草津白根山【梅雨入り前の晴れ間に】

2021年05月23日(日) [日帰り]

• GPS: 06:56
• 距離: 11.0km
• 登り: 870m
• 下り: 857m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:30
• 休憩: 1:26
• 合計: 6:56

6:45 スタート地点
9:06 9:29 本白根山遊歩道最高地点
10:17 10:47 草津白根山
11:18 11:51 本白根山展望所
13:41 ゴール地点

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

アクセスと駐車場
　カーナビで「石津硫黄鉱山跡」をセットします。草津温泉から30分程度です。幹線道路分岐に「白根山登山口」の案内があります。終点まで2車線舗装道路です。
　駐車はバリケード手前に路駐します。回転用スペースはありませんが、普通車なら問題ありません。トイレ・水は無く、傾斜があるので車中泊には不向きでしょう。

コース状況／危険箇所等

　本白根山の噴火警戒レベルは1ですが・・・嬬恋村では登山道の規制を解除していないようです・・・。
　登山道は良く整備されています。前日雨が降ったので、下部では少しだけすべり易い箇所があります。泥流が溜まるような他の火山からすると全く問題ありません。山頂直下は藪漕ぎです。
　頂上付近で12℃〜14℃。風があると寒いので、羽織るものがあると良いでしょう。

その他周辺情報

草津運動茶屋公園道の駅に前日車中泊

写真

5/22 16:13

登山前日の白根レストハウスです。白根山（湯釜付近）の噴火警戒レベルがR3/3/23に1になり、4/23から国道292が開通しました。しかし、レストハウスと駐車場は閉鎖されいて、湯釜展望台には行けません。本白根山登山道も閉鎖されています。

5/23 6:45

駐車はゲート前でUターンして路駐します。道路右側に草地があるので、スペース的には右側駐車も有りなのですが、逆向き駐車で違反にならないか気になります。

5/23 6:46

ゲートの先に案内小屋がありますが閉まっています。

5/23 6:58

振り返ると浅間山が目前です。

5/23 7:31

オオカメノキの花が満開です。

5/23 8:08

シャクナゲ

5/23 8:09

登山道は笹が刈られて、良く整備されています。

5/23 8:10

あと750m

5/23 8:25

草津、赤城山方面

5/23 8:34

青空＋白樺＋青笹　明るい道です。傾斜がきつくなります。

5/23 8:51

森林限界を超えると火口の縁がもうすぐです。
登山道の足元にコマクサの苗があるので注意して歩きます。

5/23 8:57

火口の縁から振り返ります。

5/23 8:57

火口方面

5/23 8:57

東方面

5/23 8:57

緑のピークが本白根山山頂です。

5/23 8:59

右方向に進み、遊歩道最高地点（土のピーク）に進みます。

5/23 9:00

日陰に雪が少しだけ残っています。

5/23 9:06

遊歩道最高地点

5/23 9:07

遊歩道最高地点の先から、山頂藪漕ぎにチャレンジ。

5/23 9:22

雪が無いので、無数の低い枝が行く手を阻みます。目印（落とし物？）の水筒発見！　でも踏みあと見つからず、時間も掛かりそうなので、約20m進んで断念。

5/23 9:39

火口の中は、枯山水です。

5/23 9:42

池？水たまり？

5/23 9:45

元白根山展望所

5/23 9:45

本白根山山頂へは、右側の尾根に出て、折り返して登ります。

5/23 10:04

折り返し地点。頂上までの正式な登山道はありません。ハイマツ脇のザレバを登ります。

5/23 10:11

ハイマツをくぐると北西側の展望が開けます。
湯釜方面

5/23 10:11

万座温泉方面（望遠）

5/23 10:12

頂上はすぐそこ。藪漕ぎ開始です。
ハイマツ、クマザサ、シャクナゲの三重苦。
一旦ザレバの縁に出てから、尾根の右側を進みます。

5/23 10:25

高い方向へ登ると、突然木の高い位置に山頂標識が現れます。

5/23 10:25

本白根山山頂。手彫りで立派な標識。

5/23 10:32

風雪に耐えた達筆な標識と肥えた人

5/23 10:48

藪漕ぎ途中のザレバトラバース。少し緊張します。

5/23 10:49

深田久弥曰く「古代ローマの円形劇場を思わせる」噴火口跡。コロッセオとは違うような・・・

5/23 10:59

来た道を戻ります。

5/23 11:14

本白根山展望所に進みます。

5/23 11:19

本白根山展望所

5/23 11:20

本白根山山頂

5/23 11:20

湯釜方面

浅間山方面

5/23 12:01

枯山水にお別れ

5/23 12:39

あと750mゲート

5/23 12:40

シャクナゲ　温暖化で藪にならないでね。

5/23 12:58

オオカメノキ
メモリ不足で写真はここまで

撮影機器：

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

感想

nado

　百名山登頂として、「草津白根山」「本白根山」「遊歩道最高地点」のどこが適当か？　噴火警戒レベルと登山規制のちがいは？　勝手にまとめてみました。
　白根山レストハウスの北側に、新しい火山として「白根山」「湯釜」があります。令和3年3月23日までは、湯釜火口を中心とした噴火警戒レベルが2で、半径1km以内立入規制のため国道292も通行止めでした。令和3年3月23日に噴火警戒レベルが1になり、立入規制は500m以内になりました。国道は開通しましたが、自治体の判断で登山道の規制緩和は行われず、レストハウス、駐車場も閉鎖されています。規制緩和が解除されても、行けるのは湯釜展望台までで、2160m「白根山」ピークへの正式ルートは無く火山性ガス発生の危険から登頂者は極めて少ないと思われます。
　一方、白根山レストハウスの南側に、古い火山として「本白根山（もとしらねさん」があります。鏡池北側の火山活動により平成31年4月5日まで噴火警戒レベルは2でしたが、それ以後噴火警戒レベルは1になって火山活動は鎮静しています。しかし、こちらも自治体の判断で登山道の規制緩和は行われていないようです。ちなみに、「湯釜」の噴火警戒レベルが2でも、石津硫黄鉱山跡〜本白根山登山道は、登山可能な登山道という規定があるようです。（https://www.tsumagoi-kankou.jp/ ）
この一帯の最高地点は、2171m「本白根山」山頂ですが、正式なルートが無いため、ツアーなどでは2150m「遊歩道最高地点」を目的地としています。
　深田久弥「日本百名山」を読むと、湯釜近くのピークを白根山山頂としているようですが、「草津白根山は絶頂を極めて快哉を叫ぶといった山ではない。顕著な頂上らしいものもない。」「火口をめぐり一高一低の稜線が連なっていて、その最高点が頂上とは言うものの、この山の特色は頂上よりむしろ、断崖をなした火口壁や火口湖の妙にある。」「この山（北方の白根山）の南方約3キロに本白根山がある。こちらの方が10数メートル高いから、これを草津白根の本峰とみなすべきかもしれない」と、あまりピークに思いは無いようです。
したがって、「本白根山」山頂か「遊歩道最高地点」到達で百名山「草津白根山」登頂と言えそうです。