【スイス】Rundweg Hängebrücke Randa
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 859m
- 下り
- 851m
コースタイム
9:15 シャルル・クオーネン吊り橋
9:50 オイロパヒュッテ
11:00 ランダ
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道標がしっかりしており、道も整備されている。 特に難しいところはなくファミリー向けの良いハイキングコース |
その他周辺情報 | コース上のオイロパヒュッテにて食事、宿泊可 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
サブザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
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感想
2018年の記録です。
スイスに来て3日目。
今日はあいにくの雨予報。行きたい山はそれこそ山のようにあるのだが、交通費もバカにならないのでピークハントに行くのはもったいない。そこで、前からリサーチしていたランダのハイキングコースへ行ってみることにした。
ランダはツェルマットから電車で15分ほどのところ、スイス国内最高峰のドムと、ヴァイスホルンに挟まれた村だ。昨年ここに世界最長の歩行者用吊り橋が完成したらしい。コースタイムも4時間弱なので、スイスでの足慣らしにはちょうどいいだろう。
8時にランダ駅到着。フィスプへと下って行く電車の側にホームは無く、反対側を登るすれ違い電車との間1mくらいのところに降ろされて面食らった。電車を見送ると目の前でヒツジがメェメェ言っている。スイスに来たぞって感じがした。
自分以外にハイキング客はいないよう。ランダはマッターホルンから続くマッター谷という深い谷に挟まれた地形で、見上げるとヴァイスホルンの懸垂氷河がガスの切れ間から青白く光っていた。
アニメに出て来そうなのどかな田舎の集落を歩く。要所要所にハイキングの案内板があって親切だ。これから学校なのか、子供たちがカバンを背負って楽しそうに走り回っていた。村内にはねずみ返しのついたいわゆる高床式倉庫らしきものもたくさんあった。やがて倉庫の脇から案内に従って山道に入る。
トレールは特にこれといった危険箇所もないが、そこそこの急登だ。足元には名前の知らない花がいっぱい咲いている。
1時間ほど登るとツェルマットへ続くオイロパトレイルへの分岐に出た。傾斜は落ち着き、トラバース道になる。途中に避難小屋らしき建物があり、今日は誰にも出会わないかと思っていたが犬を連れた女性がいた。軽く挨拶をする。
しばらく行くと、見たことのない生き物が歩いていた。シュタインボック、またの名をアルパインアイベックス。立派な角を生やしたヤギの一種だ。角のデカさに驚いたが、向こうはこちらを気にする仕草もなく悠然と歩いて行った。
シュタインボックを見送ったあと、すぐに吊り橋に着いた。鋼鉄製の立派な橋で、長さはなんと494mもあるという。対岸の斜面まで結構な距離だ。出資者の名前をとって『シャルル・クオーネン橋』というらしい。モンベルやマムートのロゴもあった。
しかし、これだけ自然にあふれたスイスの中において、橋は結局人工物だ。この橋自体にはさほど感慨は湧かなかった。
何枚か写真を撮っていざ渡り始める。ちょっとくらい揺れてスリルを感じさせてくれても良いのだが、橋の作りはしっかりしており、人1人が歩いたくらいではびくともしない。高さは最大で85mあるらしく、足元は金網状で地面が遙か下に見える。メスのシュタインボックと思しき動物が3頭走っていくのが見えた。向かい側のヴァイスホルンは晴れていたら最高の眺めだろうが、今日は残念ながら上の方はすっかりガスの中だ。まあ雨がまだ降っていないだけましか。5分ほどで反対側に到着。
さて、橋を渡り終わったので今日の目的は達成なのだが、これだけでは物足りないので少し上にある山小屋に行ってみることにした。すでに樹林帯は抜け、草原となった急坂を登ること30分。オイロパヒュッテに到着。
小屋の前に子熊みたいなでかい犬がいた。気持ちよく寝ていたようで、こちらが10m手前まで近づいたところでようやく気付いたらしく、驚いて吠えられた。首輪は付いているものの、リードは特に繋がっていないのでこちらもちょっとビビる。愛犬と山中を散歩する場合、こちらではリードレスは普通のようだ。
鳴き声に気づいて飼い主らしきおじさんが小屋から顔をのぞかせた。この小屋の主人らしく、シーズンに向けてオープンの準備をしていたようだ。
ワンちゃんの邪魔をしないよう、少し小屋から離れたところで休憩する。ふと反対側の山を見ると、ヴァイスホルンの頂上部分だけガスが晴れていた。鋭く尖ったピークが格好いい。ツェルマット周辺の著名なピーク群から離れているため知名度は低いようだが、登頂難易度はマッターホルンよりも高いらしい。機会があればここも是非登ってみたい。
下山を始めると、またヴァイスホルンはガスの中に消えた。休憩のタイミングだけ晴れていたとはなかなか運が良い。下りは吊り橋を渡らずにそのまま樹林帯を行く。途中でまた一頭のシュタインボックに出会った。人を襲うような動物ではないが、やはりすごい威圧感だ。最後に見事なお花畑を抜けて、ランダの村に帰ってきた。
村の教会の真横を通る時にちょうど12時の鐘がなった。カラン、カランという美しい音がますます異国感を醸し出してくれる。朝から心配していた雨は駅のベンチに落ち着いた途端パラパラと降り出した。スイスハイキング1発目としては、なかなか幸先良いスタートになった。
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