尊仏祭り(塔ノ岳)、尊仏岩跡

2013年05月12日(日) [日帰り]

天候

曇、霧

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

尊仏祭り・・・ええもん見せてもろうたわ
尊仏岩跡・・・そっとしてやっといて

写真

尊仏岩跡。

ここは山頂から近いせいもあって、何度か訪問したことがあるが、尊仏祭りに合わせたのは初めてである。もっとも、塔ノ岳自体数年ぶりである。

周辺はコイワザクラが満開だった。

頭部のない二体の石仏と石碑は、以前と変わらない。

尊仏岩跡より少し西側上にある大岩。かの関東大震災で大金沢へ崩落してしまった黒尊仏岩は、このようなお姿だったのか。

12時からだと云う事で、先に尊仏岩跡を詣でてきたが、11時40分頃戻ると尊仏祭りの神事はすでに始まっていた。
石積みの間にはたくさんの御守護が配され、濃霧で見通しの利かない山頂に、修験者たちの「懺悔、懺悔、六根清浄」の声だけが響き渡った。

一人石祠の前に坐して護摩焚きをする修験者は、複雑な印契での九字の印を結んで見せてくれた。
えいっ！えいっ！と大きな声の刀印もいいが、やはり、手と指で組み合わせて結ぶ印契はカッコいい。ちなみに、有名な世附の百万遍念仏での山伏は刀印だった。

屈強そうな修験者たちの足回りは八つ目の草鞋ではなく、何と、登山靴。背に腹は代えられないか・・・。

居合わせた山頂の登山者にもお神酒が振る舞われ、小屋関係者の音頭の直会(なおらい)で祭事は終わった。

御守護は誰でもいただけるという。誰れかが財布に入れておくとお金がたまると言っていた。出る一方の我が巾着に一枚忍ばせたが、はてさて、いかなるものやら。

帰り、登山道脇でキンランを見つけた。盗掘されなければいいが。