山行記録: 越沢

記録ID: 310

全員に公開

アルパインクライミング

奥多摩・高尾

越沢

2005年06月25日(土) [日帰り]

ken その他1人

コースタイム

09：15鳩ノ巣駅～10：00越沢バットレス～12：00右ルート～15：30第2スラブ～16：15鳩
ノ巣駅

天候	晴れ/気温30℃（体感）/湿度80％（体感）
過去天気図（気象庁）	2005年06月の天気図

感想

ken

6/24（土)に県連Ｌ学校でお世話になっている川崎柴笛クラブＯ沢さんと
『怖い』で噂の越沢バットレスに行ってきました。
今回の目的はアルパインクライミング本番に向けたトレーニングです。
マルチピッチ登攀のスピードUPが主な課題でした。
目標はツルベ登攀で最低10ピッチをこなす事でしたが
結論から言いますと6ピッチしか出来ませんでした。
が、初めての越沢クライミングを体験をしたという事で満足してます。（得意の自己満
足）

越沢経験者の皆が口をそろえて「怖いよ～、怖いよ～」というので多少緊張ぎみではあり
ましたが
毎度の事で「自分だけは余裕に登れる」というまったくどこにも根拠が無い自信に包まれ
てました。
謙虚にいようと思っているのですが気が付くと自信過剰になっています。恥ずかしい。
案の定、壁の前に立ったらビビリまくりです。だって壁がでっかくて登れそうにないんダ
モン・・・
そして実際に登ってみると『怖い』本当の理由がわかりました。
　一つに、高度感がすごい！上から下までスパ―ンと切り立っているからでしょうか？
今まで行った岩場とは別格なカンジです。　
　もう一つに、ホールドが磨かれている。ピッカピカです。実際に滑ります。
［滑り台］という所なんかでは本当に光って見えて、ちょっとお化粧直しが出来そうなく
らい。
その二つが合わさると《高い所で滑りそう》という恐ろしい状態に！
しかも岩角が鋭角なのでもし落ちたらロープ切断の可能性のおまけつき。（過去に死亡事
故例あり）
しかし、怖いには怖いですがルートをよく見ればホールド・スタンス共にあります。
見た目の怖さに惑わされず落ち着けばさほど難しさは無いと感じました。
もちろん自分の登った簡単なルート（右ルート、第２スラブ）に限ったことですが。
特に第２スラブの３ピッチ目はすごく面白く感じました。
高度感に気を取られずにルートファインディングを確実にすることが大事ですね。

この日は非常に天気が良かったのですが、気温もその分高かったです。
その上、水分補給が足りなかったので途中から熱中症っぽくなってしまって（頭痛が痛
い）失敗しました。
これからは細目に水分（スポーツドリンク）を補給しなければ。

次回以降は下の反省点をふまえて、より充実したトレーニングにしたいです。
目標はツルベで‘最低‘10ピッチ！！

反省点（言い訳）が多々あるので今後の為にもまとめておきます。
反省①―6ピッチしか出来なかったのは何故か？
a取り付きの時間が遅かった。
これは止むを得ず集合時間が少々遅かったので
　　車の渋滞につかまり鳩ノ巣駅に着いたのが09：15になってしまい
　　岩に取り付いたのが10：15と出遅れたのが大きな原因でした。
　　我々が取り付いた時点で一般ルートには既に3パーティーいました。
　　それならば他のルートに行けば良かったのですが、私が初心者で越沢も初めてでした
ので
　　まずは一般ルートから登る為にあえて渋滞に突っ込んで行きました。
　　次回は臨機応変にルートを選んで行けると思います。
　　そして電車で行けば車の渋滞にはまる心配は無いですね。ビールも飲めるし
b登攀スピードが遅かった。　
　　実際のクライミングのスピードよりも
　　それ以外のザイルワーク・支点作成などマルチピッチのシステムのスピードの方が大
事です。
　　決してはお話にならない程に遅かった訳ではないと思うのですが
　　それでもスピードUPの為に練習の余地はまだまだ有ると痛感しました。
　　システムは一通り理解しているものの、
　　それらが《何も考えずに自然と体が動く》レベルにはまだまだ到達していません。
　　これからは正確性だけではなくスピードも意識して練習しなければ。
　　クライミング自体の事を言えば『ルートファインディング』をもっと早くすれば
　　より全体のスピードUPにつながると思いました。
　　あとは恐怖心をもうちょっとコントロールするぐらいですが、それらで短縮できる時
間は
　　非常に微々たるモノと思うので、やはりザイルワークのスピードUPに尽きるのではな
いでしょうか？
　　寝る前にイメージトレーニングでもしようかしら？
反省②―忘れ物
　　水、笛、クライミンググローブを忘れました。
　　・水→傷口の消毒の為にスポーツドリンクとは別に真水が500mlは必要。
　　・笛→声の届かない場所では笛のコールによって意思の疎通を取る。
　　・グローブ→一番忘れてはいけないのはこれだったかも知れません。
　　というのも、懸垂下降時に時々空中懸垂になる場合があり、グローブ無しでは手がア
チィでした。
　　特に自分のような初級者は持っていた方が良いですね。気持ちの面でも安心感があり
ます。
　　落下距離の大きい場合のビレイ時にもグローブはした方が良いです。
　　もし相手がフォールした場合、絶対にロープを流してはいけないので、
　　その時グローブ無しだったら手の平はズルムケになるかもです。
　　とにかく忘れ物は論外です。
　　自分だけでは無く相手にも迷惑をかけますし場合によっては命にも関わる問題になっ
てしまいます。
　　これからは絶対に忘れ物はしません！（多分・・・）
　　