手白澤温泉

2020年12月18日(金) 〜 2020年12月19日(土)

• GPS: 32:00
• 距離: 15.6km
• 登り: 559m
• 下り: 566m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:00

13:00 女夫渕温泉
16:00 手白澤温泉ヒュッテ

2日目

• 山行: 2:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:00

9:20 手白澤温泉ヒュッテ
11:20 女夫渕温泉

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

女夫渕の無料駐車場(70台)に駐車。駐車場にトイレあり。バス停に広い待合室があり、身支度に便利です。

コース状況／危険箇所等

直前に降雪がありトレースが無いので遊歩道は回避して車道を歩きました。一般車は通行止めですが、温泉宿の送迎車や除雪車が通るので要注意です。路面は圧雪だったのでチェーンスパイクで歩きました。危険箇所はありません。

その他周辺情報

日光澤温泉、加仁湯、八丁の湯、手白澤温泉の４軒の温泉宿があり、加仁湯と八丁の湯は女夫渕から送迎バスがあります。日光澤温泉と手白澤温泉は送迎が無いので歩いてしか行けません。今回は「歩いてしか行けない温泉宿」がテーマなので食事が美味しいと評判の手白澤温泉を選びました。

写真

12/18 12:43

女夫渕駐車場。左手がトイレ。気温-1℃と意外に暖かい。

12/18 12:42

バス停と待合室。鬼怒川温泉駅から路線バスが通年運行しています。

12/18 13:10

鬼怒川に架かる橋を渡って奥鬼怒スーパー林道に入ります。マイカーは通年通行止めです。

12/18 13:13

奥鬼怒歩道入口。足跡があったので、暫く奥鬼怒歩道を歩いてみましたが・・・・・。

12/18 13:21

急な階段を登ると膝下まで潜る状況。15分ほどで吊橋の入口まで来ましたが、明るいうちに着きそうにないので林道に出る事にしました。

12/18 13:26

奥鬼怒スーパー林道コースに復帰。

12/18 13:51

林道は宿の車が通るので除雪が行き届いていて歩きやすいです。

12/18 15:04

路肩の広い場所でおしるこ休憩。暖かい甘い物はこの時期嬉しい。気温-4℃。

12/18 15:04

路肩の広い場所でおしるこ休憩。暖かい甘い物はこの時期嬉しい。気温-4℃。

12/18 15:25

休憩したついでにチェーンスパイクを装着。最初から着けた方が良かったかも。

12/18 15:28

手白澤温泉への分岐。左が手白澤温泉、右が加仁湯。

12/18 15:29

分岐にある手白澤温泉の看板。徒歩約30分とある。

12/18 15:33

除雪用と思われるホイールローダがやって来た。宿の車や除雪車が時々通るので要注意です。

12/18 15:38

あと1時間で日没なので、ペースを上げて黙々と歩きます。

12/18 15:58

間もなく手白澤温泉。なんだか凄いところに来た感じがする。

12/18 15:59

正面からの写真から想像していたより遙かに大きい建物でした。

12/18 16:02

最初のんびり歩いたせいもあり、女夫渕から2時間45分掛かって到着。

12/18 16:04

楽しい雪山トレッキングでした。

12/18 16:52

「そのままどうぞ」と、チェーンスパイクを履いたまま玄関に入れ貰えました。ありがたい。

12/18 16:52

たくさんの山の本と何故かエレクトーンが置かれているフロント。

12/18 16:52

廊下。平屋ですが天井が高いので開放感があります。部屋は6室ですが、コロナ対策で3部屋のみ1日交代で稼働させています。

12/18 16:15

床暖房で暖かく広い15畳間。トイレ付きで洗面台の蛇口からは温泉が出ます。

12/18 16:15

荷物はこの板の間に置きます。

12/18 17:34

温泉脱衣場。冬季は寒い、との情報もありましたが、そんなことは無かったです。改善されたのかも？

12/19 6:53

内湯は換気をしている為結構寒いです。

12/19 6:53

12/19 6:53

カランもシャワーも無く、樋から流れる湯を桶ですくって使います。

12/19 6:49

幻想的な雪見露天風呂。極楽極楽！

12/18 18:03

最大6組にしてはとても広い食堂は3組なのでさらに広い。我々以外はカップル1組とソロ女性の総勢7名。

12/18 18:04

お品書き。夕食は無添加・地の物を使ったコース料理。前菜・サラダ→魚→肉→ご飯・汁→デザート。

12/18 18:04

食前酒、サラダ、お新香、鹿刺し、岩魚の燻製と生ハム、こごみのお浸し、独活(ウド)のきんぴら、ふきのとうと菜花の和え物。みなすこぶる美味い。

12/18 18:06

乾杯！

12/18 18:28

