がビス4本で止められているだけ。
しかも、柵がない。
明日は1時30分起きだ、寝よう。
と思ったけど、高山病の影響なのか、
疲れているはずなのに、結局寝つけず。
☆今日の一言
高山病になっても、食欲は落ちないんだな。
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3.3日目(2月15日)
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1時半から支度を始め、朝ごはん。
なんと、日本語ガイドのWさんが体調不良で不参加。
BさんとJさんとで行くことに。
ヘッドライトが上まで続いている。
とにかくゆっくりゆっくり歩いていく。
というか、ゆっくりとして歩けない。
前日からのめまいは治まらず、
意識して深呼吸をしながら歩く。
ロープを使って岩伝いを登るときは、
手を離さないように必死でした。
Bさんの先導は、絶妙なペース配分。
自分たちの様子を見ながら、歩き方や休憩に気を配り、
山頂に着いたのは、日の出5分前で測った様なタイミング。
山に熟知しているからこそ、
彼は本当に優秀なガイドだなあと実感した。
しかも、英語が堪能なので、
こちらの片言の恐らく文法や単語の間違いだらけの英語でも、
分かりやすく答えてくれる。
おかげでご来光、感動的でした。
ホント、来て良かった。
それ以上、言葉が思い当りません。
じっとしていても暖かいように、
スキーウエアを着こんでしばし景色を堪能。
7時過ぎ下山開始。
雄大な景色に囲まれながら、ラパンラタへ向かった。
9時過ぎに着いたが、これで本日の予定は終了。
体調不良のWさんは、まだ調子が戻っていないみたい。
「事務所ニ帰ッテ証明書作ルネ」
じゃあ、明日もBさんとJさんってことか。
特に支障はないから、まあいいけど、ここでWさんとお別れ。
ちょっとあっさりとして別れ方だったね。
と思っていた。
昼ごはんの前に、シャワー。
壊れているか、修繕中でお湯が出ないらしい。
冷たかったが、気合と根性で乗り切る水シャワー(笑)
浴びた人たちはみんな、石けんの匂いをプンプンさせてたけど、
理由が分かりました。
冷たくて、よく洗い流せないから(笑)
昼ごはんは、Wさんが段取りをつけてくれたのですが、
その時間にいっても、用意されていない、あれ、どうした?
というか、時間になってやっと準備を始めた感じ。
出てきた料理もチキンが出てきた。
確か「チキン、ビーフ、ドチラニシマス?」と聞いて、
みんなビーフと言っていたのに。
「チキンハ鳥ノ肉、ビーフは牛ノ肉」とか言ってたけど、
全然人の話、通じてなかったんだな。
昼を過ぎると、雲がかかってきた。
テラスで景色を楽しみながらのんびりと、
と思っていたのにそれができずに残念。
こうなったら、寝るしかない、お昼寝タイムです。
ここでさすがによく眠れました。
夕方近くになって起きて、エントランスに行くと、
Wさんがいてビックリ。
えっ、さよならじゃなかったの?
事務所は事務所でも違うところだったみたい。
具合はどうかと訊くと、
「食欲、全然ナイネ。口ガ苦クテ」とのこと。
うーん、そうなのかー。
って、タバコ吸いながら言われてもなー。
タバコが苦いちゃうん。
夕食は、昼あれだけ食べたはずなのにガッチリ食べる。
パッサパサご飯にも慣れてきた。
寝るまでの間、暇を持て余したので、
通路に置いてある雑誌にあった、
解きかけの「数独」を解いていた。
「ぐったりキナバル山」から、
「まったりキナバル山とマシラウルート」へ。
☆今日の一言
W(日本語ガイド)、大丈夫か?
いろんな意味で(笑)
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4.4日目(2月16日)
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今日は、ラパンラタからマシラウルート経由で下山。
昨日まったりとできたおかげで、
高山病の症状もすっかりと消えて快復。
マシラウルートは、眺望こそ利かなかったが、
熱帯のジャングルみたいなところ。
さしづめ「川口浩探検隊」だ。
やはり、雨に降られた。
カサが良いですね、やっぱ。
14時頃、マシラウに到着。
コテージタイプの部屋に案内されたが、
ひと騒動が起きた。
6人同じ部屋。
は?
