開聞岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 885m
- 下り
- 888m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
三連休を使って梅田から夜行バスで鹿児島到着。
1日目は観光、2日目は韓国岳、3日目は開聞岳登頂。
3日目の始発の電車に鹿児島中央駅から乗り、開聞駅下車。
指宿から1両のディーゼル車に乗る。
途中にある西大山駅は日本で最南端の駅。
それを過ぎると間もなく、ホームしかない開聞駅に着く。
まだ夜明け前。そこから町道を歩き、役場を抜け、
開門山麓ふれあい公園を通り、登山口から登る。
そこからは、富士山のように整った円錐形の山を、
らせん状に1回転と少しを回りながら頂上を目指す。
中腹で木々の間から見える景色はどんどん変わり、飽きることは無い。
頂上は360度視界が広がっている。
北を見ると遠くの桜島は噴煙を上げている。東は大隈半島が広がり、
南を見ると屋久島が小さく見える。
西はきれいなカーブを描いた海岸線が枕崎に伸びている。
すぐ下の沖には、波の無い海に小舟が1艘だけポツンと見える。
それが旅愁を感じた。
登頂後は、開聞十町から路線バスを乗り継ぎ、知覧へ向かう。
知覧は鹿児島から南に70kmほどの距離にある。
島津藩の時代に築かれたという武家屋敷群と、
戦時中、陸軍特攻隊の基地があった所。
特攻平和会館と武家屋敷群を見学。
夕方、鹿児島市内に戻り、京都に帰る前に、銭湯に浸かった。
風呂上がり、番台のとこでリュックを持ってると、
珍しそうにこちらを見ていたどこかのおばちゃんに、
「あんたどっから来たんね?」と聞かれた。
「京都です。」「なんでね?」「登山です。」と答えた。
山の話をちょっとした後、「今から帰るんですよ。明日からはまた、、、フフ」
と笑うと、「がんばらんね!」と背中を軽く叩かれた。
温かい気持ちになった。
夜行バスで梅田経由で京都に戻る。
旅行から帰り、日々の生活が始まった。京都は雪が積もり、冬らしくなった。
講義中にふと、知覧の平和会館に並んでいた特攻隊員の顔を、ふと思い出す。
こちらを向いている顔。決意を感じるも無表情な顔。
問うているような、見透かされているような顔。出撃直前の笑顔の写真もあった。
「この笑顔の時は生きていて、今は生きていないんだ。」と考えてしまう。
出撃前夜に、そして攻撃する最期に何を想ったのか、
彼らの人生とはなんだったのかと考えてしまう。
同年代の彼らの人生を垣間見ると、死に逝く者、残された者、
どちらも耐えなければならないことがあるんだと教えられる。
でも僕は、子を想う親の気持ちは、本当の意味では分からないのだろう。
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