焼く直前に締めた岩魚の塩焼き。かなり大きい。黄色いのは岩魚の卵。食感はイクラに似ているが、味は淡泊。

12/18 18:51

柔らかい牛ヒレ肉のステーキをワサビと岩塩で頂く。

12/18 19:09

湧水で炊いたご飯も美味しい。

12/18 19:29

コーヒー、紅茶、緑茶はセルフで飲み放題。

12/18 19:30

デザートはりんごのシャーベット。

12/18 19:28

食堂の一角にある薪ストーブを囲んで食後の団欒。左の白いものは薪オーブン。

12/18 19:52

食事中に布団が敷かれていました。そう、ここは山小屋ではなく温泉旅館なのです。ふかふかの布団と床暖房で快適に眠れました。

12/19 7:35

朝食は岩魚の甘露煮、温泉卵(那須の御用卵)、山芋、お新香、味噌汁。みな美味しい。

12/19 7:54

デザートはヨーグルト。ハチミツとブルーベリーソースで頂く。

12/19 8:30

冬山登山としてはぬるい-6℃。

12/19 9:14

宿の看板犬・岳、9歳。川上犬(かわかみいぬ)は狼の血を引いており、足の指が6本ある。柴犬の一種で長野県の天然記念物。全国に300頭しかいない希少犬種。岳も一緒に出発前の記念撮影。行く気満々の岳は女夫渕まで行ってくれるらしい。

12/19 9:16

帰りの客を女夫渕まで送り、当日の客を案内して戻ってくる事もあると言う。賢い岳。

12/19 9:41

出発して約30分。まだまだ先導してくれる岳。

12/19 10:19

1時間以上先導してくれたが、この後姿が見えなくなってしまった。

12/19 11:20

往路は2時間45分でしたが、復路は2時間丁度でした。

12/19 11:21

女夫渕

12/19 11:21

駐車場の車は昨日より随分多い。気温-4℃。

12/19 11:25

待合室には昨日は誰も居なかったが、今日は大勢の人で賑わっている。

12/19 11:25

昨夜の雪で10cmくらいの雪に覆われている。

12/19 11:49

加仁湯の送迎バス。

12/19 13:30

帰りの温泉は鬼怒川温泉の仁王尊プラザ。入浴料700円。

12/19 13:37

屋形船露天風呂。鬼怒川ライン下りで実際に使われていた遊覧船をそのまま浴槽にした露天風呂。眼下には鬼怒川が見える。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-860 Tough オリンパス

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

D7500 ボディ ニコン

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 毛帽子 靴 ザック チェーンスパイク 行動食 飲料 水筒（保温性） レジャーシート 地図（地形図） 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

共同装備

ツェルト

備考

圧雪車道なのでチェーンスパイクは着けずに出発しましたが、時々スリップするので途中でチェーンスパイクを着けました。最初から着けた方が歩きやすかったと思います。

感想

nabekuni

『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』の著者「月山もも」さんがラジオ番組(NHK山カフェ)で紹介しているのを聞いて俄然行きたくなった手白澤温泉に友人3人と一緒に行って来ました。遊歩道で行くつもりでスノーシューも積んできたのですが、直前の降雪で膝下までのラッセルで、スノーシューを履いても日没前に着けそうもないのでツボ足で車道を歩きました。除雪され固い圧雪路なので途中からチェーンスパイクを着けましたが、最初から着けた方が良かったです。コースタイム2.5時間のところ最初にのんびり歩いた事もあり、2時間45分で手白澤温泉に到着。写真で見ていたのは玄関の正面の写真だけだったので、想像以上に大きい建物で驚きました。建物は平屋ですが、天井が広くて気持ちが良いです。部屋は15畳と広く、畳部屋ですが床暖房になっていて暖かいです。トイレはウォシュレットで洗面所はお湯に切り替えると温泉が出てきます。温泉は源泉かけ流しで、カランは無く樋から流れ続けるお湯を使います。露天風呂は雪見風呂で幻想的でした。
食事が美味しいのが評判の宿ですが、量、味ともに素晴らしかったです。前菜、魚、肉、ご飯、デザートが順番に提供されるコース料理でどれもが素晴らしく美味しかったです。
翌朝は宿の看板犬・川上犬の岳(ガク)が見送るのではなく、先導してくれるのです。一緒に歩くのかと思いきや、ずっと先までダッシュして曲がり角で待っていて我々の姿を確認するとまたダッシュ。宿の話では女夫渕まで送り、次の客を案内して戻ってくるとの事だったが、1時間くらい先導してくれた後、姿が見えなくなってしまいました。
建物、部屋、温泉、食事の全てが山奥・秘境の一軒宿とは思えない素晴らしさで全員大満足でした。今度は雪の無い季節に遊歩道コースで是非再訪したいです。