宝登山〜ロウバイの甘い香り・さいたまぐんま花めぐり
- GPS
- 02:24
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 423m
- 下り
- 414m
コースタイム
- 山行
- 1:55
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 2:25
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・長瀞町のHPから、ハイキングコースなどの詳細。 https://www.nagatoro.gr.jp/%E9%95%B7%E7%80%9E%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/ ・深谷市ふかや緑の王国の詳細 http://www.city.fukaya.saitama.jp/greenkingdom/ ・前橋大室公園の詳細。 https://www.city.maebashi.gunma.jp/bunka_sports_kanko/kanko/3/13835.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
なし |
写真
感想
まだ眠い身体を玄関から引きずり出す。未だ開けない夜と凍てつく寒さに包まれる。前日の暖かさを忘れさせる早朝5時。身体を目覚めさせるようにゆっくりと眠る町へ走り出す。
国道沿いに出ると、日本の物流を支えるトラックが列をなしていた。次々と走り去る車の赤いテールランプが流星のように流れていく。その風が梅の香りをどこからか運んできて、春を感じさせた。
川沿いに入ると、街の喧噪と灯りは消え、せせらぎだけが聞こえていた。風に向かって走ることとなり、温まり始めた身体の熱をさらう。川辺ではカモが首を後ろに曲げて丸くなって寝ていた。
上毛電鉄の鉄橋をくぐり、折り返しの橋まで行って引き返す。赤城山が朝日に照らされ、黒檜山には霧氷が現れていた。地平線の雲が赤く染まり、川の水面に朝焼けが映りこんでいた。一日の始まり。平日ルーティーンワークの一つ。
出ていった時とは異なり、充実した気持ちと身体で自宅に戻る。月曜は山行きの日でさらに早起きなのだが、今日は宝登山へ行くので、平日と変わらぬ生活時間。1時間で着ける。
長瀞町役場駐車場は土日のみ、野上駅前に停める310円。線路には石灰石を積載した貨車がのんびり引かれていた。役場方面に戻りスタート。初めて来たが、案内板が多数あり、登山口まで迷うことはなかった。
登山口に入る。道には梅の香りが漂う。道脇の万福寺門前に梅の木。そこから先は樹林帯となり、土石流跡がある道を歩んでいく。尾根に登り上げるとアップダウンのある整備された道に変わる。木々のすき間からは東は長瀞町、西は射撃場が見えていた。
途中登山者数名を追い抜いていく。私有地標記があるポストへ100円投入。環境整備に役立ててもらいたい。その先は林道へ出た。落葉が堆積した林道を歩む。鳥のさえずりが聞こえ、樹林帯には陽光が差し込んでいた。
林道から再び登山口に入ると、急登と木土留め階段の連続。朝のウォーミングアップの成果で淡々と山頂に到着。役場から約1時間。山頂周辺はろうばいの甘い香り。武甲山や両神山を見渡しながら、いざなわれるように散策路へ下りこむ。
青空を背景にした黄色い花々が目に飛びこむ。北西の風がやや強く、11時には雲に覆われる予想。今だけの青空の風景を撮影する。奥宮で参拝し下った南斜面のろうばいが満開。梅も開花していた。
ロープウェイからの団体や家族客が押し寄せてきたので、早々と下山。花も景観もないので速足で駆け抜け、神社を参道から参拝して舗装路歩き。日本武尊もその山容を気に入った宝登山を見上げる。いにしえ人を真似て太古を知る。
単調な舗装路歩きでも、やはり石灰石を積んだ貨車を見ると、秩父が近いことに気が付く。石畳も見学しておきたかったが次回へ。役場を通り過ぎコンビニで飲み物を購入。移動して深谷市緑の王国へ。
駐車場の掲示板に開花状態が記されており、セツブンソウはすぐに分かった。ここも梅の香りが漂って来ていた。フクジュソウも咲いており、春の気配を感じ取れた。
移動して群馬県前橋市の大室公園へ。赤城山麓の空っ風に出迎えられ、北口駐車場に停める。平日の午後で休憩する営業車が多い。
時計回りで周回する。子供たちの足跡で削られたM1号墳。その頂きに立つと草原と五料沼が見渡せる。振り返ると赤城山。県境から運ばれる雪雲がその上を流れていた。この一帯を「風のわたる丘」と言う。
広い草原を風に吹かれ歩んでいく。揺れて音を立てる竹林が風の強さを物語っていた。南口まで行き、誰もいない遊具や池を眺める。平日の風荒ぶ午後、親子連れの姿は見かけなかった。
西へ向かうと、水辺の匂いを感じた。沼を抜けてくる風が運んできた未だ冬の名残。古墳周辺に埴輪や土器が連なる道を歩んで梅の庭へ。梅の香りではなく、ろうばいの香りに迎えられたので失笑。ツグミも笑っていた。
紅白の梅の回廊。東屋に立ち寄り見上げる。しばらくするとメジロがやってきた。梅花を吸密している。メジロ押しほど数は少なく、私も独りなのでしばらく眺めていた。
全体模型がある古墳群やモニュメントを過ぎて駐車場へ。早く帰宅したので、家事や用事に没頭し暇を作らないようにした。時間の空間ができると精神の空間も出来てしまう。
気が付けば黄昏時。雪雲のすき間と妙義山に夕焼け。今日行くはずだった浅間山前掛山が良く見えていた。今日行ったら極寒と爆風で立っていられなかったろう。三寒四温を繰り返しながら春に向かっていく。時は経ち季節は廻るが、私独りになっていた。
growmonoさん 今晩は。
レコでも花でも今が旬の長瀞に行って来ましたか、
数多くレコの登場している宝登山をさらりと登り、
ロウバイもさらりと横を通り、何かいつもと違った山歩きですね。
帰りに埼玉と前橋の公園に立ちより一日の総決算。
哀愁漂う旅でしたね。
おはようございます、yasioさん。
雪山へ行く当てもなく、赤城山は行きたくないので、春の甘い香りにいざなわれました。時間の空白を作ると自分を責めてしまうので、常に行動することにしています。
初めて宝登山へ行きましたが、思った以上に山頂からの景観が良くて驚きました。道も整備されてましたから余裕の登頂でした。石畳にも行きたかったですが、次の予定がありましので次回にします。
中年独身男の日常生活は哀愁が漂うでしょうか、人生の意義を見出すために、いま必死になって生きています。これが自分探しの旅だなと改めて思いました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する