伊吹山麓に早春の花を求めて


- GPS
- 01:17
- 距離
- 1.6km
- 登り
- 108m
- 下り
- 90m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
この日は午前中の奥美濃のトガスへの山行の後で伊吹山麓の大久保集落へ向かう。登山が午前中に終了してしまった物足りなさを感じつつも、この時期はついつい雪の山ばかりに足が向くので気がついたら春の妖精ことスピリング・エフェメラルの時期を逃してしてしまいがちだ。その中でもこのセツブンソウは取り分け好きな花の一つである。
この日はまだ2月の半ばだというのに日中は4月中旬並みの陽気らしい。暖かさを運んできた南風のせいで薄曇りの空が広がっている。湿り気を帯びた空気の中はこの時期特有の微かな香気が含まれているようだ。
大久保集落の駐車場はやはり遠方から来た車で埋まっている。駐車する場所はないかと集落の中を北上するが見当たらずに引き返してきたところで丁度、一台の車が出られたところで空きができた。
まずは集落の南の畑に向かうが、その途中で庭先で色々お花を育てておられる家がある。庭でご主人が草仕事をしておられたのでご挨拶してお庭に入らせて頂くと、期待通り、福寿草が見事に咲いていた。
ご主人の話によると畑の群生地は管理が悪くなったせいで全く咲かなくなってしまったらしい。今は集落の奥の杉の樹の下と長尾護国寺の境内のみとなってしまったそうだ。庭先には小さな節分草が数株咲いていた。
節分草は仁丹ほどの小さな球根が地上に花を咲かせるまで5年かかるらしい。それにしてはあまりにも短命の花だ。昔は集落の周辺にはいっぱい咲いていたとのこと。この美しい花が末長く咲いて欲しいと願うばかりだ。
節分草は咲かないとの話ではあったがここから眺める集落の光景が好きなので、立ち寄ってから杉の樹の下に向かう。丁度、花の最盛期に訪れることが出来たのだろう。見たことがないほどの数多くの節分草が咲いている。
長尾護国寺に向かうと、ひときわ甲高い鳥の鳴声が集落に響き渡っている。鳴声の方を探ると鮮やかな橙色の腹を見せるこ小鳥の姿が目に止まる。ジョウビタキだろうか。
長尾護国寺を訪れた後は場所を移動して座禅草の群生地に移動する。折しも管理しておられる方がいらしており、見頃はあと半月ほど後とのことを教えて下さる。鬱蒼とした杉の樹林の中の湿地にはそこかしこに臙脂色の苞を纏った花が咲いていた。
群生地の近くには湧水地があるのだが、帰りの道中で飲むための水を汲みに立ち寄ると水辺には数多くの蕗の薹が咲いているのだった。花を摘むのに夢中で写真を撮ることをすっかり失念していた。
琵琶湖の湖岸を車を走らせ、守山の菜花の畑に来ると、もう日が落ちたというのに多くの人で賑わっていた。あまりの人の多さに立ち寄ることを断念。琵琶湖の湖面に映る残照を眺めて、京都に向かうことにした。
早春の花と久しぶりの蕗味噌の味に春の到来を感じる一日だった。
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