相部屋は4人で、
自分ともう一人Tさんは「1人部屋」で申し込んでいたのだ。
山小屋以外は、個室のはずなのに。
だから、3つ部屋を用意されてなきゃいけない。
Wさんの「300リンギット、ナリマスネ」の一言に、
Tさんと自分、声を揃えて「払ったわー」
しかも、それより遙かに高い金額を旅行会社にね。
緊急連絡先も電話が通じず、緊急の意味なし。
その後、やり取りをして、
結局、女性・Tさんの部屋は確保できたものの、
自分は相部屋のまま。
高い手数料は、自分が納得して払っているから良いとして、
手配しないなんて。。。
「まったりキナバル山」から
「(一人部屋は)はったりキナバル山とマシラウルート」に。
Bさん、Jさんとはここでお別れ。
この騒動のおかげで、きちんと御礼が言えなくて残念。
そして、下山して達成感に浸るはずが、気分台無し。
昼食のタイミングも逃しました。
旅行会社名は伏せるけど、
筋斗雲に乗って、ニョイ棒で叩いてやりたい。
昼ごはんは抜いたけどレストランでビールで乾杯、
下山後のビールはうまかったー♪
しみうまー♪
夕食は、Wさんもやってきて、おいしく頂きました。
Wさん、普段は農業やってるらしく、
ガイドの経験も5年で7回ほど、日本語ガイドは初めて。
…。
5年で7回でガイドできるんだったら、
わたしゃ白山の登山ガイドできるねーwww
日本には2年間研修で来ていたけど、日本でも農業してたらしい。
接客をしていたら日本語に触れる機会が多かったろうけど、
農業だったら、あんまりしゃべる機会なかったんかな。
また、当初、予定していたガイドが別にいて、
都合がつかなくなったんだとか。
「今回ワタシハ、ピンチヒッター、ダッタネ」とW。
Wよ、アンタがピンチだろがっ!
ここまで来るとおもろいわ。
☆今日の一言
酒の肴は、W(日本語ガイド)
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5.5日目(2月17日)
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今日は、マシラウからキナバル山公園事務所経由でコタキナバルへ。
公園事務所で、Wさんとお別れ。
何はともあれ、誰一人、ケガや病気することなく下山できたし、
ある意味、頼んでもなかなか出てこないであろうガイドWさんのおかげで、
パッケージツアーの枠にはまらない楽しい旅だった。
体調不良を押して、献身的によくやってくれました。
Wさん、ありがとう、これからも頑張ってね。
公園事務所で、空港に出迎えてくれたOさんにバトンタッチ。
Oさんから、登頂証明を貰いました。
ガイドの欄には、
MOHD KHAIRIL IKMAL JOHN
と記載されている。
W(日本語ガイド)の所属している団体かな?
するとOさんから、
「ああ、一番若い彼の名前ですよ」
ん?
いつも、最後尾についていたポーター?
3日間で、「OK」、3回くらいしか言葉発してなかったけど。
どないなってるんや(爆)
最後の最後までおもろいわ。
お昼は、海鮮料理を食べて自由行動。
夕方、コタキナバルからクアラルンプールへ。
深夜便で関西空港に戻りました。
☆今日の一言
トラベルにはトラブルがつきもの
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6.まとめ
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今回の山行で課題に残ったのは、高山病。
特に海外では、長時間の移動を伴うし、
今回はなかったけど、時差の問題もある。
ベストコンディションでは、
まずアタックできないので、
事前に体力づくりを含めた体調管理がモノを言うなと思いました。
今度はいつになるか、分からないけど、
その日が来るまで、体力を養わねば。
Iさん、KOさん、KTさん、Tさん、Uさん、
そして多くの皆さん、大変お世話になりました。
無事に6日間、楽しく過ごせました。
ありがとうございました。
これから海外へ行かれるという方、
ぜひキナバル山を勧めたいですね!
「やっぱりキナバル山とマシラウルート」
ということで締めとします。
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7.番外編(帰国1週間後)
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2月25日(月)、
旅行会社から電話がありました。
日が経っているし、
ああそんなことあったなあって感じです。
通り一辺倒のお詫びで、
「現地の手配ミスで…」
「これから事実関係を確認します」
「今後ともご利用ください」とのこと。
現地のせいで済まそうというのは、あんまりでは?
自分は〇〇旅行さんに申し込んだのにな。
何が悪かったのかも分かっていないのに、適当に謝られても…。
これで、今度も利用してもらおうというのだから、大したもんだ。
恐らく「貴重なご意見」どまりで、
また同じことを繰り返すのでは?と思わせるものでした。
一本の電話で、あの時の不快さが、蘇りました。
「(旅行会社の対応は)さっぱりキナバル山とマシラウルート」
☆今日の一言
旅行会社は選ぼう
コメント
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shirayamaさん おはようございます
うらやましー、うらやましすぎます
海外登山なんて夢のまた夢
いい体験されましたよね、ホントに
山小屋が立派なのにビックリしました
食事もかなり豪華ですし
節目なことって...気になりますが
お互い頑張りましょー
ホントに行ってよかったです。
食事は豪華すぎて、
何食べても美味しくて…。
節目なことは、またおいおいと(笑)
頑張りましょう
今度、キナバルに登るので参考に見せてもらいました!
私も◯◯旅行で行こうかと思っていたのですが、、日本からのガイドなしだと大変そうですね。参考になりました!
でも、面白い記録、登山のイメージがわきました!ありがとうございます??
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