(過去レコ)狩倉尾根(両神山系)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,362m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
県道210号から梵天尾根に上がり、狩倉尾根から小倉沢集落跡へ下る反時計回りの周回登山を計画した。
県道から大峠へ上がるのはネットの記録、大笹からアンテナピーク(1435m)〜南尾根〜県道210号へ下るまでは、山と渓谷社の分県登山ガイド【埼玉県の山】に『狩倉岳』として出ていたので印刷して持って行った。
石舟沢沿いは踏み跡があり、ルートはマァマァ明瞭だったが、沢から離れてからは目印がないととても進めない不明瞭な急斜面だった。
大笹〜狩倉岳〜アンテナピークはある程度歩く人はいるようで、目印があり、踏み跡も明瞭だった。雪の中に、一両日前に歩いたと思われる靴跡があった。
赤岩尾根よりスケールが大きく、岩稜の左右が垂直に切れ落ちた難所があり、どのように進めばいいのか、印刷して持って行ったものを広げて見た。
ガイドブックにはコース中至る所で好展望とあるが、確かに灌木は赤岩尾根よりずっと少ない。
狩倉槍はずっと手前から見るとろうそくのように細く尖っているが、登るのはさほど難しくない。狩倉岳は樹林の中で、狩倉槍の方が展望は良い。
大笹からアンテナピークまでは順調だったが、そこから先がルートが分からず困り果てた。
南側の急斜面に赤テープがあり、それに従って木に掴まり、足を横に向けて滑落しないようゆっくり下っていると、途中で目印はなくなった。左手の尾根に這い上がって、元のアンテナPに戻る。今度はケーブルが右手の尾根に沿って下る所を下ってみたが、先は絶壁で尾根は続いていなかった。
困り果てて途方に暮れ、最後の手段だと決めてケーブルに沿って急激な斜面を下った。ケーブル沿いにあるメンテナンス用と思われる踏み跡が次第にはっきりしてきた。
ガスが濃くて、下る先が尾根かどうかはよく分からなかった。ガイドブックには、ケーブルに沿うルートは出てなく、小倉沢集落跡に出られかどうかは神頼みだった。
下方に集落の空き家が見え始めた時は、大げさではないが命拾いした感があった。
急斜面で転落していればそのまま誰にも発見されず、天に昇っていただろう。
今までこんな大変な思いをしたことはなかった。
予定していたルートは、目印がなくて左手の尾根を這い上がった所を下るべきではなかったかと思うが、分県登山地図はあまりにも大雑把であり、アンテナPから少し戻るようには書いてなかった。
今までは、現地へ行けば何とかなるだろうと言う根拠のない安心感で行動していたが、ルートが分からなくなった場合の対処の仕方を真剣に考えたことがなかった。
日暮れが差し迫っていたら、110番へ救助依頼をすべきだったかもしれない。
今回は幸運にも窮地を抜けだすことができたが、遭難するかしないかは紙一重であることを痛感した。
今夜から一週間夜勤であったし、連れ合いには遭難しかかったことは口が裂けても言えなかった。
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