北信・蓮駅から柳沢駅経由で百年満行塔(滝の沢山)往復(高社山敗退)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,042m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 5:37
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
1992年6月13日、斑尾山の往復を済ませて古海の駐車ポイントまで戻った私は、次の山に向かってクルマで移動した。次の行き先は、「高井富士」と呼ばれる秀峰・高社山。
高社山は秀峰だけど、周囲には北信五岳に数えられる妙高、黒姫、飯縄、戸隠、斑尾といったメジャーな山の周囲にあるため当時は脚光を浴びることは殆どなく、登山ガイドのような出版物に紹介記事が載らないうえに、『山と高原地図』でも範囲外で掲載されていなかった(のちに載るようになったけど)。したがって、どのコースから登ればいいかも分からず、駐車できる場所の情報も無いまま、飯山線の蓮(はちす)駅の駅前広場に駐車し、徒歩で高社山を目指した。
蓮駅前から国道117号に出て、古牧橋で千曲川を渡る。古牧橋から直線に延びる道は国道292号で、それよりも軽いナンバーを持つ国道117号は橋の北詰を右折し千曲川沿いに入るショボい道…。今ではだいぶ改良が進んだけど、当時の国道117号は「酷道」区間が多かった。古牧橋を渡ってからはすぐに左折。夜間瀬川を渡って柳沢駅前に出る。当時はまだ、長野電鉄河東線が健在だった。この柳沢地区から高社山を西側から登り、本峰まで縦走する計画だ。地形図には(昔も今も)きちんと徒歩道が描かれているし。
柳沢のリンゴ畑のなかの入り組んだ道を、地形図をみながら上ってく。滝ノ沢沿いの道に入り、景勝地の柳沢のエドヒガンで道は二手に別れ、まずは沢沿いに進んで不動滝を観に行く。滝見物を終えてから柳沢のエドヒガンまで戻り、いよいよ高社山の登りにかかる。小1時間ほどの登りで、ピークに到着。当時は知る由も無かったけど、そこは滝の沢山の頂上で、頂上には百日満行塔が建っていた。百日満行塔の横で10分休憩した後、本来の目的地である高社山本峰を目指す。が、しかし…。
どこをどー捜しても、地形図にあるような徒歩道が無い! 高社山本峰が見えてるのに、ルートが分からない。ま、薮コギすれば良かったんだろうけど、この日は(午前中の斑尾山登頂後の)ダブルヘッダーのためそんな余分な体力は残っておらず、高社山本峰に行くのは断念。来た道をスゴスゴと下山した…(泣)。
この日のリヴェンジはあれから30年近く経った今になっても、未だに果たせずに居る。敗退後しばらくして『山と高原地図』にルートが乗るようになり、いつでも行ける…と思ったのがかえって足が遠のく理由になっているのかもしれない。その後ネット全盛になり、地元観光協会のホームページでもルートが紹介され、多くのひとが山行記録を載せるようになったうえ、木島平村側からのリフトを使えば10分の歩きで本峰で登れる山になったようだ(今年はCOVID-19のせいでリフトは動かないそうだけど…)。便利な世の中になった代わりに、地形図に騙されて登った先に「百日満行塔」が建っていた…という驚きに出会うことももう無いのかもしれない…。
(2021.5.25・記)
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